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利潤最大化の条件

ご覧いただきありがとうございます。 経済学において企業の利潤最大化の条件は限界収入=限界費用となっていますが、 1つ作るたびに100円かかるものを1つ売るたびに100円得るように販売するという風に言葉に直してみると、費用だけ拾ったようで実際儲け(利潤)は生じてないように感じます。 どのような理解で利潤最大化の条件は限界収入=限界費用というふうに唱えられているのでしょうか?

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回答No.1

いま、あなたがある財の独占的生産者であるとして、費用はあなたの例にあるように、財1単位生産するのに100(円)かかるので、Cを総費用、Qを生産(販売)量として C = 100Q で表わされるとしましょう。問題はこの財に対する需要です。いま、この財の需要曲線は Q=500 - P で表わされるとしましょう。価格Pが高いほど、販売量Qは減り、価格P=500まで高くなるとと誰も買う人がいなくなる、という設定です。あなたは自分の製品の価格をいくらにつけたらよいか、という問題を考えてみましょう。 需要曲線を P = 500 - Q と書き換え(これを逆需要曲線といいます)、収入曲線を求めると R=PQ = (500-Q)Q = 500Q - Q^2 となります。ここで、あなたの収入(売上高)Rは製品をQ単位販売すると、500Q-Q^2(円)となることを示しています。 利潤をΠと書くと、あなたの問題は Π = R - C = (500Q - Q^2) - 100Q を最大化するためには、Qをどれだけ生産(販売)したらよいかという問題を解くことになります。あなたが微分を知っているなら、右辺をQで微分して0と置けばよいことに気づくでしょう。つまり、 0 = dΠ/dQ = dR/dQ - dC/dQ = (500 - 2Q) - 100      (*) を解き、Q=200、これを需要曲線に代入しP=500 - 200 = 300。あなたは販売価格を300(円)に設定し、販売量を市場に任せればよいことになります。このとき、市場ではQ=200単位の販売数量が得られるので、販売額(売上高)R=500×200-200^2 =60,000(円)、利潤Π=60,000 - 100×200=40,000(円)となり、これがあなたが得ることのできる最大利潤だ。 では、利潤最大化条件(*)に戻って考えるとわかるように、利潤最大化生産量(あるいは価格)は MR=dR/dQ = dC/dQ=MC つまり、限界収入(MR)=限界費用(MC)を満たしていることがわかる。たしかにMC=限界費用=100(円)で、それに等しいMR=限界収入もQ=200(単位)のもとでは, 500 - 2×200 = 100(円)と限界費用に等しくなるが、総利潤はプラス(40,000円!)となることがわかるでしょう。たしかに、販売数量200単位の最後の1単位(200単位目)ではMR=100(円)で利潤を生みだしていないが、その前の数量199, 198, ・・・,1単位における限界収入は限界費用100(円)より高く、したがって、プラスの利潤を生みだしているのだ!それらを積み上げ合計すると、総利潤は40,000(円)の利潤を得ることになるのだ! 、

hurattoerikku
質問者

お礼

丁寧な回答をありがとうございます! わかりやすかったです!!