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画廊との契約書
QNo.3059307で、法律のカテゴリーで質問しましたが、回答がつかなかったのでこちらでも質問させてください。 自分は作家です。今度、画廊の専属作家になることになりました。しかし、日本の画廊は契約書を作っていないところがほとんどだといいます。自分の画廊もそうなので、契約書を作ってもらいたいと思います。 画廊と作家の間の契約書について検索してみたのですが、何も見つかりませんでした。実際に契約書を交わしている方、書き方をご存知の方、教えていただけませんか。内容は、契約期間、お互い浮気をしないこと、作品が売れたときのパーセンテージ等かな、と思うのですが。 よろしくおねがいします。
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kouboupaさんのご意見が至極全うですが、やや理想も含めて。 失礼ですが駆け出し、とのこと、常識的に考えれば先ずは委託販売という形になると思います。 とすれば、一番トラブルになるのは作品の受け渡しです。 つまりは画廊に作品をどの期間で渡すのか。前売りはそれほど大きな問題はありませんが、後売りの期間を決めておかないと渡したままでずるずると何ヶ月、 または一年と戻らないケースなどもあります。 納品しているの作品でなければ一度戻してもらって、後に話があれば改めて、という形でもいいですし、先方に預けたままにしておくのも考えの内でしょう。 また、売れた作品の代金の支払いはどうなるか。 この世界は中には支払いの遅いコレクターもいます。それこそ一年がかりで、という話も珍しくはありません。 ですので非常に遅れるケースも踏まえて話をした方がいいかもしれません。 一つ忘れていけないのは、画廊側も商売であること、です。 なんでもかんでも自分の主張、都合ばかりでなく、彼等も利益が上げられるよう、良きビジネス・パートナーでいられる環境も大切です。 正式な文書で契約書を交わすことも可能でしょうが、先ずは長期契約のみではなく、その会期ごとの簡単な契約とわけて見るのも一つですね。 あくまで紳士協定として、でもいいのではないでしょうか。 ただ、これも画廊によって夫々やり方がありますので、他の作家とどのような契約をしているかを聞いて、その方針と自分が合うかどうかを決める事も重要です。 展覧会に際しての経費の持分など、場合によっては大幅な赤字になることもありえます。 理想を言えば、画廊、作家、顧客は良き三角関係であるべきです。 画廊はより売れる作品を、作家はより自分が作りたい作品を、顧客はより自分が欲しい作品を求めます。 それは夫々が少しづつ違う観点で見られているものです。売れる作品が良い作品で、売れない作品が悪い作品とも限りません。 売れた作品はそれ相応の、売れなかった作品はそれなりの理由があるはずです。その中の真実と自分の作り出したい芸術観との鬩ぎ合いの中で新たな作品が生まれてくるはずです。 ですので、販売に際しての画廊の姿勢は大変重要です。展覧会期間中はなるべく会場に足を運び、画廊側がどのような姿勢かを見極めること、そして見に来てくれた顧客と少しでも話をする事が大きな収穫になります。 もしそれが叶う画廊であるなら、生涯に亘って契約していくことが出来るでしょうし、最初は育ててもらうつもりで任せてしまった方がいいかもしれません。
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- kouboupa
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回答の補足をします。 作品の価格について書きます。(自分の低いレベルの話で恐縮ですが) 作品の売れ行きが良くなると価格を上げる事になるとおもいます。 では絵の価格はどうやって決まるのか考えてみると作品の質の向上と 人気(絵の売れ行き)で決まると思いますがもう一つ重要な要素があります。 他の画廊や画商が取り扱う同系の作品との比較の問題があります。 同じような価格で他の画廊で描いている作家と比較競争になります。 それも画廊の数だけ競争相手がいます。 そして一度価格を上げると元には戻せません。 画廊と絵の価格の交渉を決まった期間で行なうと約束しても 以上のような理由でなかなか思うようにはならないことが多いです。 絵を描いていて画廊が扱ってくれるようになるのに競争で、更に 絵が売れて価格が上がるのも競争です。 いつまでも価格が上がらないという事はざらです。 (価格が上がるのは一部の人です) 価格を上げた事により売れ行きが落ちることもありえます。 同系の作家の作品に流れてしまうこともありえることです。 絵を買う人はいろいろな画廊をみて目が肥えています。 絵に対して厳しいです。(お金を払うから当たり前ですが) そして売れ続けるのも競争です。売れなくなれば消えていくのです。 10年、20年この世界で生き残れるか考えると結構厳しいものだと思います。 絵を売ってお金をいただく以上プロ作家ということになります。 常に向上心をもって創作活動を続けていかなければ生きていけない ということを心に留めておいて欲しいと思います。 好きな絵を好きなように描いて絵が売れるのは一部の天才だけです。 絵を描いて画廊と契約して、絵が売れて、価格が上がってと当然のように考えがちですがそうなる人間はほんの一握りです。 これを書きながら自分自身もそうなるように常に精進し続けなければと肝に銘じています。
お礼
ありがとうございます。自分も日々、簡単な道ではない事を痛感しながら励んでいます。 いろいろな画廊、いろいろな方法があり、新しい形も生まれています。作家仲間と画廊の力関係の問題や様々なトラブルを目にしてきましたので、自分はやはり契約書を交わそうと思います。 どうもありがとうございました。
- kouboupa
- ベストアンサー率41% (13/31)
駆け出しと売れっ子とでは全く対応が違ってくると思います。 売れる絵を描く作家には契約書で縛って他の画廊に絵を出さないように独占すようにすることがあるかもしれません。 これから売り出していこうとしている作家にはそんなことはしないと思います。周りでも聞いたことがありません。 画廊との契約は雇用契約とは違います。 雇用契約は労働基準法などの法律で守られている権利です。 しかし創作活動は労働とは言いません。 ただし画廊の指示で作家の意思とは関係なく構図から配色など決められたものを決められた数量仕上げると言う仕事ならば労働であり契約書はあっても不思議ではありません。 しかしこれは創作活動とは言いません。 どんなにりっぱな経歴で、誰が見ても上手いといわれる作品を発表していても店頭(絵の売り場、画廊など)で売れなければ何の役にも立ちません。あくまで売れてなんぼの世界です。 売れる絵がいい絵です。 売れない絵はいい絵ではありません。 画廊も画商も作品に対して需要があるうちは買い取ってくれますが需要がなくなれば打ち切ります。(在庫になってしまうからです) 契約書を交わすと売れなくても買い取らなければいけなくなるのでそんなことはしないと思います。 また売れたときのパーセンテージ、つまり画料は号単価いくらか 口頭で決めます。買取と委託では違ってきます。 契約書に縛られないと、よりレベルの高い絵を描き続けなければなりません。 そうしなくては常に売れ続けることは難しくなる思います。 なぜなら契約書で保障されていると絵は進歩しなくなると思いますから。 また契約書がないから作家自身も束縛されずある程度自由に画廊をかわったり、画料を変えられます。作家である以上画料のアップを求めて 創作活動をするのは当然です。 画料を契約書で決めてしまうと、より高いレベルの作品作りはしなくなります。 おそらく画廊に申し出ても今現在売れていないなら契約書は取り交わさないと思います。
お礼
kouboupaさん、回答どうもありがとうございました。 同じく駆け出しの友人の作家たちが契約書を取り交わしていて、彼らに交わしたほうが良いと勧められました。彼らは、基本的なパーセンテージだけは最初に決定し、作品の価格は年に一度の話し合いや展覧会のたびに決めているそうです。 専門家のかたのアドバイス、とても参考になりました。駆け出し作家にとっては、契約書に縛られないことのメリットもあるんですね。もしかしたら国内外で状況は違うのかもしれませんが、私は日本でやっていくので、参考にさせていただきます。
お礼
いろいろと日本での現実が見えてきて、本当にありがたく思います。コレクターが払わなければ作家に払わない画廊もあるということなのですね。そして、そういうパートナーの都合も考えて動くべきなのですね。 画廊と作家と顧客の三角関係の話、正三角形でいることができたら、本当に理想的でですね。自分と契約をしたいと言ってくれている画廊は、現段階ではまだ実績がありません。でも、この方と仕事をしたいと思ったので、思い切って決めました。いっしょにがんばろうと思ったからです。 経験者でいらっしゃるとのこと、またアドバイスをお願いします。どうもありがとうございました。