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夢には意外性がない

私の場合だけかもしれませんが、夢を見ていてどうも「意外性」に乏しいような気がします。例えば夕べどういうわけか雪崩に巻き込まれるという夢の中で、向こうからだんだん雪崩が襲ってきて「巻き込まれる」という予想をすると、大体その通りに進行する事です。説明がつたないかもしれませんが、なにか本当に妙味があるという気がしないのです。なぜ夢はかなり野暮ったいストーリー展開なのでしょうか?

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  • ruehas
  • ベストアンサー率68% (816/1194)
回答No.4

こんにちは。 「夢」といいますのは誰にとっても曖昧模糊としたものでありまして、それには以下のような理由があります。 「脳の覚醒状態が低い」 「扱える情報が不足している」 夢を見るということは意識が発生しているということで。ですが、夢の見られる睡眠状態というのは限られていますし、脳は通常の覚醒状態よりもかなり低いレベルにあります。ですから、当然、思考はあやふやになり、起きているときと同じように考えることはできません。 そして、夢といいますのは全てが自分の記憶や想像といった「内部情報」で組み立てられるものです。我々は通常、視覚や聴覚などから得られる「外部情報」を基に様々な判断を下しています。ですが、眠っているときは全ての五感が休眠状態なのですから、外から何かの情報が与えられるということはありません。このため、夢の中で扱える情報といいますのはたいへん限られたものになります。この「情報の不足」と「脳の低迷状態」が、我々の判断をいい加減なものにしてしまいます。 さて、本日のお題であります「意外性」なんですが、質問者さんの夢は「いきなり雪崩」なんですから、普通に考えたらそうとう意外ですよね。夢の中でこの「意外性」が判定されていないということは、取りも直さずそれは、きちんとした状況判断が成されていないということです。自分は今ふとんの中で寝ており、現在は七月何日であるという状況が認識されていますならば、そこで雪崩はおかしいと判定されなければなりません。ですから、これは明らかに脳の覚醒レベルと情報の不足によるものですよね。 では、巻き込まれると思ったら案の定、巻き込まれてしまった。これでは当たり前過ぎてちっとも面白くないではないか。仰る通りであります。 「意外性」といいますのは、以下のような条件に対して発生します。 「自分の知らないもの、理解できないもの」 「自分の予測に反した結果」 夢の中では、このような条件が中々揃いません。 まず、夢といいますのは記憶の想起でありますら、記憶にないもの、見たこともないものは引っ張り出せません。では、記憶にないものを作るためには想像をする以外にないわけですが、それにしましても、自分に理解できないものを想像するというのは、これはたいへん困難なことです。何故かといいますと、知らないものを作り出すためには、その情報の不足を自分の経験によって補ってやらなければならないからです。 このため、「自分の目の前で雪崩」といった「組み合わせ」は幾らでもできますが、意外なものが出て来るということはほとんどありません。そこで扱われている「情報や経験」といいますのは、全て自分がもともと持っているものです。 次に、夢と現実の違いとは、現実といいますのは誰にとってもたいへん冷たくシビアであるということですよね。それは決して自分の思い通り、予測通りにはなってくれません。これが現実です。 これに対しまして、夢といいますのは「記憶の想起」と「想像」という、全てが現実とは切り離された「内部情報」です。このため、自分が何らかの予測をしたり、あるいは何かを望んだりしますと、その通りになったり、またそれに関連した思考というものが作られやすくなります。ですから、ガールフレンドに会いたいと思っていればガールフレンドが出て来ますし、試験のことばかり気にしていますと試験の夢を見てしまいます。この場合、夢を作り出している本人が巻き込まれると予測しているのですから、当然、巻き込まれますよね。 全ての夢が自分の思い通りになったという経験は誰もないとは思いますが、少なくとも「予測に反する意外な事実」といいますのは、これは押しなべて現実の世界に発生するものであります。これに対しまして、夢といいますのは現実ほどシビアではありませんから、こちらの都合しだいで何とでもなってしまいます。 それにしましても、この季節に雪崩とは、よほど寝苦しかったんじゃないですか。涼しい夜が過ごせて何よりでした。

garcon2000
質問者

お礼

長文のご回答ありがとうございます。 たいへんよく分かりました。 やはり、自己完結的なものなんでしょうね。 まず、なぜ今布団の中にいることを忘れてしまうのかという、非常に無責任で半狂気のような状態です。そして、曖昧模糊なんとも丁重な意識が流れてしまいます。その結果がなんともしまりのないものになるのでしょう。 昨夜は冷房をかけすぎたんですね。それでこういう連想が生まれたのではないかと。 それにしても、「夢判断」からこの分野というのは進歩しないものですね。

その他の回答 (6)

