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冠詞(a、the)の付け方
冠詞(a、the)の付け方がよく分かりません。 以下の英訳は合っていますでしょうか? 「東京タワーの上部にある梯子に割れを見つけた。」 Cracking was found on the top part of the ladder of Tokyo tower.
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>Cracking was found on the top part of the ladder of Tokyo tower. 問題の英文は、和文と比べて決定的な誤訳部分があります。 英文を和訳すると、 「東京タワーの梯子の上部に割れを見つけた。」となります。 問題の和文について考えます。この和文は、たった1つの英文には訳することができません。 理由1: 上部に梯子が何本あるか分かりません。また、割れの見つかった梯子が単数か複数かも分かりません。(英語では,数に関して、単数か複数かが明確でないと文になりにくいのです。) 理由2 : 割れというものをどうとらえているか分かりません。数えられる割れととらえると、単数なのか複数なのか分かりません。また、割れは、内部で繋がっていたりして、外から見て数えられる物ではないとか、「軽い傷ではなくて、割れと呼ばれるもの」というように抽象的にとらえるかで、かわってきます。 Cracking was found.... ---1 ---> Cracking =抽象名詞。不可算名詞。 A crack was found.... ---2 ---> Crack =普通名詞。可算名詞。単数形。 Some cracks were found.... ---3 ---> cracks =普通名詞。可算名詞。複数形。 on/in a ladder on the top part of Tokyo Tower. ---4 ---> 上部に梯子が何本もあって、「その内の1本に」の意味。 ---> on/in a ladder of the ladders on the top.... の省略。 on/in the ladder on the top part of Tokyo. ---5 ---> 上部に梯子が1本しかなくて、「その1本に」の意味。 on/in (some) ladders on the top part of Tokyo Tower. ---6 ---> 上部に何本もあって、「その内の数本に」の意味。 on/in the ladders on the top part of Tokyo Tower. ---7 ---> 上部に何本もあって、「その全てに」の意味。 文前半(1~3)と、文後半(4~5)を組み合わせ、12個の文が考えられます。文法的には全て正しい文です。現実には起こりえない現象を述べる組み合わせもあります。例えば、一個の割れが複数の梯子の中に見つかることはありません。その中で、最もあり得ると思われる組み合わせが、最も自然な文になると思います。 Cracking was found in a ladder on the top part of Tokyo Tower. Cracking was found in the ladder on the top part of Tokyo Tower. Some cracks were found in the ladders on the top part of Tokyo Tower. Some cracks were found in some ladders on the top part of Tokyo Tower. Some cracks were found in the ladder on the top part of Tokyo Tower. A crack was found in a ladder on the top part of Tokyo Tower. A crack was found in the ladder on the top part of Tokyo Tower. (これがベスト?) a ladder 話し手(speaker) と聞き手(listener)の頭の中には、複数の梯子が存在します。ほとんどの場合、one of the ladders の意味です。つまり、単数の ladder という単語が会話の中で始めて使われる時、おたがいに、それまでに世界中にはたくさんの ladder があるという認識があり、いくつもの ladder を頭の中に描ける状態なんです。 This is a book. というのは、「これは、(世の中には本がたくさんありますが、その内の)1冊の本です。」という意味です。 the ladder 話し手と聞き手の会話の中で、すでに話題に上って、お互いに、どの梯子のことか分かっている時に使います。これが 「すでに話題にして分かっている the」です。 the ladder 問題文で使われる the ladder (---5の場合)は、少し違います。たとえ会話で始めて使われる場面でも、その ladder に説明をつけて1つに絞れる場合は、the ladder になります。問題文では、on the top part of Tokyo Tower が ladder を説明しています(後置修飾)。この説明で1本に絞っているということは、東京タワーの上部に1本しか ladder がないことを同時に情報として与えています。これが「直前/直後の説明(修飾)で分かる the」です。a ladder(---4の場合)は、同じ様に、on the top... が修飾していますが、それでも1本に絞れていないのです。つまり、上部にいくつかの ladder があるという情報を与えています。 the ladder 話題にも上らず、説明もない the ladder の用法があります。たとえば、A, B が庭仕事をしていて、柿の木の手の届かない所の柿の実を取ろうとして、A が B に言います。"Bring the ladder here." この時、B は、どの ladder のことを言っているかが分かります。この家には、庭で使う ladder が1本しかないのです。これが、「状況で分かる the 」です。 もし、2本以上あれば、"Which ladder?" と聞き返すことになるかもしれません。2本以上あって, the ladder が使われたとすると、"the ladder which is the nearest to us" とか、"the ladder which is the most suitable to do it" の意味で使っています。 the moon 話題にも上らず、説明もない the ... の用法は、まだあります。世の中の常識として誰もが、1つしかないとすでに認識しているものは、説明などしなくても1つに絞れるから、常に、the moon のような形で使います。これが「常識の the」です。 moon の場合は、考え方を変えると、a new moon などの形で使われることもあります。月の月齢などが話題に絡むと、お互いの頭の中には、いろいろな月齢の月が思い描けます。すると、moon がたった1つの物ではなくなります。そういう時、moon は、他の名詞(世の中にたくさんあるとされるもの)と同じ様に、状況に応じて a, the と共起することになります。 つい最近、冠詞について、つたないですが、回答させて頂いた質問があります。参照アドレスとさせて頂きます。 http://oshiete1.goo.ne.jp/qa3416707.html part に関して。 on the top of Tokyo Tower だと、「一番高いところ」というイメージです。the top part だと、the bottom part, the middle part などと分けられた「上部」というイメージです。あえて part を入れた文にしました。 Tokyo Tower に関して。 通例、固有名詞は、慣用的に the がついたり、つかなかったりします。詳細は、辞書で the を調べて頂くとして、Tokyo Tower には、the を使いませんが、the Tower of London, the Effiel Tower などの例はあります。 in the ladder の in に関して。 表面に「割れ」というイメージでは、on でもかまいませんが、内部まで到達している「割れ」なら、in ... となるほうが自然です。 cracking と crack に関して。 cracking は、「割れ」を数えられないものとしてとらえています。「他の物ではなく「割れ」が、」とか、別の物との対照として使われることが多い様に思います。また、No cracking was found .... のような否定文としても(数が関係ない状況)でも、使えます。 一方、crack は、目で確認できる「割れ」のイメージです。可算名詞です。この2つの単語の関係によく似た物があります。 例: machinery : machine, poetry : poem, scenery : scene, jewelry : jewel 以上、冠詞については、単数形のみの説明となりましたが、基本的に複数形への使用もあまり変わりません。
その他の回答 (2)
- yatagaws
- ベストアンサー率21% (73/333)
A crack was found on the top of the ladder of Tokyo Tower. partは不要です。ladderにaをつけても良いがその場合は意味が異なります。たくさんあるはしごの一つ見つけたと強調する場合はaでも可でしょう。ただ、一般に「梯子に」という場合はtheがて適切です。
- kbtkny
- ベストアンサー率31% (49/156)
書き手と読み手が共通で分かっている物については、the を用いて、書き手のみが分かっている物については、a を使うと理解しています。そのため、最初は a でも、次の文からは、the になります。例えば、I have a dog. The dog runs fast. 例文についてですが、東京タワーの上部は、みんな知っているので the を使い、その部分に梯子があるのは知らない人が多いと思うので a が適当ではないでしょうか。また、割れは数えられる名詞なので、一つなら a を、いくつかなら some を使うのが正しいと思います。 Some crack were found on a ladder on the top of Tokyo tower. 参考まで