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インデックスファンドは本当に勝てるのか?
インデックスファンドに投資をしようと考えているのですが、本当に期待値がプラスなのか不安です。 自分はFXで高金利通貨のロングが期待値プラスだと勘違いしていたことがあるので、今回も勘違いしているのではないかと不安です。 どうか経済学に詳しい方、インデックスファンドが理論上期待値プラスなのか(またそうでないか)を分かりやすく説明してください。 私の考えを挙げます。 インデックスファンドが勝てる理由 ・株は現金や国債よりリスクが高いためリターンが国債より高くなければ株のシステムが成り立たない。 ・株式発行時の現金と株との交換が本質的にプラスサム。 インデックスファンドで勝てるか不安な理由。 ・効率的市場では期待値プラスの行動はみんなが取ろうとするため、期待値プラスの行動ではなくなってしまうのではないか? ・こんなに容易に期待値プラスの行動があっていいのか? ・そもそも株式が期待値プラスだという理論は日本とかアメリカとか結果的にたまたま発展してきた国の株だけを統計した都合のいいものではないか。国の破綻リスクは含まれているのか? ・株式と現金では株式の方がリスクが高いというのは本当か?そもそも物に絶対的な価値など存在しないのに、その物の絶対的価値の変動率が高い(リスクが高い)と言えるのか? ・一般人が効用関数を加味して主観的な株式の期待値を計算すればほとんどの人が期待効用マイナス(もしくは0)になるのではないか? ・株式を買うこと自体が期待値プラスなら株式発行時以外では売る人の合理的理由がなくなってしまうのではないか? ・株が期待値プラスなら、永遠に持つことを仮定すれば株式の理論価格は無限になるのではないか?(永遠に金の卵を産んでくれる鶏の価格は無限であるべきという考え方です。) 初心者なので一部意味不明な文章になっているかもしれませんが、ご理解いただける部分だけでも補足していただけると幸いです。 よろしくお願いします。
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- at9_am
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> 本当に期待値がプラスなのか 常にプラス、なわけないでしょう。リスクとリターンを秤に掛けているのですから、マイナスの状況も考えられますし、実際に起こり得ることです。 理論的で専門的な話は横に置いておいて、いくつか指摘してみましょう。 > 株は現金や国債よりリスクが高いためリターンが国債より高くなければ株のシステムが成り立たない。 これは個人投資家の話。 例えば相手との協力関係によってプラスになることがあります。囚人のジレンマ、などが有名です。こういった場合にも株は大きな役割を果たします。 > 株式発行時の現金と株との交換が本質的にプラスサム。 ある社の株式の購入は、例えば10%の購入であればその社の全財産の10%を購入したことと同じです。したがって、株を購入した人は株式市場という壺の中にお金を貯めるのではなく商店で物を買うようなものですから、新規に株式を上場した場合は新しい商品が棚に並んだようなものです。 なので、本質的にはプラスサムではなくゼロサムになります。 > インデックスファンドで勝てるか不安な理由。 > 効率的市場では期待値プラスの行動はみんなが取ろうとするため、期待値プラスの行動ではなくなってしまうのではないか? > こんなに容易に期待値プラスの行動があっていいのか? その通りで、応分のリスクがあります。 > そもそも株式が期待値プラスだという理論は日本とかアメリカとか結果的にたまたま発展してきた国の株だけを統計した都合のいいものではないか。国の破綻リスクは含まれているのか? 新興国を除けば、国の破綻リスクや政治リスク(革命など)は含まれていません。 株式自体は、個別の話は別にすれば、経済が成長する限り期待値はプラスでしょう。先に書いたように、株式はその企業の一部を購入しているのと同じですから、経済が成長する=全企業が成長する=利益がある、という理屈です。 ただし、経済成長率とほとんど同程度かそれより低いレートかも知れないし、利子率より高いとは限りません。その国の、例えば日本の株式市場に参加している(上場している)企業が成長するとも限りません。 > 一般人が効用関数を加味して主観的な株式の期待値を計算すればほとんどの人が期待効用マイナス(もしくは0)になるのではないか? では、期待値が明らかにマイナスの宝くじを一般人が買うのはなぜか? ・・・難しい問題ですね。 > 株式を買うこと自体が期待値プラスなら株式発行時以外では売る人の合理的理由がなくなってしまうのではないか? 例えば、期待値を計算する元になるリスクの見積もりは主観的なものなので、より高く見積もった人に売ることには合理的理由があります。 > 株が期待値プラスなら、永遠に持つことを仮定すれば株式の理論価格は無限になるのではないか?(永遠に金の卵を産んでくれる鶏の価格は無限であるべきという考え方です。) リスクがある限り、個別銘柄の価格は有限です。これはいいですよね。 株式全体の平均価格は、個別銘柄の価格の加重平均にしかなりません。したがって、株式全体が期待値プラスであっても、有限の価格にしかなりません。