BS式におおよそ従うモデルを多項式近似。
先に質問した問題の続きです。
下記リンクのブラックショールズ式(BS式)におおよそ従うオプションマーケットの価格決定モデルがあります。
実際の市場価格はこのモデルに従わない値になることが私の評価の範囲ではよくあります。
http://www.yenbridge.net/library/library_detail.php?i=0023
ただし、合わないのは、モデルの選択がまずいか、モデルの評価法に間違いがある可能性も十分考えられます。
本来なら、このモデルにそってこの問題を追及すべき所なのですが、ここではなるべく市場価格に合う別のモデルを考えたいと思っています。
BS式をわかりやすくするため別な表現で行います。この式は、変数xと対応する値Y(リンクではC)があり、パラメータP1、P2、P3、P4がある。
BS式のカーブは、Xが小さいときは、X軸に漸近し、Xが大きいときはY=X-1に漸近します。パラメータP1がもっとも寄与が大きく、P1が大きいほどこれらの漸近曲線からはなれ、P1=0では漸近線に一致します。
P2は次に寄与が大きく、同じP1に対して、P2が大きくなるほど、漸近線から離れます。パラメータP3、P4は寄与が小さいが、離れるか近づくかの影響があります。
このような価格モデルをBS式でない別なモデルで表したいのですが、ここではXの多項式でなく、e^X の指数関数の多項式で表し、最小2乗法で係数を決めることを考えます。
Y=a0+a1*e^x+a2*e~2x+a3~e^3x.....(5次くらいまで)
これらの係数を最小2乗近似法で決める。
(このモデルでは、xが大きくなるときのy=x-1への漸近については不適当で、やはりBS式の累積密度関数が適しているようには思います)
このようなアプローチの妥当性についてが質問の趣旨なのですが、今回は次の点についてお聞きします。
(1)p2以下は無視し、p1だけ考えるとき(p1は1,2、3、・・・の離散有限値)、複数の漸近線から離れる、すべての曲線に対して、ただ1種類のモデル関数の係数を決めることは、可能でしょうか。
いわば実験モデルが複数あって、それをただ1種類のモデル関数で近似するなどと同じで、全く意味がないようにも思います。
対策として、同じp1だけにグループ分けにしたものなら、意味がありそうにも思う。
(2)p1は固定しておき、p2の変化だけある複数の曲線にたいして、ただ1個のモデル式の係数を決めること。これも同じ理由で意味がないようにも思います。
p2の場合は、p1があらかじめ評価できる離散値を取るに対して、p2はその時々の市場の活発さによって、活発さを表す尺度に過ぎないので、p2によるグループ分けもできません。
このように考えると、やはり累積密度関数が入っていないと無理なのかなあ??
y=a0+a1*N(x)^1+a2*N(x)^2+..... n(x)は累積密度関数
y=a0+a1*bs(x)^1+a2*bs(x)^2+.... bs(x)はbs式
などを考えたりして・・・・。
何かご意見をいただければ幸いです。