• ベストアンサー

アミニズムともののけ姫です

先日「もののけ姫」を見ててふと疑問に思ったのですがアミニズムとは万物に神が宿ると言う考えでよろしいのでしょうか??以前に全てではないと書いてある文献を読んだことがある気がするので。。また例えば森などの大木や岩にもしめ縄を見ますがこれはどのような基準で選ばれてるのでしょうか?? 単に大きいものには畏敬の念を感じるからなのかな?と思っているのですが。あと動物も神様によく例えられると思うのですがそこにはなにか基準のようなものってあるのでしょうか?(サイズとか年とか??) 適当ではないのでしょうが、なにかとても主観的に決められてるのかなと思いまして質問させていただきました。 よろしくお願いします。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • kigurumi
  • ベストアンサー率35% (988/2761)
回答No.3

神という概念が曖昧なのですが、神というより川や森にも魂があるという考え方だと思います。 しめ縄は蛇崇拝の名残だと思います。 結界の意味があり、聖なる領域と穢れた領域の境目にしめ縄で結界を張り、聖なる領域が穢れないようにするという考え方じゃないかと。 どのような基準でしめ縄をするか ですが、一つはご利益があったと思える対象を、保護するため。 もう一つは、災いを結界で区切ることで、外に出てこないように閉じ込めるため、じゃないかと。 神社によって神のお使いとされる動物は違うようです。 基準ですが、なにかが起こって、そこにその動物がいたら、ただの動物ではなく、神からのお使いだと考えることで、特異な現象を理解しうるものとしたのではないかと。 おそらくそれぞれの神社で何が昔起こったか、どうしてその神社はその動物を神の使いとしているか、話は残っていると思います。 例を挙げると、日本の国旗は太陽を表していますが、初代天皇の伝説を読むと、不利な情況で勝ったとなっています。 その際、、金鵄が助けてくれたとなっている。 この、金鵄が国旗の上にある金色のボールとして残っている。 恐らく、金鵄はどこかの勢力で智恵を神武天皇に与えたため、太陽の逆行を利用し、戦に勝てたとなったんじゃないかと。 従って、金鵄は実は人間。 尚、もののけ姫に出てくる動物達は、ちょっとアニミズム的な動物と違い、どうして日本に差別が今に至るまえにあるのか、ということが描かれていると思えます。 イノシシや犬神、差別対象で、力を持った一族 あるいは集団だったと思います。 つまり人間。 前から日本列島に住んでいた人たちが、大陸から来た人々に押され、住処を奪われていく一つの過程がもののけ姫に描かれており、そのもののけ姫たちの集団を排除する側も、実は社会から排除された人々だという構図。 社会から排除されたものが、復活するには、大地から搾取したもので人を殺す武器を作り、自分達を排除した権力者に貢献することで、復活する。 そのためには、元からいた人々を排除する。 あっちこっちに勢力があり、トーナメント方式で戦っていき、負けたほうは民話や伝承に、蜘蛛とかイノシシとかオロチとして悪者で登場することになる。 というのがもののけ姫の内容。 日本サッカー連盟のシンボルマークは3本足のカラスですが、これも神獣として捕らえられていると思います。 3の数字の意味ですが、この世を構成する最小限の数字という考えで、コクマー(陽、)、ビナー(陰)、ケテル(0)のことじゃないかと。 サイズは、、、ヤマタノオロチなど大きいイメージがあり、多分蛇崇拝の集団を、昔倒したという話じゃないかと。 名前からしてかなり大きな勢力だったと思います。 で、日本は災いの神様?の存在も認めており、菅原道真を策略で倒した後、災いが起こり、これは菅原道真の祟りだと思い、どんどん菅原道真の霊を弔うため神社というか墓を大きくしていき、地位をあげていって、太宰府天満宮という名前にまでしたらしいです。 こういう考え方が日本の宗教の根底にあるようです。 尚、アニマって、an(天界)、ma(母親)のことで、全ての霊魂が天界の母から発せられるという考え。 16世紀、ギョーム・ポステルは全ての霊魂は、半身が男性animus、半身が女性animaであるといい、男性の半身はキリストにより救済完了で、女性はまだ救済されておらず、獣のままだとした。 女性はみんなもののけ姫なのだそうです。 確かに力で倒した側が、倒された側をもののけとして物語を残すというのは、世界共通のようで、マリアも実はもののけ姫の概念を持つんですね。 メデューサも元は崇拝されていた女神だったのですが、後に悪者として物語が作られてしまった。 もののけ姫の物語も、新勢力が非人を使って権力を手中に納めようと、シシガミの首を取ったじゃないですか。 シシガミの首が戻らなかったら、日本版メデューサの物語になっていた。 西洋の宗教は死を拒絶し、そのため不幸に陥っていますが、もののけ姫に表現されているように、日本は災いの存在も認め、畏怖し、また祟り神に変貌しようとするオコトヌシを救済するため命を奪うシシガミの存在を受け入れているので、穏やかなのではないかと。

uminogoo
質問者

お礼

なるほどー とても興味深い回答本当にありがとうございます!! キリストの話は大変おもしろいですね!! もっと勉強します! ありがとうございました!!

