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ニューロンの静止電位について
こんにちは。 私は大学の教職課程で中・高 理科の教員免許をとるために勉強しています。 今度、模擬授業で学生の前で『ニューロン』についての授業をやります。 そこで、ニューロンの情報の伝達について教えるときに、 『静止電位はなぜ内側が-で外側が+なのか』 ということを教えたいのですが、うまく自分の中で整理がつかなくて混乱しています・・・ どなたか助けてください>< ちなみに、高校生向けの生物の模擬授業です。
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私の理解している範囲でお答えします。 ナトリウムポンプの働きで,細胞内にはKが多く,細胞外にはNaが多い状態が作られます。 この状態では細胞内外の電位に大きな違いは生じません。 細胞膜にはKを微量に通すチャネルがあり,そこを通過して,Kは細胞外へ流出します。 流出すればするほど,Kの化学的な勾配は解消されますが,同時にK(+)が細胞外へ出て行くので,電気的な勾配が生じます。 この相反する力がつりあったところでKの流出は(見かけ上)止まります。 この時の細胞内外の電位の違いが静止電位となります。 いうならば静止電位はKの平衡電位とほぼ同じとなります。
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- A-Tanaka
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ええっと。 ニューロンの伝達機構については分かりますか? イオンチャンネルについては分かりますか? さて、この2点から説明したいと思います。ニューロンは、シナプスと呼ばれるところから、電気信号で別のシナプスに向けて信号を送ります。そのため、シナプスから延びる信号伝達機構では、電位差を生じることで電気信号を伝達しています。 イオンチャンネルは、細胞の膜を通して、カリウムイオン(電荷+1)とナトリウムイオン(電荷+2)を交換しています。ニューロン内における信号伝達では、このイオンチャンネルを用いることで、信号伝達を行っています。具体的には、シナプスに神経伝達物質が受容されることで、電気信号を生じます。そのとき、プラスの電位にオーバーシュートを起こします。そのメカニズムは、ニューロンの伝達系で内部にあるカリウムイオンを排出して、ナトリウムイオンを取り込むことで行われます。 そのため、電位差が生じます。なぜならば、+1-2=-1というわけです。 詳しくは、 * Principles of Nural Science 4th ed.,pp.150-170, McGrawHill * Theoretical Neuro Science, pp.175-pp.194, MIT Press 辺りを、参考にしてみてください(たぶん、ここまでやれば生徒さんからクレームが出ないと思うので・・)。
お礼
ていねいにありがとうございました。 ただ、ナトリウムイオンの電荷は+1だと思うのですが・・・ 無事に模擬授業を行うことができました。
お礼
ありがとうございました。 無事に模擬授業を行うことができました。