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脳はどこまで必須でしょうか?
海に漂っているクラゲなんか脳はなさそうに見えます。単に生きているだけなら、脳は不要であってもかまわないことになります? 乱暴に言えば、食うための口とうんちするための肛門だけあれば十分なのが、最低条件というか、それで間に合うような気がしますが。。。 なんで、この妙な疑問を持ったのかと言えば、なまじか脳を持ったために、くだらない感情で戦争を繰り返している人間の愚かさにため息を持つためです。
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こんにちは。 生物にとって脳は必須ではない、というのが回答で宜しいですよね。 では、生物にとって「最低条件」とは何でしょうか。 そして、「最低でも必要な脳」とはいったいどういうものでしょうか。 生物にとって最低限必要なのは化学反応と「細胞膜」です。 質問者さんの仰る通り、生物といいますのは摂食と排泄ができ、それで子孫が増やせれば余計なものは何もいりません。そして、物質を取り入れ、要らない物を捨てるためには、必ずや「中と外の区別」が付けられなければなりません。ですから、地球に生命が誕生したとき、ます最初に作られたのがこの「中と外」でした。 細胞膜といいますのは反応を行なうための機能を包んでいるものですが、この役割といいますのは「内部と外界」を仕切ることです。これにより、外界から物質を取り込み、化学エネルギーを消費するという「生命のサイクル」が誕生しました。反応済みの物質は外に捨てることによって、また新たな物質を取り込むことができます。 このように、生物にとって最低限必要なのは、食ってうんちをすることを実現するための「細胞膜」です。 では、「最低限必要な脳」というのはどのようなものでしょうか。只今ご説明致しましたのは単細胞生物の話です。脳といいますのは「細胞間情報伝達」を行なうための組織でありますから、それは必ずや「多細胞生物」に必要なものであります。ですから、細胞間の情報伝達を行なわない単細胞生物には全く不必要あり、あげると言っても要らないそうです。 生物の神経系といいますのは、まず外界の刺激を受け取ることから始まりました。そして、それを信号に変えることによって他の細胞に伝達するという神経伝達が可能になります。これにより、外界の情報を取り込むのが「感覚神経系」、その信号を受け取るのが「運動神経系・自律神経系」という分担が作られました。従いまして、神経伝達といいますのは必ずや多細胞生物の機能でありますが、運動や自律組織を必要としない植物では行なわれません。 このように、「最低限の脳」とは、それは我々動物が外界の環境の変化を捉え、それを末梢器官に伝達するための機能です。そして、感覚系からの入力を中継し、どの末梢器官に出力するかを切り盛りするのが「中枢神経」です。我々の脳は、この「中枢神経系」が発達したものです。 我々人間が戦争なんて下らないことを考えるようになったのは、この中枢系が発達してしまったからです。何故、他の動物に飛び抜けて発達したのかといいますならば、それは我々のご先祖様が密林を出て二本足で歩き出したからですよね。他の動物は真っ直ぐに立つことができないので、人間のように大きな脳を支えるということが物理的にできません。これには、当時のアフリカの環境の変化や生存競争という理由がありましたが、我々のご先祖様は、たまたま新境地の開拓という選択を行なったわけです。 脳が発達することによって起こる様々な変化を「創発」といいます。例えば、羽が生えて空を飛べるようになるといいますのは、これは「創発」ではなく「形態進化」に当たります。では「創発」といいますのは、何らかの特定の機能を獲得するのではなく、脳が発達したために、ある日突然手が器用になるとか、道具が使えるようになるといったことです。このため、「創発」という変化は進化などよりもめちゃくちゃスピードが速くなります。 これにより、人類はやがて農耕定住生活に漕ぎ着けます。そして、ここでも創意工夫を凝らし、生産力を高め、余剰生産を実現します。この余剰生産により「所有」が生まれ、「階級」と「奪い合い」が始まりました。 