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極性について
アニリンとフェノールはどちらが極性が高いのでしょうか? 講義の時にふと友人に聞かれ、わかりませんでした。 色々な本を見たのですが見当たりませんでした。
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- fullerer
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No2です、先日は暴言失礼致しました。また、回答者が本筋から離れ、稚拙な水掛け論をすることは恥ずべき行為であり、全く意味がないと思うのですが、このままでは質問者さんとNo1氏を誤解させてしまう恐れがあるので加筆させて下さい。 ルイスであろうがブレンスデッドであろうが、異なる二つの化合物間で電子あるいはプロトンの授受が起こる際に、酸として働くものが酸で、塩基として働くものが塩基です。従って、酸・塩基を考えるには必ず他に対となるもう一つの分子が必要です。例えば、非常に強塩基であるブチルリチウムが相手では、フェノールもアニリンも酸として働きます。むしろフェノールが酸として働きプロトンを放出することなど、有機金属試薬や水酸化ナトリウムのような、よほど強い塩基性をもつ化合物が存在する場合に限られます。加えてルイスの定義ではまず両者の化合物は塩基であるといえます。つまり、カラムでの単離精製を行うのであれば担体や溶媒にとって酸か塩基かということは非常に重要なことかもしれませんが、その前提がなければ分子単体で酸、塩基を議論できるはずがないのです。特にそれを断らずに酸・塩基とよぶ場合は、普通は水溶液のpHが7を超えるか超えないかで判断するので、そういうことと解釈しpHを引き合いに出したまでです、私自身が酸・塩基の議論に使ったつもりはなかったのですが誤解させてしまったようで申し訳ありません。 そして極性ですが、以上の酸・塩基の説明では少々的を外しておりますし、一般的に化合物中の酸素が窒素になった二つの化合物の性質は非常に類似しています。疑問を持つことは当たり前であり、化学を学ぶ上で重要なことだと思います。今後もお勉強頑張ってくださいませ。
No1ですが、No2の回答者の方に「ノンセンス」であるとまで批判を受けてしまいました。いやー、参りました。 「分子の形と極性」を論ずる場合に「分子全体のダイポールモーメント」は重要はファクターである事は十分承知しているつもりです(まだまだ浅学非才な身では有りますが)。 私がこのように回答いたしました背景は、専門とする「天然物の単離、合成」の操作での「カラム等を用いた化合物の分離精製」があります。たとえば、数種の塩基性物質を扱う場合は、それぞれの極性を比較して担体、移動相を考慮いたします。酸性化合物の場合も同様です。 このことから、異性の化合物の極性を「比較」する事はあまり意味がないと考えましたので回答したわけです。また、化合物のpKa値を比較する事は有りますが、pH値を比較する事は殆どいたしません、念のために。 また、酸性条件下のアセタールの合成におけるエタノールが塩基として働く場合が有るとの事ですが、これは「Lewisの酸、塩基」の定義における塩基であって、pHとは無関係かと思いますが如何でしょうか。 説明不足が有りました事陳謝いたします。
- fullerer
- ベストアンサー率65% (15/23)
極性は電気陰性度の差によって生じるので、単純に考えるとより電気陰性度の高い酸素が結合しているフェノールでしょうね。 実際にそのものの例はなくても、例えばフェニル基をなくした水とアンモニアで考えると、極性を示す双極子モーメントは、水(1.85D)・アンモニア(1.47D)と水の方が高い値を示します。極性すなわち分子全体の双極子モーメントは、その分子の各結合の双極子モーメントの和で決まりますから、それぞれ同じフェニル基が入った化合物の極性も、やはりフェノールが高くなるでしょう。 あと、基本的に他の回答者を批判するのはよくないとは分かっているのですが、No1さんにコメントさせてください。 アニリンが塩基性、フェノールが酸性なんて議論はあまりにもナンセンスです。酸性条件下でのアセタール合成など、アルコールが塩基として働く反応は多いですし、別に水に溶かした時のpHが7より大きいか小さいかなんてこの場合関係のないことです。分子の極性を聞かれて塩基性、酸性の議論をするほうがよっぽど無意味だと思います。 以上、失礼致しました。
アニリンは塩基性化合物で、フェノールは酸性化合物ですので、極性を比較する事は無意味なような気がしますが。