  • hakobulu
  • ベストアンサー率46% (1655/3578)
回答No.7

夢を見る要因として、 1、外界の刺激 2、内界の器質的刺激 3、内界の心理的刺激 に大雑把に分類することが可能だと思います。 1は、こたつに足を突っ込んで寝てしまい火あぶりになっている夢を見るとか、garcon2000さんのように冷房が効きすぎていたために雪崩に巻き込まれる夢を見るなど。 2は、心臓疾患のある人が胸を撃たれる夢を見るとかいう場合です。 一般に夢判断で取り上げられるのは3の場合ではないかと思いますが、これはご存知と思いますが日常的に抑圧されている感情が意識の支配が薄れる睡眠中に浮上する結果とフロイトなどは述べているようです。 この場合、願望の仮想実現という意図があると言われるようで、ストレスの発散という生体防御の脳作業であるということになるのでしょう。 いずれの場合も過去の経験によって記憶された事柄が連想的に惹起するのだと思いますが、なぜ直接的に想起しないのかというと、睡眠中は無意識が幅をきかせている時間帯なので(意識は全く無くなっているわけではありません)、ひとつの刺激が普段到達しないような深部にまで到達してそこの記憶を芋づる式に吊り上げる、というメカニズムになるのではないかという気がします。 このように「歪曲」「代替」は夢の得意技です。 ご質問のケースは上記1の場合で「代替」による願望実現のように思います。 部屋の温度が低いという現実が明確になった段階では起き上がってエアコンを調節する必要が出てきます。 しかし、そのためには睡眠を中断しなければならない。 これは無意識の(寝続けたいという)欲求にとっては甚だ不都合なことになります。 雪崩れに巻き込まれてしまえば、個人の力ではどうしようもないわけで「自分で行動を起こす必要性は皆無」という言い訳がたちます。 「(寝続けたいという)願望」を満たす(目指す)わけです。 『>「巻き込まれる」という予想をすると、大体その通りに進行する』という過程には意外性はないかもしれませんが、「巻き込まれる」と予想すること自体がすでに意外性なわけで、夢は当初の目的を達しているためそこで完結したのでしょう。 夢にもパターンがあるということになるでしょうか。 意外性のある夢をご覧になることも多いと思います。   

garcon2000
質問者

お礼

大変わかりやすい説明、ありがとうございました。 願望充足ということをやっているようですね。合理的に考えてしまったフロイトは只者ではありません。すごいです。おかげで朝まで生き埋めになって眠っていました。

noname#194289
noname#194289
回答No.6

なるほどと思いました。しかしそれは当然なのではないでしょうか。夢はすでに頭の中に入っているものから出てきます。意識していなくてもしっくり来ているものだけが頭に定着できているのですから当然ではないでしょうか。現実は逆で日ごろ見慣れていると思われるものでもよく見ると必ず以前気がつかなかったものが見つかるものです。これが意外性の原型だと思います。夢に意外性が出てきたらそれは狂気ということになり、このヒトは夢と現実の区別がつかない状態になると思います。夢に期待するより現実を直視するほうがより多くの意外性にめぐり合うのではないでしょうか。

garcon2000
質問者

お礼

やはり、ストックしてあるものしかネタにできない、当然意外性はないということです。どうも夢ってね、その辺が苦手で。やはり、天からくるものではないですね。

  • kazudesu
  • ベストアンサー率10% (44/415)
回答No.5

僕は好奇心があるし、冒険するほうなので、意外性のある夢は多く見ます。 人生のスタンスも影響すると思います。ちなみに僕は臆病ですから現実の世界でも体験したことのない恐い夢も見ます。 恐くないのは、リアリティーを感じていないからかもしれませんね。本当に雪崩を体験しても、あなたはそこまで落ち着いていられますか?

garcon2000
質問者

お礼

冒険なさるんだから、ぜんぜん臆病ではないのでは?リアリティーがないんですよね。

garcon2000
質問者

補足

どうも、夢ではあまり死ぬ事にこだわらないです。こまったものです。

  • dondoko4
  • ベストアンサー率12% (1161/9671)
回答No.3

作る夢と正夢とは違います。

garcon2000
質問者

お礼

正夢を否定しませんが、それも自己完結的なのではないでしょうか。

  • noma1972
  • ベストアンサー率36% (45/123)
回答No.2

間違っていたら、ごめんなさい、です。 以前にそんな内容のテレビを見た記憶があります。 その番組の中で話していた内容では、 夢と言うのは、過去の自分の経験、知識、他、五感を通して、 体験してきたことの内容を組み合わせて、見せているのだそうです。 頭の中は、睡眠状態でも、夢を見るときというのは 浅い眠りの時だけ、深い眠りの時には見ていない、 睡眠時も頭の中は、記憶の整理をしていて、浅い睡眠時に 夢を見るのは、半覚醒状態に近く、記憶の整理が、 夢を見させ、その整理の過程上、出てくるのは自分の体験の記憶のみ、 意外性は自分の想像の考えた産物でなければ出てこない、 逆に言うと、体験してきたこと意外、想像力があればその想像の範囲内でしか夢を見ることは不可能、ということだそうです。 天才は1%の閃きと、99%の努力である、と言うようなことも 言っていて、夢の閃きというのは、頭の中で、ずっと考え込んでいたことが、頭の中で、整理する状況になっていて、 睡眠中、1度きりの夢ではなく、何度も見ているようなのですが、 それがたまたま、朝方の覚えている最後の夢だった、と言える、 と言っていたと思います。 なので、こうなるんじゃないか・・・というような心配事、 悩み、そういうことは、脳の中でも、未処理でかたづいていて、 未処理だから、頭が整理を繰り返す度に出現、 同じ内容で夢を見やすい、ということだそうです。 夢判断もここらあたりからの判断で、真っ向、嘘でない、 ということでした。 答えになってますか・・?

garcon2000
質問者

お礼

長文のご回答ありがとうございます。 やはり、自己完結的なんですね。私も、潜在意識が解き放たれたのが夢だと感じています。だとすると、潜在意識というのは、どうも研ぎ澄まされたものはなく、曖昧模糊としているものの集合体といえるかもしれません。

noname#94364
noname#94364
回答No.1

自分もそうですがオチが、ひねりがないというか、結局中途半端なとこで終わってしまいますね。 自分自信の想像力の欠如に原因があるのかな、とも思います。 作家や映画監督などの夢がどんなものか聞いてみたいですね。

garcon2000
質問者

お礼

結局自分の想像力の問題という気がします。小説化映画監督詩人?の夢がどんなものか知りたいです。

garcon2000
質問者

補足

一度、「笑夢」というものも体験してみたいですが、どうも難しそうです。

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