階級はともかく、奪い合いといいますのは生存競争でありますから、これは他の動物にも見られることです。ですが、我々人間と違うところは、他の動物はお腹がいっぱいならば誰も襲わないということです。ところが、人間の欲求に限りがないのは、それは所有という「未来報酬」を想定できるからです。このように、未来の結果というものを幾らでも予測することができるため、人間の奪い合いは延々と続きます。こうなってしまったのは、やはり脳が発達したからですね。 ですが、人類はその知恵を別なことにも使えるわけですから、奪い合いの歴史を反省するならば、正しい未来を予測することは簡単にできるはずなんです。ですから、脳といいますのは戦争をするためではなく、人類が正しい未来を選択するためにあります。
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- kigurumi
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生物は種の保存のために存在し続けていると思います。 地球の誕生、生命の誕生の歴史について語られています。 灼熱の火の玉だった物体が冷却され、無機質が有機質を生み出し 空気を作り出し、地球を覆った。 外の有害な宇宙線を遮断するこうになり、また水が宇宙に蒸発するのを 防ぐようになった。 有機質からさらに分かれていって、水の中に生命が誕生し、その中から 陸に上がるものもでてきた。 最初の頃は自己分裂だったが、やがて有性交配をし、異種を生み出していき 種類によっては突然変異の周囲が激しかったりもした。 地球は冷却の結果、氷に覆われた。 その地球の環境に適応できない生物は死滅した。 環境に適応でき、種を残し続けたものが生き残り、また突然変異での亜種 であるホモサピエンスも生き残った。 クロマニオンの子孫が何故今生きていないのか。 トルコにカッパドキアというところがある。 荒野にあり、よく見るとその岩に穴が掘られている。 かつて迫害を受けたキリスト教徒がそこで隠遁生活をしていた場所。 しかし、その前も誰かこの忘れ去られた大地に住んでいた。 それがクロマニオン。 彼らが住居として使っていたと言われています。 クロマニオンとホモサピエンスは同じ時代をどうやら生きたらしい。 だが、どうしてクロマニオンは絶滅したのか。 彼らは環境に適応できなかったのか。 考えられるもう一つは、ホモサピエンスと争ったのではないか ということ。 水のみ場を巡って。 もう一つはホモサピエンスと交配したのではないか ということ。 微生物に関しても、増えることが目的で存在しているように思います。 有効な技術を生み出したものが生き残る。 ウイルスなど、人間に比べて突然変異が激しいです。 人間とウイルスとの攻防は人間が誕生したときから繰り返されていると思います。 知恵を使いウイルスを抑えてきたので、人間は生き残っている。 でも、ウイルスの変容もすさまじく、耐性を持つものに変容していく。 ワクチンがきかな種に変貌を遂げた。 いくら新たな抗生物質を開発しても、さらにそれに打ち勝つものへとウイルスが進化する。 人間がそれを抑える薬を作るまえに、体が弱った人が耐えられず、死亡するわけです。 有性交配をする人間と、自己クローンを生み出し激増しつづけるウイルスの戦い。 どちらも自分側の種の生き残りのために戦っている。 人間にとってウイルスは悪ですが、ウイルスからすれば人間が悪。 自分達の種を殺すのだから。 人間同士の戦争だってそう。 自分達の種の保存のためにやっている。 人間は知能を持っているとされるが、ウイルスが持っているのはなんでしょう。 かつては祖先を同じだったはずなんですが、子孫は戦っている。 人間界でもそうですよね。 3代宗教の神は同じ。 だけど激しく兄弟を殺しているのが3大宗教の歴史だし、今もそう。 人間ももともと微生物だったからじゃないかと。 その本能により殺している。 と考えられます。 そして、いつの頃からかわかりませんが、ホモサピエンスは共食いをして絶滅するかもしれません。 また農耕や技術の発達とともに急激に増殖しているので、地球上のものを食べつくすかもしれない。 その前に、食糧難になり、殺し合いをすると思いますが。 祭儀に生き残るのは、ゴキブリじゃないかと思ったりします。 ゴキもすごいですよね。 殺虫剤で死なないものに変貌している。 人間が新たな殺虫剤を作り出し、一見優位になったように思えるが、それがきかないものに変貌し、また人間が開発し、またきかないゴキが生まれる。 人間 忙しいです。
