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筋交い材の有効断面積の割り増し

建築士独学中です。 鉄骨造の設問で 「山形鋼や溝形鋼を用いた筋かい材を、一列の高力ボルトでガセットプレートの接合する場合、高力ボルトの本数が多くなれば、筋交材の有効断面積は増大する」 とありました。 ボルト孔による断面欠損や突出部の無効部分を差し引いて有効断面積を低減するなら話は分かりますし、ボルト本数が多くなることで接合強度が増すというのであれば納得いきますが、 「有効断面積が増大する」とあるのはなぜでしょうか? また、この設問で言う「一列」とは”材軸方向”に一列ととらえてよいでしょうか?

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  • yu-fo
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回答No.1

山形鋼や溝形鋼の単一材を筋交い材として用いる場合、突出脚の1/2を無視する方法が一般的です。 それは、ガセットプレートの芯と筋交い材の芯とがずれて接合されるため、偏心による影響を考慮しているのです。 ところで、ボルト本数を多くすれば、なんとなくガッチリ接合される気がしませんか? そんな場合には突出脚の有効断面積をボルト本数によって変化させることが出来る実験式が提案されています。 A1=Ag-Ad-hn・t   Ag:筋交い材の断面積   Ad:筋交い材のファスナー孔による欠損断面積   hn:突出脚の無効長さ(0.2~0.7の範囲でボルト本数・筋交いの断面形により決定)   t :突出脚の板厚 詳しくは、2001年版建築物の構造関係技術基準解説書P479を参照してください。 ということで、ボルト本数が多くなれば無効長さが小さくなって、有効断面積が増えるという結果になります。

untipon
質問者

お礼

お礼が大変遅くなりましたがいつも丁寧なご回答ありがとうございます。 >hn:突出脚の無効長さ(0.2~0.7の範囲でボルト本数・筋交いの断面形により決定) そんな実験式が提案されていたんですね! 目的の書籍を確認してからお礼をしようと思っていたのですが、時間が持てなくて、一般の書店においてある鉄骨造関係のものを何冊か調べてましたが結局見つけずじまいです。 とは言いつつも試験まで残り、ひと月と迫ったので細かいことにこだわらず、苦手な分野をつぶしていきたいです。

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