その他の回答 (2)

  • tyr134
  • ベストアンサー率51% (851/1656)
回答No.2

アニミズムとは、英国の人類学者 E.B.タイラーによって1871年に提唱された言葉ですね。 語源は、ラテン語で霊魂を意味するアニマ(anima)ですね。 ANO1さんがおっしゃるとおり、これは魂のないモノをあたかも生きているように動かすことから、アニメーションの語源ともなっています。 彼は、文明レベルによって宗教も発展すると考えました。 そして、その順番は 「アニミズム→多神教→一神教」という風に辿ると考えました。 人は広く有機物・無機物関わらず、また一滴の水のような小さな概念から海などの大きな概念に及ぶまで、全てのモノには「物質的なモノ」意外ににも「霊魂」のような「精神的なモノ」が宿っていると考えるようになります。 そして、それが少し進むとシャーマニズムに代表されるような宗教的な行動を行うようになります。 その次の段階に来るのが、多神教もしくは汎神論です。 この段階では、「霊魂」よりも進んだ「神」が意識されるようなる。 そして、そのシンボルが使われる(偶像崇拝)ようなる。 そのシンボルとして動物が使われることもありますね。 また、神殿などが造られたり、組織が作られたりするのもこの段階です。 そして最後の段階として、一神教が意識され、この時点で「神」が正しく認識される。 これが、タイラーに代表される宗教観です。 ただ、これはキリスト教的な偏見が含まれており、(アニミズムは未開の宗教であり、一神教(キリスト教)こそ真の宗教との考え方。進歩史観)見直しが迫られている考え方でもあります。 日本社会なんかは、良い反例であり、今現在でも一神教よりはアニミズムに近い社会ですね。 >あと動物も神様によく例えられると思うのですがそこにはなにか基準のようなものってあるのでしょうか?(サイズとか年とか??)  多神教の時点では、組織化されていく段階でそのような基準も生まれてくるでしょうね。 ただ、今のところ明確な基準は見いだされていないようです。 アニミズムは全てを同じに見ることは出来ませんが、(例えば、縄文時代の日本のアニミズムとアマゾンの奥地の民族とのアニミズムは似て非なるモノ。)広く人間社会に見られる現象ですので、そこに何らかの真理があるのではないかと様々な方面から研究が行われています。(文化人類学・宗教学・心理学などが代表的)

uminogoo
質問者

お礼

なるほどー とても参考なる回答ありがとうございます!! しかし私も一神教が常に発展した形態と言うのは賛同しかねますね。。 アニミズムから多神教はそうなのかーと納得かもしれません。 ありがとうございました!!

noname#40116
noname#40116
回答No.1

アミニズム→アニミズムですね。アニメーションと同じ語源です。 > アニミズムとは万物に神が宿ると言う考えでよろしいのでしょうか? 基本的に良いと思います。 ただ、神というか、精霊ですね。アニミズムは精霊信仰と訳されています。神の語を使うと、原始信仰より、もうちょっと新しくなるのではないかと思います。 > 森などの大木や岩にもしめ縄を見ますがこれはどのような基準で選ばれてるのでしょうか? 単に大きいものには畏敬の念を感じるからなのかな? まあ、そんなところです。 高い木や大きな岩(磐座)は神が降臨する場所とされてきました。転じて、その木自体を神木としたり、岩自体にしめ縄を張ったりします。 ですが、例えば小さな木でも、願掛けして願いが叶うと評判になれば、神木となるでしょうし、特別な(例えば泉が湧く)岩なら小さくても神さま扱いになります。 > 動物も神様によく例えられると思うのですが 日本では、あまりないかな。(すいません、ちょっと思いつきません) 神さまのお使いとしてならありますが。(お稲荷さんのキツネ、大黒さまのネズミなど) ただ、歳を経た動物(猫とか猿とか犬とか)は2本足で立ち、人語を解するといいますけど、これは、いわゆる妖怪に近いかな。 もっとも、妖怪も精霊信仰の一種でしょうが。

uminogoo
質問者

お礼

なるほど!! 精霊ですね。 確かにそっちの方がピンとくる気がします。 妖怪もそうかもしれないんですねー 響き的に考えもしませんでしたが興味深いです。 ありがとうございました!!