#4です。
a<0に対してy=a^x={(|a|)^x}*(-1)^x=y1*y2
y1={(|a|)^x}
y2=(-1)^x
と変形でき
y1={(|a|)^x}は実数xに対して実数の範囲では実数となります。
一方、y2=(-1)^xについては
実数xに対して
実数の範囲では
xの飛び飛びの実数値に対してだけy2は実数値となります。
xの他の飛び飛びの実数値に対してy2の実数値が存在しません。
(xが無理数の場合、複素数の範囲でもy2が求められません。
xが有理数の場合は、複素数の範囲でy2の複素数値が複数存在します。)
実数は有理数と無理数からなり
有理数と有理数の間に無理数が存在し、無理数と無理数の間に有理数が存在しますので
y2=(-1)^xのxに対するy2の値が実数値になったり、複数個の複素数値になったり、値が存在しない状態になります。
y2=(-1)^xのグラフはxの飛び飛びの値に対してy2の実数値が存在しますが
xの範囲を(1,2)の範囲に限定してもこの間にxの有理数が飛び飛びに無限に存在しますのでy2のグラフを描くことは不可能ですね。
また、xが無理数に対しては y2=(-1)^x が求められません(存在しない=定義できない)。
したがって複素数の範囲でも、y2がいつも求まるわけではないですね。
xが有理数の場合(xは整数以外とする)だけ、1つのxに対して、y2として
複数個の複素数値や
実数値と複数個の複素数値
となります。
これをy2=(-1)^xやy=y1*(-1)^x を
実数関数のようにグラフは描けませんね(描けたとして高校の範囲を超える)。
x=有理数(整数は除く)に対して、y2=x_p+i y_p(p=1,2,3,…)と求まったとしてもxによりpの個数が変わりますし、有理数のxも無数に存在しますので複素平面に全ての有理数のxに対してy2を複素平面にプロットすることは不可能ですね。
なお、A#4に関連してのA#6さんの
>(-1)^0.1=(-1)^(1/10)=1^(1/20)とすれば1行目も実数になってしまいます。
この計算は間違いですね。
(-1)^(1/10)≠1^(1/20)
正確には
(-1)^(1/10)={e^(i(π+2nπ))}^(1/10)(nは整数)
={e^(i(π+2nπ))}^(1/10)=e^{i(π/10)+(nπ/5)}
で
(-1)^(1/10)=(-1)^(2/20)≠1^(1/20)です。
この計算は
(-1)^3=(-1)^(6/2)={(-1)^6}^(1/2)=1^(1/2)=1≠-1
と誤計算と同類です。
間違いの原因は指数部を符号がなくなるように積に分割して符号がなくなるように先にその部分だけを計算してしまったことです。
高校生には難しいですが、A#6の計算が正しくなくそれをもとに理屈を進めておられますのでちょっと一言指摘しておきます。
お礼
ありがとうございます。では、高校の範囲は超えますが、複素数の範囲ではグラフは書けるのでしょうか。時間があるときに、教えてください。