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どんな英文でも読めるようになる方法
- 英文を読むためには、文法事項を習得する必要がありますが、そのためには繰り返し学習することが重要です。さらに、TOEIC400点レベルの人向けの童話本を読んでも意味が分かりにくい場合があります。多読を行うことで、英文をより理解することができます。
- 英文を読むためには、繰り返し学習することが重要です。そのためには、英文法を学習することやTOEIC400点レベルの人向けの童話本を読むことが有効です。しかし、英文を読む際には、苦労することもあります。そのため、多読を行い、スキルを磨くことが必要です。
- 英文を読むためには、文法事項を習得することが重要です。ただし、TOEIC400点レベルの人向けの童話本を読んでも、意味を取るのに苦労することがあります。そのため、多読を行い、英文を理解するスキルを高めることが必要です。
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質問者が選んだベストアンサー
昨日、別の多読関係の質問に回答しましたが、よく見たら同じ質問者の方なんですね。 多読をやっている人達の間でも、『多読か、精読か?』という議論になる事があります。ここで言う『精読』とは、全ての語の意味・文法構造など、各センテンスを構成するものを全て理解した上で読み進める英語の読み方です。 この点に関しては、人それぞれ、英語のスキルアップにおいて重要視しているポイントがあり、ここではそうした議論をする気はないのですが… 以下では、4年以上多読を続けてきて、小説などを主に読むかたわらで、英語で書かれた文法書を何冊か読んで英語を再度学び直した私の観点から、多読の効果を書いてみますね。 ・英語脳を作るということ 多読の最大の功罪は、たくさんの英語を楽しみながら読む事で『英語を英語のまま理解する「英語脳」を作る』という事に他なりません。これは説明するのが難しいですが、たとえば、算数の足し算やかけ算なのですが、小学校低学年で習いますが、それからさらに義務教育においても数年間ずっと使い続ける中で、徐々に早く・多くの桁数を暗算できる様になります。(この能力は個人差はありますが、一般論として) これと同じで、毎日たくさんの英語を読んで楽しめるくらいの理解度で読み続ける事で、より早く・より直感的に・より難しい英文を理解できる様になります。もちろんこちらも個人差はあります。脳をコンピュータにたとえれば、徐々にCPUやメモリ量がグレードアップしていく感じです。 私の場合、最初にまず何時間でも英語が読み続けられる様になったのは2週間後程度でしたが、その頃の理解度はだいぶぼんやりしたものだった記憶があります。さらに上で書いた様なクリアな効果が徐々に出ていた事に気づくのには2年近く掛かりました。 ・不自然な英文理解が少なくなる こちらの様な英語質問応答を時折読んでいると、個人的に『不自然な英文の解釈・理解の仕方だなぁ…』と思う事が良くあります。 多読を続けて、たくさんの生きた英語を読んでいると、文法書では説明し切れていない様な用法や、レアな用法のコンビネーションが色々と出てきます。多読法的には『そうした箇所は、解析せずに、分からなければ読み飛ばせ』という事になっていますが、なぜそう説明しているかというと、文法の様な論理的なやり方での理解よりも、英語脳の感覚的な理解力を伸ばすために、わざとそう説明しているのです。というのは、だいたいそういう箇所は、一般的な文法書では説明し切れていないため、無理に文法による解釈をすると、話と矛盾したり、話に対して不自然な解釈になったりする事が多いからです。 そういうストーリーの流れ・文脈との矛盾を抱えると、多くの人はストーリーに集中できなくなります。それよりも、『ここでは、こういう意味・こういうニュアンスの事を言っているに違いない』という、ストーリーからの類推・推測を基に読み進めた方が、感覚的な蓄積が(ほんの少しだけれど)残ります。でも、たくさんの英語を読むうちに、同じような自分には理解できないフレーズや文法構造を繰り返し見る事になるので、徐々に最初は類推でしかなかったものが確信に変わっていきます。 これは、質問者の方が実際に半年程度多読をやってみれば、幾度となく体験する事だと思います。 英語の場合、頻用語彙には色々な用法・色々な意味があり、頻用文法事項にも色々な用法・色々なニュアンスがあります。多読を何年にもわたって続ける事で、そうした事柄がネットワーク状の記憶を為していった結果が、様々なシチュエーションでの物事の言い方に対する連想力を持つ『英語脳』となるのだとお考えいただければいいと思います。 ・英語熟練者ほどキツい『unlearn』 最初に私は『多読が英語脳を作るのは「功罪だ」』と申し上げました。なぜこれが『功罪』かというと、質問者の方の様にヘビーに文法を勉強された方は、多くの場合、その非常な自助努力で得た知識を、多読を進める中で『unlearn』する必要が出てくるからです。 というのは、先ほども申し上げた様に、生きた英語の中には、文法や各ボキャブラリーの意味だけではうまく説明できない事がたくさん出てくるからです。 多読をやってみると分かりますが、英語脳は本当に徐々に徐々にしか成長しません。個人差もあるようですが、数ヶ月~1年・2年という年月をかけて、やっと自覚できる程度の伸びを示します。これに対して、文法知識や語彙の日本語としての意味というのは、ヘビーに英語を勉強された方ほど強く記憶されていて、かつ、『全ての生きた英語の用法に対応できている訳ではない』ので、上に書いた様な感覚的な蓄積を大きく阻害してしまう事があるのです。 ヘビーな英語習得歴を持った方が、それをおして多読を続ける事で、自分の英語脳が感覚的に『そうじゃない!』と言っている事に気づいた時に unlearn が始まるようです。