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植物の生存につて
生物学でよいのか分かりませんが、質問させてください。 自然界で植物が生き残るためには、種子は何%くらいの発芽率が理想なのでしょうか?たとえ発芽したとしても自然災害や昆虫に食べられるといった被害によって生存率は下がってしまいます。やはり90%以上が理想でしょうか?もし、発芽率が低くても植物が生き残れるように作戦がなにかあるのでしょうか。 ふと疑問に思いました。よろしければ回答よろしくお願いします。
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- lamb1204
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#1です。 イネの分子生物学的な研究をしています。 (発芽の研究をしているわけではないので、一般人として回答します。) #2さんがご指摘のように、発芽率は条件によって変わります。 ある条件によって発芽率が上下したとき、それが植物の生存戦略にとって有利となるのか不利になるのかは、場合によって変わります。 したがって、具体的な植物種や条件を決めずに、一概に何%の発芽率が良いとかは言えない、というのが回答になると思います。 一般論的に発芽率を評価するのであれば、潜在的な能力としての発芽率を考える必要があります。 噛み砕くと、 ある条件のもとで60%の発芽率の時、のこりの40%は、(死んでしまっていたりして)どれほど良い条件でも発芽できないのか それとも、 この条件では発芽しないけど理想的な条件であれば発芽できる種子なのか、 ということを考えなければならないということです。 ですから、実験室ではできるだけ理想的な条件で栽培して種子をとり、理想的な保存方法で種子を保存し、理想的な条件で発芽させて発芽率を評価します。 …が、この場合の発芽率は、質問者さんの考えていらっしゃる内容では意味がないですね ^-^; 現在の作物品種としてのイネについて言えば、発芽率が低いというのは農業形質として有利とは思えません。(作物品種なので、農業に不利な形質は淘汰されるように品種改良されてきています。作物品種ではない原種のイネについては私は知識がありません。) 実際、栽培中の天候が充分でしっかり実り、その後の保存状態の管理もきちんとしたイネの種子は、かなり100%に近い割合で発芽しているように思います。もちろん、明らかに実のつまりが悪いような種子は取り除いていますが。
- TTOS
- ベストアンサー率40% (209/510)
山火事の後などにいちはやく発芽するハギの仲間は、高温にさらされると発芽しやすくなります。アメリカには山火事の跡で発芽しやすいマツがあるそうです。山火事の後日当たりが良くなった状態で多く発芽をすることで、一気に仲間を増やすことができます。 「環境が整うことで発芽が促進され、環境が悪ければ発芽は抑制される」・・・環境によって発芽率を変えることが植物の作戦でしょう。 稲について考えると、すべてが同時に発芽し成長すると、台風の被害などもすべて同時に受けることになります。100%発芽は100%死滅の可能性にもつながるのではないでしょうか。 明発芽種子・暗発芽種子など、光条件で発芽が決まるものもあります。
お礼
高温にさらされて発芽しやすくなる植物があるのですか。光だけでなく温度も関係あるのですね。そして、確かに全ての種子が同時に発芽してしまうと、環境が悪ければ全てが死にその種は生き残ることが出来ないですね。植物は賢いと改めて感じました。 興味深い回答、ありがとうございました。
- lamb1204
- ベストアンサー率56% (18/32)
私の直観的には、植物から見たら自分の種は全部(100%)発芽するのが理想だと思うんですが、質問者様は100%発芽するのも良くない、というお考えということでしょうか?
補足
もちろん100%が最も良いと思います。 しかし、実際「100%発芽」というのは難しいと思います。発芽能力を持っていない種子もありますよね。また、園芸店て種子を買うと「発芽率60%以上」とか「発芽率70%以上」と袋に書いてあります。いったい最低何%以上の発芽率だと生存が期待できるのだろうと思ったのです。 分かりにくい文章かもしれません。また補足要求をお願いします。
お礼
お礼が遅くなってすみません。 発芽率だけに注目してしまって、発芽した時の周辺の環境状態(気候など)に注目していませんでした。それぞれの植物にとって条件が整った時に高い発芽率を示すというわけですね。 イネの分子生物学的な研究、興味深いです。詳しい回答、ありがとうございました。