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違いを教えてください!
こんにちは。 大学3年で、現在は、植物(遺伝子など)に関する勉強をしている者です。 最近、食品(特に機能)に興味を持ち、大学院進学を考え始めましたが、分野が異なるため科目の詳しい内容がいまいちつかめません。 自分なりに入試科目などを調べてみたところ、専門科目に「食品科学」、「食品化学」、「栄養科学」、「栄養化学」が多くありました。 これらの科目について、内容にどのような違いがあるのでしょうか。教えてください。(簡単にでもかまいません) また、これらの科目を勉強するのにお勧めの本はありませんか? よろしくお願いします。
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まず、食品化学、栄養科学などの科目ですが、科学と化学の違いについては、実質ほとんど差はないと考えていいように思います。実際、「食品化学」と名のつく教科書でも、図書目録には「食品科学全般を学ぶ」などとうたわれている物もあるくらいです。 では、栄養化学と食品化学はというと、(かなり荒っぽい説明ですが)糖質、脂質など食品(栄養)成分の化学的側面を学ぶ点は共通していますが、前者は、それらの栄養素を摂取したときに起こる代謝や人体への影響など、主に生理学的な面へつながるのに対し、後者は食品の成分分析や成分抽出の方法、それに、加工、貯蔵時における化学的変化などへとつながっていきます。 おすすめの本ですが、まず軽い本として『香川靖雄教授のやさしい栄養学』(女子栄養大学出版部)がわかりやすいでしょう。また、食品機能に興味があるというのなら、須見洋行『食品機能学への招待』(三共出版)もいいでしょう。10年以上前の本なので最新の成果は載っていませんが、食品機能化学や機能性食品の「原点」的な考え方がわかると思います。 食品化学や栄養化学については、管理栄養士国家試験受験対策の本が多数出ています。どれもかっちり書かれている思うので、書店で見て自分に合うものを選んでください。また、もっと専門的な栄養化学、食品化学、食品機能化学の教科書については朝倉書店、養賢堂、文永堂出版など農学書に強い出版社からいろいろで出ていますので、これも大きな書店や大学の図書館などで実物を手にとってみてください。遺伝子などを専攻してるとのことから、既にある程度の有機化学、生化学の知識はあると思うので、専門違いといってもそれほど苦労せずに読めるでしょう。
お礼
大変参考になりました。本当にありがとうございます。 科目内容の違いも分かりました。 紹介していただいた参考書をさっそく探して読んでみたいと思います。