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フェニキアの赤紫について
古代の染料について調べている中、フェニキアの赤紫染料に行き当たりました。 巻き貝の一種の分泌液から製するものですが大変に貴重なもので王侯貴族しか用いることが出来ず、貴色とされその由来から高位の象徴とされました。 勲章の紫綬はこれにちなんだといいます。 恐らくこの貝を食べた時に舌が染まったことから発見されたのではと想像しますが、発見の経緯はどうなんでしょうか。 中国でも貴色となったようですが、皇帝を表す色は黄色ないし黄金色と覚えていますが赤紫が使用された例はあるのでしょうか? 紫衣事件の例から高位の僧侶の僧衣と理解していましたが他にもそのような例があるのでしょうか?
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貝紫の発見の経緯は不明です。 というか、先史時代にはもうあったようです。 日本を含めて世界各地で見られるので どこが初めかすらわかってません。 あと食べても舌は紫になったりしないと思います。 ま、さばいているときに気付いたんでしょうね。 中国の場合、王朝によってというか、氏族によって 皇帝の色が違います。五行説に関係してです。 一般的、あるいは普遍的に皇帝にのみ許されないと されるのは、色より図案で、 皇帝のしるしともなるのは”竜”の図案です。 玉を持った竜は皇帝のみにだったと思います。 貝紫を使うと、要するに値段が高くなるわけで、 高位というか、金のある一部のひとしか不可能でしょう。
お礼
いつもご教示有り難うございます。 フェニキア以外にも使用された例がある事は知っていましたが発見の経緯が不明なのは大量に貝を集めなければならず数個くらいでは舌が染まらぬことは納得です。 それにしても古代人の知恵には脱帽します。 中国で氏族により皇帝の色が異なる事は知りませんでした。 現存する肖像画などは近代になってからなので大抵地色が黄色乃至黄金色に刺繍が施されています。 そういえば色のわかるのは満州族皇帝の肖像画くらいでした。 フェニキアでもローマでも上流婦人にしか使用できぬ高価なものであった事は理解出来ます。 有り難うございました。