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極限って
極限とは何のためにあるのでしょうか?例えば lim(x→a)f(x) です。よろしくお願いします。
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- sanori
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こんばんは。 私も、微積分への応用が最も重要だと思います。 いわばそれは、「0÷0 という割り算を避ける」ということであり、 直線ではない(曲線の)グラフの1点における傾き(=変化の割合=接線の傾き)を求めることであります。 y=f(x)= 2x^2 + 3x + 4 は放物線(二次関数)ですから、曲線のグラフとなり、グラフ上のどの1点を取っても、傾きが異なります。 このような場合、 ・xが1から2に増加したら、yはaだけ増加したので、変化の割合はa/(2-1)です。 ・xが1から3に増加したら、yはbだけ増加したので、変化の割合はb/(3-1)です。 ・xが1から1.5に増加したら、yはcだけ増加したので、変化の割合はc/(1.5-1)です。 の、どれを取っても、正確にx=1における傾きを求めることはできません。 ですから、xから「ほんのちょっとだけ増加」したときの、yの増加を求めることが必要になります。 そこで、極限の考え方が登場します。 y=f(x)= 2x^2 + 3x + 4 を例に取ります。 「ほんのちょっと」をhと表記することにします。 f(1)= 2+3+4=9 f(1+h)= 2(1+h)^2 + 3(1+h) + 4 = 2(1+2h+h^2)+3(1+h) + 4 = 9 + 7h + 2h^2 x=1における傾きは {f(1+h)-f(1)}/{(1+h)-1} = (7h + 2h^2)/h となりました。 ここが問題です。 (7h + 2h^2)/h はhで約分できそうですが、 もしもhが0だとすれば、約分はできません。 分子、分母、それぞれが0÷0になってしまうからです。 しかし、hは0ではなく「ほんのちょっと」なので、 lim h→0(7h + 2h^2)/h = lim h→0(7 + 2h) = 7 + 2×0 = 7 (=傾き) というわけで、x=1における傾きを無事求めることができました。 任意のxについて、同様のことをやりますと、 y=f(x)= 2x^2 + 3x + 4 f(x+h)= 2(x+h)^2 + 3(x+h) + 4 = 2x^2 + 4xh + 2h^2 + 3x + 3h + 4 = 2x^2 + 3x + 4 + h(4x+3) + 2h^2 傾き = {f(x+h)-f(x)}/{(x+h)-x} = {h(4x+3)+2h^2 }/h hで約分 lim h→0 傾き = (4x+3)+2h = 4x + 3 以上のことから、 y=2x^2 + 3x + 4 の傾き(変化の割合)は 4x + 3 ということになりました。 これが「微分」とか「導関数」とか名づけられたわけです。
- my3027
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極限は重要な概念で、微分も極限の概念から出来ました。 これ見たことありますか? f'(x)=lim(x→a){f(x)-f(a)}/(x-a) =lim(h→0)){f(x+h)-f(x)}/h これはグラフ上の曲線でいうと、yの変化量/xの変化量(接線)でそれを曲線状のある点について求めたものです。「点」について求める為に、すごく小さいxの変化量が必要なので、それに極限と言う概念を使います。