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エステルの除去の反応機構について
エステル官能基を持った化合物に, 塩化マグネシウムとDMSOを加え還流を行うとエステルが除去できると論文に書いてありました。その反応機構を知りたいのですが、どなたか教えていただけないでしょうか? また, NaCNとDMSOを加えてもエステルは除去できるみたいです。DMSOがやはりかかわっているのでしょうか?
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No2です。 この反応は、 -CO-CH2-COOCH3 CH3OOC-CHR-COOCH3 の様な、βーケトエステルやマロン酸型の構造をとっている時に、エステル基が分解されて脱炭酸を起こす反応です。 ご質問の、 >その後どのようにして、そのアニオンにプロトンがくっつくのでしょうか? 一般論ですが、反応は終了すると「後処理」といって「水を加えて」「有機溶媒にて目的物を抽出」と言う工程が有ります。 その時の水がプロトン源です。
この反応は、Krapchoの脱炭酸反応と言われるものです。 DMSOは、NaCN, MgCl2, NaCl等の無機塩を溶解する目的と反応温度が結構高いので用います。 http://en.wikipedia.org/wiki/Krapcho_decarboxylation このカテで、時々知識の不足している回答者が回答しており、質問者に誤った知識を与えているのを見受ける。 質問者は、間違えた知識を持って有機化学を嫌いにならないようにしてください。
お礼
ありがとうございます。困っていたものでとても助かります。追加の質問よろしいでしょうか? この反応が、Krapchoの脱炭酸反応ということは分かったのですが、シクロヘキサン環の同じ位置にアルキル基とメチルエステルが両方付いている場合シクロヘキサン環のアルキルアニオンが中間体としてできると思うのですが、反応条件はDMSOとMgCl2だけなのに、その後どのようにして、そのアニオンにプロトンがくっつくのでしょうか?分かりにくい質問だと思うのですが、よろしくお願いします。(構造が書けないので分かりにくいと思いますが・・・)
- happy2bhardcore
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ここを参考にしてください。 http://www.chem-station.com/odoos/data/ol-al-1.htm
お礼
ありがとうございました。大変困っていたもので助かりました。DMSOはこういう風に反応していくのですね!まだ反応機構になれていないので助かりました。本当にありがとうございました。
お礼
ありがとうございます.分からなかったのでかなり参考になりました.たしかに,論文の後処理でエーテルと水で抽出を行なっていました.このときの,水がプロトンになるんですね!