私の場合は幸いにしてそれほど強い葛藤はありませんでしたが、日本における英文法の様に体系的・理知的に自分に根付いた知識を否定し続け、自分の頭の中で働かない様にする過程は、人によっては非常に辛いものがあるようです。 ・自然な英語感覚が身につく 文法的に正しくても、母語話者から見ると不自然な英語というものもたくさんあります。これはたとえば、組み合わされる語同士の collocation の問題であったり、文化の違いによる言い回し vs. シチュエーションの不適切さであったり、英語とそれに対応する日本語訳とのニュアンスの違いであったり、ある言い回しに含みとしての意味がある事に日本人が気づいていなかったり、と考えつくままに上げてみてもたくさんの理由があります。 多読では、実際に母語話者が使う英語表現が、物語の中での色々なシチュエーションで語られているのを幾度となく読む事で、ここで上げた様な不自然な用法ではなく、母語話者が自然だと感じる様な用法に対する連想力が育ちます。 色々と書きましたが、多読のメリットを私が書き出すとキリがないので、この辺で止めておきます。 非常にネガティブな事・多読をやっていて辛い事も書きましたが、そうした悪い面も気にせず毎日続けられるのは、『英語を英語のまま理解するのが楽しいから』です。私は今後、英語の小説は翻訳ものは読みたいと思わないと思います。だって、そもそも原文を読んだ方が全然面白いのですから。 この楽しさがどこから来るのかを、私は自分で多読を続けながらずっと考察しているのですが、未だによく分かりません(笑) 最後に。 昨日書いた別の質問への回答にも書きましたが、とにかく多読をやるなら『自分が楽しんで英語を読む事』『自分が楽しめる英語を読む事』、これが一番大事な事だという事を忘れないでください。
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- princelilac
- ベストアンサー率24% (1618/6634)
文法を一通り習得できているなら、あとは語彙を増やすことに全力を上げるべきだと思います。 長文を多読する時は、日本語訳をしてはいけません。頭の中で「誰が、いつ、どこで、何を どんな風に、どうした」という事実関係をつかんだ時点で、その文は理解できたとみなし、次の文に進んでいかないといけません。そして、意味が分からない、困ったときほど、文の始めから順番に意味を当てはめていくのが、誤訳を防ぐ方法です。「後ろから訳を」という頭のいい先生も いますが、私のような凡人は前から訳します。で、取っ掛かりとしては「誰が、何する」を真っ先に整えます。参考にしてみてください。 「日本語訳」というのは、日本の英語の先生が生徒のテストを採点するために必要なのであって、「TOEICのようなテストを受け、将来は海外へ」と考えている人には無用のものです。「きれいな」日本語訳をテストを目指すのは、翻訳家が目指す勉強方法で、それ以外の人にはあまり必要ではありません。 海外に出かけて、留学したり、諸外国の人と意見を交わしたりする際に、その外国の人に難しい英文を日本語訳して聞かせてあげても、少しも喜びません。(相手が日本語を勉強中なら別ですが。)それよりも、少しくらいの間違いがあっても、たとえたどたどしくても、自分の意見をはっきりと述べる人の方が歓迎されます。
お礼
多読の要領を教えて下さってありがとうございます。 私は、分からない英文は、どうしてもこだわってとまってしまうところがります。 大意が分かればOKと言うのを身に着けないといけませんね。 意味は英語のまま取るように心がけています。 「誰が、何する」を真っ先に整える、と言うのを意識したいと思います。 ありがとうございました。
- ucok
- ベストアンサー率37% (4288/11421)
語学学習にはいろいろな考え方がありますが、その本が言わんとしているのは、要するにこう言うことだと思います。 文法の基礎は叩き込んだ、と。あとはその基礎をもとに、英語の本をたくさん読みなさい、と。最初のうちは、すらすらとは読めないでしょう。でも、その文法の基礎知識をもとに、パズルのように内容をひもとくなり、あるいは、お経のように、意味がわからなくてもとにかく繰り返し読んでみるなりしていけば、そのうち、理解できることがひとつずつ増えていって、ひいてはすらすら読めるようになるはずだ、と。むしろ、これ以上、難しい文法の組み合わせを研究しても頭でっかちになるだけだ、とも言いたいのかもしれません。 ちなみに、私はかなりそれに近い方法で英語をマスターしました。「それは違うだろう」と言われるかもしれませんが、小学生で渡米した際に、公立校の補習教室で、とにかく音読をさせられていたのです。意味などわかりませんでした。しかし「This is a pen.」レベルの語学補習は受け続けていましたし、そのうち点と点が繋がって「ああ、あれが線だったんだ!」というひらめきが増えるようになりました。 TOEIC900点台を取得した今も、大人向けの雑誌などで、詳しくない分野の記事を読むと、初めはちんぷんかんぷんです。しかし、根気よく辞書をひきながら、文章のリズムを飲み込むようにしていくと、やがてはその記事が理解できるようになり、改めて頭から読んでみると、さっきまでちんぷんかんぷんだったのがウソのように、すらすらと読めるようになっています。 ご参考までに。
お礼
回答ありがとうございます。 お経のように意味がわからなくても繰り返し読んでいれば、 そのうち、理解できるようになってくるものなんです。 私はもう中年なので子供ほどの適応力はないかもしれませんが、 繰り返して英文に触れてみます。 ありがとうございました。
お礼
英語解説のHPなみにご解説していただいてありがとうございます。 単純に思ってましたが、多読と言ってもいろいろと奥深いものがあるんですね。 今読んでる本は、有名な童話で楽しく読んでいます。と言っても苦労しながらですが。 ありがとうございました。