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法輪の意味あい
如意輪観音菩薩は如意宝珠と法輪をもっている。如意宝珠、の単語は「思いのままに願いをかなえる」という意味合いをもつ。では、法輪はどんな意味合いが込められているのでしょうか?
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如意宝珠は梵語chnta-mani(真陀摩尼)の漢訳で、意のままに願いをかなえる玉で、そこから転じて如来の慈悲を表します。 法輪はdharma-cakra(達磨劯訖羅)の漢訳で、チャクラ(輪宝)とは元はあらゆる敵を撃破する力を持つ車輪状の武器のこと。そこから如来の法は一切の煩悩を打破するという意味で輪宝で例えられ、説法のことを転法輪といいます。ですので法輪は如来の智慧を表します。仏像では地蔵菩薩が錫杖と宝珠、不動尊が宝剣と索を持つように、右に智慧を、左に慈悲を表す法具を持つ姿がみられます。 如意輪観音のお姿は経典によって多少異なりますが、一般的に知られる六臂像では頭部に観自在王如来(阿弥陀如来)説法相の化仏を頂きます。密教では観音は阿弥陀の衆生済度の具体的な働きを表し、その阿弥陀は大日如来の衆生の機根・能力に応じた教えを説く智慧(妙観察智)を表します。 六本の手の形や持する法具は六道衆生の済度を表します。 (右手) 思惟手…地獄 如意宝珠…餓鬼 念珠…畜生 (左手) 光明山…修羅 蓮華…人間 法輪…天人 『密教事典』(法蔵館)
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noname#152554
回答No.1
仏の教え(法)が悪を挫き、それが広く伝わって行くのを車輪の動きに例えたと言います。