お礼
下手にすると、哲学の問題に走りそうな質問になったようで、しかも、回答者の貴重な時間を分けてもらったことに申し訳ない気持ちです。「人間 忙しいです。」というコメントには笑いたくなりました。だって、忙しいはずの回答者が長い説明を書いてくださったのですから。本当にありがとうございました。
脳はおろか口も肛門も持たない生物も沢山います。つまり生物にとって脳も口も肛門も必須ではありません。脳があるほうが優れているとか、戦争がくだらないとか考えるのは人間の主観です。脳が無くても殺し合いをする生物は存在します。
お礼
うーん、そうなんですか。いったい、生物にとって、不可欠なものは何でしょうね。わけがわからなくなりました。私の愚問に回答してくださってありがとうございました。
- Baltic
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専門家では無いですが、生物のどんなパーツも それがあれば絶対的に有利になることはないと思います。 どんなものでもメリット・デメリットはあります。 人間以外にも殺しあう動物はいますし(笑。 例えば100万年後、環境が激変して人類は絶滅し、 ウイルスだけが生き残っているかもしれません。 人間が一番進化した動物というよりは、今の環境に 一番なじんでるくらいなんだろうと思います。
お礼
ウイルスは脳というものはないようですが、結局、細胞だけあれば十分と言うことでしょうかね。そうなると、生物というものが不気味に見えてしまうのですが。。。私の愚問のために、わざわざ回答してくださってありがとうございました。
kaiatara1ですが、人間の脳だけが異常に発達した理由についてはいろいろな考え方があると思います。楽園追放の神話も結局貴方の疑問と同じ意味になると思います。せめて体のために働いてくれればよいのですが人間の脳は自然環境だけでなく体を支配したいのかもしれません。
お礼
生物にとって、どうしても欠かせないものは何だろう? と思ったのが、質問のきっかけでした。脳はおろか、口も肛門も不要という回答者がいらっしゃって、じゃなんなのか? とかえって訳がわからなくなった有様です。私の愚問につきあって、回答してくださってありがとうございました。
体を維持する為の部品としての神経系はやはり無い方が良いとは言いにくいと思います。人間の脳のなかで体の維持に直接役に立たない部分は無くても体は生存できるという意味では無いほうが良いという意見も成立するのかもしれません。しかし人間は愚かだと判断するのも人間の脳ですからパラドックスになるのではないでしょうか。
お礼
私のくだらない質問に回答してくださってありがとうございました。でも、人間は何故に、脳というものを進化させたのか、誤った進化ではないかという気もするのですが。。。自分もわからなくなった気もします。すみません。
- mkoed
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生物にとって種の保存を最大の目的とした場合、 必須というか、脳があってそれが優秀であればあるほど生存競争に有利なのではないでしょうか。個々はそのために悩みをいだいたり下らない過ちを繰り返すかもしれませんが。
補足
>>脳があってそれが優秀であればあるほど生存競争に有利なのではないでしょうか。 しかし、虫などはあまり脳というものを持っていないにもかかわらず、生存競争に不利であるようには思えないのですが。。。私のくだらない質問に回答してくださったことには感謝します。
お礼
いや、びっくりしました。私の愚問に長々と説明してくださって申し訳ない気持ちです。うーん、「最低限の脳」という説明には、うーんと考えられました。1回だけでなく、何回も読みました。こういう説明は、本にはないようなものですから、自分の無知にため息をつくばかりです。 本当に、私のばかげた(?)質問に細かく説明してくださったことに感謝します。では、お礼のメールまでに。