『~が~の原因である』とはもし~が成立しなかったら、結果であるところの~が成立しない可能性がある、ということを言っているのだと思います。一般的にある結果の原因というのは、列挙すればきりがありません。もしかしたら、原因と思われていなかったことが、結果の成立の一条件となっていることもあるのです。
結果というのは、何が成立しているかという条件と、法則で予測ができるものです。原因と結果を結びつける法則如何によって、原因に含まれる事象も変化します。
因果関係の問題としては、因果関係は何と何の関係なのか?、単に、時間的に前後の関係なのか?といったことがあると思います。他にもいろいろな問題があると思いますが、マリオ・ブンゲの『因果性』という本をおすすめします。
お礼
たびたびご回答いただき、ありがとうございます。
補足
>>「原因」ということばが科学以前の段階で用いられるにいたった原因である大ざっぱな一様性 >たとえば、稲妻のあとには雷鳴が、打撃のあとには痛みが、近づいてくる火の後にはぬくもりが、一様にあらわれる。といったこと どうもこんばんは。 なるほど、的確で簡潔なご回答で、ありがたいです。 しかし、一様というだけではやはり、原因の条件には少ないか、もしくは曖昧のような感じがします。 たとえば、太陽が沈んだあとには、大抵、月が昇りますので、これは一様といえば一様だと思うのですが、だからといって、太陽が沈んだ事が月が昇ることの原因である、ということはいえないように思います。 とはいえ、一様というのは、原因という概念の、一つの条件である気がしますね。 相関関係がある、と言い換えてもいいかもしれません。