アメリカに35年ほど住んでいる者です。
専門書と小説は別なものとして、全く別な物として考えなくてはなりません。
専門書は知識を取り出すもの、小説はエンターテインメントです。 つまり、読み始める姿勢がまず違うと言う事ですね。
専門書には大切な、しかし、決まった、専門用語に対する知識が必要となります。 つまり、専門用語は辞書なりで、しっかり、自分のものにしてください。
あとは、acceptさんがおっしゃったように、英語に対するフィーリングを読み流す形で読みなれるということですね。 つまり、読むことになれていないというのであれば、彼が言ったように、レベルを落として辞書無しで読むようにしてください。
私はいつも、中学校の教科書を引っ張ってきて、日本語文を読まずに、さあっと読んでくださいとアドバイスします。 絵本も良いですが、たまに、日本では習わないような単語が出てきますが、その時は読み流す事が肝心です。 一応読み終わったら、又初めから読み直す。 これによって、始めに読んだ時の印象が既に頭に入っていますから、フィーリングはかなり取れるようになっています。
残念ながら、日本の中学校の教科書には、殆んど使わないだろうと思われる例文がたくさんあるんですね。 つまり、This is a boy, and this is a girl. I am a boy. なんかですね。 でも、気にしない事。
acceptさんがおっしゃったように、80%くらいすらっと読めなければ、又、レベルを落とす。
何で、これが必要だと言うと、英語には英語の文章の作り方が、かなり決まりきっていると言う事が分かるからです。 つまり、日本で言う構文が体で分かるようになるんですね。 どこを注意すれば、意味か通るのか自然に分かるようになるんですね、丁度子供達が英語を「習う」ように。
専門書のロジックな言い回しを無理なく読めるようになるためには、この文章の流れと言う物が分からないと、どうしても知識を取り出そうとするため、和訳しようとしてしてしまうからなんです。 そうすると、つっかえてしまうんですね。
専門書はできるだけ、ストレートに言いたい事を書こうとしていますが、そのためにも、カンマの使い方が増えるんですね。 そのカンマが文章を複雑なように見せてしまうんです。
分かりにくい単語の少ないレベルの本を読むことによって、英語、そのものがフィーリングとして、感じ取れるようになるわけです。
子供の本なんか恥ずかしくて読めない!なんていわないで下さいね。 子供の本がなぜ子供用に出来ているのか。 なぜ、その子供用の本から始めないといけないのか。 答えは、非常に簡単な事です。
誰もが英語(外国語)を始める時は、英語の子供だからなんです。
幼児の時に親が毎日寝る前に絵本を読んであげます。 ただ、読んで聞かせるのではなく、指で絵を指しながら、また、単語を追いかけて、読んであげます。
これによって、絵の中の動作と活字とを結びつける練習をしているんですね。 ウサギが泣いていれば、ウサギの目を指差し、"she is crying because she got hurt."と傷ついたところに指を目から移動させるんですね。 子供はそれによって、聞こえる単語と状況とを結びつけ、又、読むときに活字を追いかけながら読むことによって、単語とスペルを同調させているんですね。
エゴイズムを捨て、貴方がご自分でもおっしゃっているように、「初心者」の読み物から始めてください。 80%分かる物であれば、何回も読むことによって、残りの20%の意味が、日本語でなく、英語として、自然に感じ、又、わかるようになります。
信じがたいと言うかもしれません。 でも、言葉と言う物は、人間しか持っていない気持ちの伝達方法です。 その言葉に徐々になれることによって、英語とは、和訳する物でなく、フィーリング(専門書であろうと)を掴み取る物なんだということがわかるんですね
速く読むためには、単語をいちいち発音しない事。 (発音の勉強じゃないんですから)また、単語を一つ一つ、しっかり読もうとしない事、文節で、一塊で読むことをやることによって、速く読めるようになります。
私がここに書いたものを、もう一度読んでみてください。 「私ーがーこーこーに書ーいーた」とは読んでいませんね。 少なくとも、「私が、ここに、書いたものを、もう一度、読んで、見てください、」と、読んでいるはずです。 目がそう動いているはずです。
これと同じことを英語でもするんですね。
はじめは、なれていないので、思うように行かないと思います。 でも、それは、新しい習い事と同じですよね。 誰もが、同じ、よたよた歩きをしていたわけですし、車の運転でも同じでしたよね。 でも、今は?
同じ上達が英語にもいえるんです。 文法にあまりこると、運転を練習している時に、教官が、機械的な説明をしているのと同じこととなります。 ハンドル捌きに対して、ラックアンドピニオンの機械的理論と構造を詳しくしらなくても平気ですよね。 同じコースを何回も運転してみれば、ハンドルさばきは自然に分かると言うもんです。
長くなりましたが、根気よく読んで、英語に慣れてください。 くれぐれも、和訳はしない事です。 辞書は使わないようにする事です。
私がここへ来て、教科書を読むときに、初め、英和辞典を使っていました。 その頃の教科書には、たくさんの日本語が書いてあります。 つまり、教科書を読み取ろうとして、日本語化させていたんですね。 一ページ読み取るの1時間かかりました。 一時間のクラスで、20-30ページの講義を聴かされます。 とても、ついていけるやり方ではなかったんですね。
分からない点がありましたら、補足質問してください。 意味のある頑張りをしてください。 応援しています。
補足
今回、私は、米国における企業経営、取り巻く環境として商法、社会的責任の履行、税法、などをテーマとして読むこととなりました。 どのようにするべきか私自身としても迷っていますので、助言を求めた次第です。 皆様が、各分野でご活躍されてテーマに沿って資料をまとめるときに、英文での書籍の検索とその書籍の読みこなしの方法はどのようか、教えて頂ければ幸いです。