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幽霊を否定するのは科学者として問題ありますか。
幽霊を否定するのは科学者として問題ありますか。 科学的に証明できないという理由で存在を否定をすることは、科学者としてどうでしょう?
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科学的な議論をするためには、科学的に定義する必要があります。 仮に幽霊を定義し、その存在を肯定する「科学的見解」が出されたとして、それを現在の科学を前提とした判断では、あり得ない見解として否定することに問題はないと思います。 ただし、現在の科学自体が不完全であることはまともな科学者であれば誰しも認識していることです。つまり、上述の「否定」というのは幽霊の存在そのものの否定ではなく、存在するという科学的見解に対する、現代科学の立場からの否定なのです。 もちろん、その否定が正しいとは限りません。しかし、科学的に正しくない見解を否定することは科学者の仕事だと思います。たとえ、将来、その否定が誤りだったとしてもです。 話が脱線しますが、マイナスイオンの効能がどうのこうのだとか、ナントカ還元水とか、○○水とか、世の中にはうさん臭い商売が数多くあります。それらが効果があるとする見解を科学的に完璧に否定することはできないでしょう。しかし、それでも日本物理学会ではそれらが似非科学であるとする見解を出しています。つまり、科学的に否定できないことを、肯定する人たちの見解の非科学性を根拠に否定していることになると思います。 幽霊の問題とは社会的影響は異なりますが、状況によっては幽霊を否定する立場もありだと思います。ただし、それは未来永劫にわたってそれを否定するというわけではなく、現状においては否定しておくのが科学的であるという判断になると思います。 科学というのは、その時代に真実であっても、未来永劫にわたって真実であるというわけではなく、暫定的に真実であるというものだと思います。ニュートン力学にしても我々の身の回りの力学的事象を見事に説明できますし、当時の学問大系の中では完全に真実だったのでしょうが、素粒子の世界では無力に近いものであるようなものだと思います。 なお、「幽霊が存在すると思う」というように、漠然とした、科学的論証を伴わないものに関しては、科学の出る幕はありません。科学的には否定も肯定もできないということです。
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- Scull
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まず「科学的に証明できないという理由で存在を否定をする」というのは科学者の態度ではありません。もしそう言う人がいるとしたら、科学者ではないでしょう。 そうではなく「存在証明がされた物のみの存在を肯定する」というのはきわめて科学的な態度です。ここで注意していただきたいのは「肯定されない事は即ち否定ではない」という事です。 科学者がはっきりと存在を否定する時、それは「存在しない事が科学的に証明された場合」のみであって「存在する事が証明出来なかった場合ではない」のです。 これは裏返してみると「いかに非科学的な態度か分る」でしょう。存在の証明も否存在の証明もされない物は「グレーゾーン」にあるもので、どちらでもないのです。これを「存在する」と断定するのも「存在しない」と断定するのも非科学的なのです。 そう言う意味でオカルティストの主張する「幽霊は存在する。なぜならば存在しないという証明はされていないからだ」という主張はきわめて非科学的です。ただしこれは「科学が幽霊の存在を否定した」という事ではありません。 多くのオカルトでこういう「非科学的な主張」がされるために、科学者の多くはそう言う「無意味な主張を否定する事」に忙殺される事になります。オカルティストがこういう「議論のすり替え」を行う為に、敢えて「非科学的に否定する事」も行う事が必要になります。
お礼
科学的に考えるとはどういうことなのかをきちんと自覚しておく必要がありますね。 「幽霊」や「神」の存在に対する不毛な議論はぜひこのカテで行ってほしいものだと思います。 皆様ご回答ありがとうございました。
- Mr_Holland
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私も問題ありと考えます。 科学などの学問は、疑問や疑いを通して真理の追究を目指すものだと思います。その意味で、「幽霊とは何か」「幽霊は本当に存在するのか」と疑問や疑いを持つことは当然と言えます。 しかし、疑問や疑いを通り越して、否定まですることは行き過ぎです。 科学の世界では、正しいものであってもそれを証明することができないということがある(ゲーデルの不完全性定理)ので、幽霊の存在を証明できないことが幽霊の存在の否定には繋がりません。 現時点では、幽霊を理解するほどには科学は発達していないので、これをうまく取り扱うすべがないということではないかと思います。
お礼
ご回答ありがとうございます。 ご指摘の通り、未解明と存在の否定をごちゃ混ぜにしている感があります。
問題があります。 存在出来ない証明をするのが業務でしょう。 職務放棄は大問題です。 軍人なら、敵前逃亡は「銃殺」です。 科学的にトリックを暴くのが「仕事」です。 全ての自称超能力のタネを解明している方有名な方がいますね。 見習い、日々努力しましょう。 ただでさえ、偽装工作で「超能力は有った(無かった)」 と、都合の良いデーターを捏造して提出する世界ではありますが、 これに流されるべきではありません。 自分だけはこう言った人間にはなりたくない。 この姿勢が大事です。
お礼
ご回答ありがとうございます。 >存在出来ない証明をするのが業務でしょう この証明ができなければ存在を認めるということですね?
ロシアでは超常現象を科学的に分析するというのがありましたね。 科学的に証明できないのですから、現代階で存在そのものを否定しても問題はないのでは。 単に、科学といってもいろいろあるということでしょう。 幽霊を科学的に証明するということ自体を否定するのは問題ありでしょうけど。
お礼
ご回答ありがとうございます。 >科学的に証明できないのですから、現代階で存在そのものを否定しても問題はないのでは これは天動説が主流のときに地動説を否定しても問題ないという意味ですか?
多分、実際に見た事が無いからでしょう。 私も見たことありませんから、幽霊だの怪奇現象だの言われてもピンと来ないからです。 宇宙人やUFOだって、存在するか揉めてますが、それと同じでしょう。 いくらTVで「UFO見た」「宇宙人と会った」といわれても、実際に有った事の無い人から見れば、「本当に?」と疑います。 それと同じだと思います。
お礼
ご回答ありがとうございます。 しかし、科学者が扱っているものはまさにその未知の物ではないでしょうか。
お礼
ご回答ありがとうございました。 >存在するという科学的見解に対する、現代科学の立場からの否定 幽霊を否定する人たちの中でこの事をきちんと自覚している人がどれだけいるか・・・ 大変参考になりました。