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利潤最大化
テキストの中の「限界費用=限界収益となる点で、企業の利潤は最大となる。」という一文に引っかかっています。 企業の利潤=限界収益-限界費用ならば、収益と費用がイコールのとき、利潤は0となってしまうのではないでしょうか。 きっと、経済学の根本的な考え方を理解していないせいで分からないのだと思いますが、入門者にも分かり易いご説明をお願い致します。
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- hirosi3
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●「限界」という言葉の意味を理解しましょう● 「企業の利潤=収益-費用」ですが、「企業の利潤=限界収益-限界費用」ではありません。 大量生産した場合の「収益」と「費用」について考えてみましょう。 まずよく使われる言葉で「限界効用逓減の法則」についての説明。たとえば、夏の暑い日にビールを飲むことはとても効用(満足度)が高い。しかし、そんなときに飲むビールも、1杯目よりも、2杯目、2杯目よりも3杯目というように、量を重ねていくとおいしさが減っていく。つまり、次に飲むコップ1杯のビールは、前に飲んだ1杯目よりもおいしさが減っていく、これを限界効用逓減の法則という。 上記のことから「限界」という言葉の意味が理解できたと思います。この「限界」を「収益」と「費用」に当てはめてみましょう。 大量生産した場合、1個当たりの限界収益は減っていきます。100個作っていた場合、さらにもう1個作った場合、その1個の収益、それと1001個目の収益、これを較べれば、1001個目の収益は減っています。 同じように、費用についても考えてみましょう。101個目の費用と、1001個目の費用。 限界収益は右下がりのグラフになり、限界費用は右上がりのグラフになります。交わったところで、「企業の利潤は最大となる」のです。 交点の左の場合は「もっと作れば、1個当たりの利益は減るが全体として利潤が伸びるのに、惜しいな」となり、右も場合は「これ以上作っても費用ばっかりかかって利潤は減ってしまうから、作るのはやめよう」ということです。 ビールの場合で言えば「まだまだ喉が乾いている。もっと飲みたい」が交点の左で、「もう喉は潤った。これ以上飲んでもあまり美味くない」が交点の右です。 こんな説明でいかがでしょうか?
お礼
非常に分かり易いご説明、ありがとうございました。 ビールの説明では理解できるのに、101個目の収益よりも1001個目の収益が減っていくというところが、今ひとつ完全に理解できないのですが、少し明かりが見えてきました。もう少し自分で考えてみます。 本当にどうもありがとうございました。