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有機フッ素化合物のメチル化
H-(CF2)6-COOH という化合物の末端のHをメチル化したいと考えています。 2当量のヨウ化メチルおよび炭酸カリウムを加えアセトン溶媒で還流しましたが,ほとんど反応しませんでした。末端Hよりも先にメチルエステルができると考え,ヨウ化メチルを2当量としたのですが...。 他に考えられる反応はあるでしょうか?有機フッ素化合物を扱うのは初めてで,通常と違う物性・反応性に戸惑っています。 ご助言頂けましたら幸いです。
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noname#62864
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- piyoco123
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noname#62864
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補足
コメントありがとうございます。とりあえずヨウ化メチルを追加してみます。 フッ素化学の本を借りてきて見ていると,2つ以上のF原子が結合している炭素上では求核置換反応は起こりにくく,SET(Single Electron Transfer)で進むと書かれています。 また同じ本に,MeONaによる水素引き抜き反応の相対速度の表があり, CF3-H → 3 (CF3)2CF-H → 2E5 (CF3)3C-H → 1E9 となっていました。この相対速度はpKaとも相関があるようです。 そこでpKaの値を比較すると,CF3-H(31),アセトン(20),アセトニトリル(25),クロロホルム(24)で,こんな値だとHは引き抜けないのではないかと思いました。 ちなみに,その本には相間移動触媒の記述もありました。不斉合成の分野で報告例が増えているとのことです。ただし,フッ素溶媒系での反応であり,含フッ素化合物を基質として使っているのではありません。 また経過をご報告させて頂きます。