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キャッシュフロー
一級を独学してる者です。 減損会計の所で質問があります。 減損損失の認識でのキャッシュフローは”割引前” 減損損失の測定でのキャッシュフローは”割引後” この割引前と割引後の違いが今イチ良くわからないのです。 何を基準に前と後なのでしょうか? 宜しくお願い致します!!
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今の100円も、1年後の100円も、2年後の100円も、 総て同じ100円と表記するのが、割引計算適用前キャッシュフロー。 現在価値を考えず、実際にある金額を並べます。 今の100円は100円、1年後の100円は90.91円、2年後の100円は82.64円と考え、 表記するのが、割引計算(例は10%)適用後キャッシュフロー。 将来、発生が予想される金額の 現在価値を知りたい場合に用いる計算方法です。 減損会計とは、収益性の低下によって、 事業用資産への投資額の将来的な回収が危機となった状態の、 会社所有の固定資産(建物・機械・土地etc)に対し、 回収可能性を反映させた帳簿価額に引き下げを行なって、 収益価値にふさわしい、新たな帳簿価額を設定する会計処理。 例を挙げると、来客数が激減した遊楽地の建物、遊具、土地。 売上が芳しくないのに、 毎年、多額の減価償却を行なうのは、事業者には負担です。 将来に損失を繰り延べないために、 帳簿価格の修正を行なう作業が、減損会計です。 (実務では、資産の状態を観察するため、現場に出向くことも。) まず、その減損の対象となる兆候があるかどうかの測定のために、 資産(または資産グループ)から得られる、 割引前将来C/F(キャッシュフロー)の総額と、 本来、B/Sに計上されている帳簿価格との比較を行ないますよね。 ここで、質問者さまのおっしゃる「割引前」将来C/Fが登場。↑ この数値は、上記で述べた、資産の「回収可能性を反映」のための、 各年度ごとの収益見積高の累計額と考えて下さい。 将来にわたった収益価値が、合計でいくらになるかの予測であり、 現在価値に引き戻して、考える必要は、まだありません。 単純に、年度ごとのC/Fの足し算を行ないます。 この測定により、減損損失を行なうべきと判定された資産は、 その帳簿価格を、回収可能価額まで減額し、 そこで発生する減少額を当期の損失(特別損失)として計上します。 「減損会計するにせよ、しないにせよ、どうせ、損失が出るんじゃない?」 特別損失は、営業損益には影響を与えない数値です。 過大な減価償却費を、長年にわたり計上し続けるよりは、 損失の中身が判りやすい、健全な会計処理が期待できます。 そこで、減損損失の認識のため、 今度は資産の、収益回収可能性を反映させた価額を計算しますが、 ここで用いる計算値は、減損会計処理を行なう時点での測定数値です。 そのため、将来的なC/F数値でも、 いったん現時点での価値に引き直す(割引後C/F)必要が生じるのです。 資産の時価から処分費用見込額を差し引いた数値。(正味売却価値) 将来C/Fを現時点での価値に引き戻した割引後C/F。(使用価値) このふたつから、大きい方の数値を選んだものが、 資産の回収可能価額、そして、新たに決定された帳簿価額です。 と、一連の流れを混ぜて説明してみました。 余談ですが、ここで登場するC/Fは、 あくまで、収益の回収可能性の測定値に過ぎず、 当然、時勢によって、変動するものですので、 実務上、減損会計は、毎年、見直しを行なう必要があります。 キャッシュフロー分析は、簿記に関わらず、経営の舵取りに有用な知識です。
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- karz01
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>何を基準に 現在価値に割引前か後かの違いです 将来105のキャッシュイン 現在価値に割引くと100のキャッシュイン 割引くと必ず割引後が少なくなるので 割引前で認識できれば当然割引後も認識されるので認識は「割引前」 本来なら「割引後」でするのが理想ですが 割引前>割引後、割引率の算定などの作業を省くため「割引前」で判定します。 測定は現在価値としての資産を評価するので 必ず「割引後」で計算します。
お礼
認識の段階で、割引前を使うのは簡易的なモノなのですね! アドバイス有難う御座いました。
- ak11
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>この割引前と割引後の違いが今イチ良くわからないのです。 何を基準に前と後なのでしょうか? 割引が何を意味するかはご存知ですか? 例えば割引率五%ならば、1年後の105円は現在の価値にして100円というものです。(105円÷105%=100円)
補足
>割引が何を意味するかはご存知ですか? はい。十二分に理解してます!
お礼
どうも勘違いしてたようでお恥ずかしい質問してしまいました。。 in the lifeさまのおかげで、更に理解を深める事ができ大変勉強になりました。 また何かあったら宜しくお願い致します。 有難う御座いました。