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戦没兵士の墓の形
先の戦争で亡くなった兵士の墓は、地域によって異なるのかもしれませんが、一般の墓に比べると、細長く先がとんがっています。 なぜこんな形をしているのでしょうか。教えてください。
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質問者さんも、ANo.1さんも、こんにちは。 私の実家のお寺の墓地の中に、ご質問のような墓石をみかけたことがあります。 たしかに奥都城オクツキそっくりです。 その家の先祖代々の墓石の隣に「故陸軍上等兵○○○○之墓」となって立っていたように思います。表には戒名などは入っていなかったと思います。 普通、仏教の個人墓の場合は正面に院号や戒名などが書いてあって、俗名は入っていないものです。 私は兵隊さんだから武器(槍)のように、先を尖らせているのかと思っていました。 同じ墓地に陸軍大尉の墓もあります。こちらの方が先ほどの上等兵よりも小さいです。下克上気味ですが、上等兵の方の遺族は、国からの一時金を全部つぎ込んで(またはさらにお金をつぎ込んで)立派なのを作ったのでははないか、と想像しています。 結局のところ、よくわかりません。 お寺の墓地の先祖代々墓に隣接してオクツキそっくりのが立っているわけです。天皇陛下(神道の大元締め)からの下賜金で立てるのだから、お寺の墓地でも神道形式にせざるを得なかったのかも知れません。 ということで、NO.1さんの神道説に傾いてしまいました(笑)。
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>草薙の剣!! ですか。 そうすると、軍人に似合いますねえ。
ANo.2です。 >困っちゃたなあ。 ・・・困らせてしまってすみません。 神道の墓が全てとんがっているわけではないようです。 私も神道の墓については詳しくありませんので、次のような質問をしたことがあります。 http://oshiete1.goo.ne.jp/qa2889957.html この問答からわかりますのは、神道の墓が全て先がとんがったオクツキ形式ではないようです。 質問者さんの近所の墓地で、一般の神道の墓が長方形で、戦死者の墓だけがとんがっているんですか? 最近の神道の墓はとんがっているオクツキが多いように思います。 ですので次の2ケースが考えられます。 【ケース1】最近(先の大戦の時期も最近のうち)の神道の墓はオクツキスタイルが主流。戦死者の墓は国の一時金で個人墓を建てた。天皇陛下から戴いたお金で立てたものだから神道形式でないといけない。よって、仏教寺院内やその他の宗教系の墓地内の戦死軍人の墓は、皆神道形式のオクツキスタイルになった。 【ケース2】天皇陛下のお金、神道形式についてはケース1と同じ。 軍人だから先のとんがった武器の形がよく似あう。それが流行した。 どんなもんでしょうか。かえってややこしくなっちゃったかな?
お礼
詳しいご説明による解答厚くお礼申し上げます。助かりました。 今後もよろしくお願いします。
- mapato
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#1です。 (#2さん、ご丁寧なご挨拶恐縮です) >神道で祭られた墓がそうであるなら、兵士以外の墓も先がとんがっていなければ理屈が合わないですよね。困っちゃたなあ。 これは兵隊さん以外の神式墓もお近くにあるということでしょうか(並んでいるからと言って神道墓とは限りませんのでご注意下さい)。 ウィキペディアの説明にもあります通り、神式墓には神の依り代としての草薙の剣を模したとも言われる先の尖ったものがあります。 仰るようにこれは目立つ特徴なので神道墓であることがすぐにわかったりもする訳ですが、必ずしもその形態であるとは限りません。 先が尖っていてもそれが目立つほどでは無いものもありますし、全然尖っていないもの、両脇の部分がギザギザになった非常に特徴的なもの、比較的一様な仏式のものに比べると実に様々なかたちがあるのです。 #2さんも仰っているように神式墓には戒名が無く、代わりに「霊号」というものが刻まれています。 霊号は戒名と異なり生前の氏名に「大人(うし)」「刀自(とじ)」や若年の場合の「毘古」「毘売」、場合によっては「命」などの号を加えたもので、また霊号以外にも正面に刻まれるものとして単に「○○之霊」や家名を冠した「○○家奥津城」などというものもあります。 私は古社などが好きで各地のお宮をまわっては神主さんにお話を伺ったり自分でも色々と調べてみたりもするのですが、神道墓に関しては資料も少なくどうにも情報が乏しいように感じています。 先の戦争と共に神道のことも忘れ去るべきことと考えている人も少なくないようなのでそういうことが影響しているのかもしれません。 神道自体には何も罪は無いのでとんだとばっちりと言うべきですが、ああいう利用のされ方をしたのでは「切り離して考えろ」というほうが無理なのかもしれませんね。
お礼
ご説明で納得しました。目からうろこのような状態です。ある近所の年寄りは「兵隊さんの帽子の格好をしてるんじゃろう」では納得できませんでした。想像で解答されると困りました。 本当にありがとうございました。ここで質問してすばらしい解答が得られるので安心です。
- mapato
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こんにちは。 実物を見てみないことにははっきりとはわかりませんが、「細長くて先が尖っている」形状ということは「神式」のお墓ではないでしょうか。 「奥都城」などとも呼ばれる神道式のお墓で、普段目にする仏式のものとはやや形状が異なっています。 所謂「国家神道」の影響のもと、「お国の為に」散っていかれた兵隊さん達を神式で葬った例が多くあるということではないでしょうか。 ●奥都城 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A5%A5%E9%83%BD%E5%9F%8E
お礼
ご回答ありがとうございます。お年寄りにもいろいろ聞いたのですが、埒があきませんでした。おっしゃるように神道かもしれません。今度墓碑銘などを確認してみます。
補足
そういえば正面に戒名や院号はないですね。我が家の近く(700m)のところに大きな墓地があり、そこにはキリスト教関係の墓もあります。一般のほとんどの墓は最上部が正面からは長方形です。しかし、戦没兵士のものはピラミッドのように先がとがっています。神道で祭られた墓がそうであるなら、兵士以外の墓も先がとんがっていなければ理屈が合わないですよね。困っちゃたなあ。