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白虎隊の服装について
白虎隊にハマってしまいました。 白虎隊士の服装について調べています。 質問する前に、過去の質問(http://okwave.jp/qa2628887.html)を調べました。ところが、洋装、和装両論併記?されていて、よくわかりません。 現在の定説になっているのはどちらでしょうか? なお、このカテの専門家とはどのような方ですか?
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質問者さんは、本サイトの初心者の方のようですので、そのつもりで説明させていただきます。そうでなかったらごめんなさい。 質問の前に、過去に同様の質問がないかどうか調べるのは、本サイトの正しい利用の仕方です。しかし、回答の際、過去の回答を批判すると指摘回答、批判回答とみなされ、削除されてしまいますので、ここで一旦前回の質問を頭から取り除いて、改めてイチから回答させていただきます。 (1)中村彰彦著『白虎隊』文春新書 を読んだ結果 http://www.7andy.jp/books/detail?accd=30831900 P.83: 間瀬源七郎(17歳)の身ごしらえとして「白木錦(ママ)の筒袖を内にし、紺羅紗のマンテルを外套にし、紫縮緬紐の義経袴を着く、・・・以下略」 P.84: 「永瀬雄次のように、母に草色の生地で洋服を縫ってもらい、それを着用して張り切っている隊士もいた。」 以上のように、この本の服装に関する記述は、洋装または和洋混合(上が洋で下が和など)を思わせるものが多く、純和装の隊士が多数であったというような記述は一切ありません。 余談ですが、戦後の物のないときに、和裁しか習ったことのない姉に、軍服地でジャンパーを縫ってもらったことがあります。この姉(83歳になりますがまだしっかりしています)に、幕末の武家の女性が洋服を縫えるかどうか尋ねましたところ、「その女性の頭が良ければ、簡単なものなら縫える、型紙があればいいし、なくても、サンプルの洋服の糸を抜いて、各パーツに分解して、その通り裁断し、真似して縫えば、似たようなものはできる。お姫様ならいざ知らず、普通の武家の嫁や娘の裁縫技術は高かったのではないか。」とのことでした。 「頭が良ければ」というのは、立体のものから展開図がパッと頭に浮かぶ・・・というようなことでしょうか。 (2)小桧山六郎編『会津白虎隊のすべて』新人物往来社 を読んだ結果 間島勲氏、前田宣裕氏の調査によれば、二番隊19士の身なりは、ほとんどが洋装または和洋混合となっています(個人ごとに記されている)。 上の(1)(2)の本は入門用のやさしい本ですから読んでみると面白いと思います。その他の白虎隊関係の本も読んでみましたが、「大多数が洋または和洋混合」が定説のようです。 (3)当地の教育委員会学芸員に聴取した結果 (1)、(2)の結果を裏付けるお話でした。白虎隊隊士の生き残りや関係者で、長命の人は昭和の初めまで生存していましたので、史料は沢山残っているそうです。 >なお、このカテの専門家とはどのような方ですか? ・・・存じません。歴史の専門家といえば一般的に学者さん(大学の先生など)になりますが、このカテゴリーの場合、どのような方かは知りません。
お礼
ていねいに説明していただきましてありがとうございます。 ほんとうにスッキリとよくわかりました。(⌒ー⌒)