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フランス語で coup de pompe の意味を教えてください
自分で翻訳してみたのですが、自信がないのでアドバイスをお願いいたします。以下2つになります。 (1) Je n'ai eu qu'un coup de pompe sur la dernière section 上は「最後のコーナーで疲れた」という訳でいいのでしょうか。 どうぞよろしくお願いいたします。
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こんにちは。 ご質問: <「最後のコーナーで疲れた」という訳でいいのでしょうか。> やや異なります。訂正箇所、理由は以下の通りです。 1.まず文字化けを訂正します。 例: Je n'ai eu qu'un coup de pompe sur la derniere section 2.「最後のコーナーで」: (1)前置詞surにご注目下さい。このsurはここでは「~上に」「~に渡って」という「範囲」を示しています。 (2)ここではsection「区間」という語と結びついて、 (直訳)「最後の区間に渡って」 (意訳1)「最後の区間では」 (意訳1)「最終行程(コース/コーナー)では」 *この「コーナー」は、角=coinの意味ではありません。「コース」と同意で使われています。 3.「疲れた」: (1)coup de pompeのcoupには「一突き」「衝撃」といった意味があります。「ガツン」「ガクン」といった擬態語に相当します。 (2)ここで使われているpompeは、例えば、通常の圧縮ポンプを想像していただくとわかりやすいでしょう。とはいえ、「膨らむ」だけ、または「しぼむ」だけ、の片方の機能だけを言っているのではありません。 ここでは、「膨らんだり萎んだり」という圧縮ポンプの状態を比喩しているのです。つまり、最終コーナーで息きらして走っている状態、「ハッフッ、ハッフッ」という息を吸っては吐いてという疲れきった極限状態を表しています。 (3)そこから、avoir un coup de pompは「どっと疲れる」「疲労困憊する」という意味のexpression familiale=「慣用表現」としてフランスでは使われています。 4.またn'ai eu qu'unの訳出がなされていません。 (1)n'ai eu qu'unにある、ne~que…「…しか~ない」という否定詞が訳出されていません。 (2)ここでは、ne~que…「…しか~ない」=seulement「だけ」と解釈し、極限の状態を強調するような訳出が適切でしょう。 (3)上記の慣用句を踏まえ 「どっと疲れただけだった」 「ただただ、疲労困憊していた」 といった否定、極限のニュアンスを出します。 5.以上を踏まえて全文の訳例は (意訳1)「最終コーナーでは、ただもう、へとへとに疲れきっていた」 (意訳2)「最終コーナーでは、どっと疲れだけが押し寄せていた」 (意訳3)「最終コーナーでは、疲労しか感じられなかった」 などとなります。また、ポンプをうまく比喩的に使えば雰囲気が伝わります。 例: (意訳4)「最終コーナーでは、ただただ、ポンプ状態だった」 以上ご参考までに。 PS:ご記憶ならで結構ですが、以前回答差し上げたことはあるでしょうか?laver6さんというニックネームに記憶はあるのですが、こちらの回答履歴に見当たらないので、私の記憶違いかもしれませんが、、、。
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- droitegauche
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coupe de pompe (ある程度)急に疲労を感じる現象。バテバテ Nr,1さんのご回答、私も参考になりました。在仏32年です。 ガックっと突然疲れを感じる様子を表現する時に良く使う言葉ですが、どういう語源なのか、周りのフランス人たちに聞いても誰一人確信を持って答えられる人がいなくていつも疑問でした。Pompe は その他に腕立て伏せの意味があるのでその辺からの連想が大方の私の周辺の解釈でした。俗語っぽい表現ですので文語には向いていません。 Coup de fatigue のような意味です。 Coupの中に突如としたと言うような感じが含まれますね。例えば Coup d'etat とか coup de theatre のように。 ご質問の仏文ですが、文字化けで文章の最後の方がよく判らないのですが(アクサンを除くと、Derniere graviere section でしょうか。正しい仏語としては少し疑問ですがありえない表現ではないので推察すると「最後の 《砂利道セクション》?)ですか。 前半は「(わたしは)極度の疲労感しか(感じ)なかった、、、」 今、参考のために Le petit Robert を引いてみたところ Avoir un coup de pompe は Se sentir brusquement epuise' との事。 俗語の一つ前の《家庭的》表現の範疇でした。 そういえば、まったく同じ意味で Coup de barre もあります。この "barre" もどうしてなのかよく判りません。 因みに pompes には クツ と言う意味の俗語もあります。
お礼
こんばんは この度はありがとうございます。 大変参考になっています。在仏32年とは羨ましいです。 最後は la derniere section になります、、、申し訳ございません。 >周りのフランス人たちに聞いても誰一人確信を持って答えられる人がいなくていつも疑問でした。 驚きましたが、そういえば、私も知らないで使っている日本語が多いかもしれません。 >Coupの中に突如としたと言うような感じが含まれますね。 なるほど。とても参考になりました。今後の解釈のヒントになりそうです。用例も多く挙げていただき、こちらも参考になります。 またの機会の際は是非よろしくお願いいたします。
- anapaultole
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laver6 さん はじめまして お示しの和訳ですと、80点でしょうか 満点は、-ぐっと疲れた-とぐっとの 感じを出して、訳してみて下さい そうしますと、臨場感がグット増します この言い回し-coup de pompe-は、元々飛行機が 飛行時に、突然の低気圧に遭遇して、その機体が 急激に下降することを意味しておりました 下がることのイメージは、空気を入れるポンプを 押し下げること、ここからの連想です それが自転車競技で利用されて、一般に拡大されて 今日、日常語として、上記の意味を持つようになる 斯様に、成り立ちを振り返り、発想法を学びますと それ以外の、慣用句でもある程度は推測がつきます ご不明の点は、何なりと。。。
お礼
はじめまして 大変分かりやすい回答感謝しております。 >下がることのイメージは、空気を入れるポンプを 押し下げること、ここからの連想です なるほど。前後の文脈から意訳してしまったところもあるのですが 勉強になりました。とても興味深いです。 機会がありましたらまた是非よろしくお願いいたします。
お礼
こんばんは。私記憶しております。先日は大変お世話になりました。 訂正頂き感謝いたします。(申し訳ございません) >ここでは、「膨らんだり萎んだり」という圧縮ポンプの状態を比喩しているのです。つまり、最終コーナーで息きらして走っている状態、「ハッフッ、ハッフッ」という息を吸っては吐いてという疲れきった極限状態を表しています。 なるほど。大変参考になりました。意訳もありがとうございます。 >ここでは、ne~que…「…しか~ない」=seulement「だけ」と解釈し、極限の状態を強調するような訳出が適切でしょう。 こちらも参考になります。 >「最終コーナーでは、ただただ、ポンプ状態だった」 こちらの意訳いいですね。とても雰囲気が出ていて分かりやすいです。とても気に入りました。 またの機会の際は是非よろしくお願いいたします。