「神社の神符が降った」というのは、空から神社の御札が降って来たといわれています。ですが、実際のところは朝起きると、家の軒下や庭、庭の木の枝等に御札が落ちていた(置かれていた)というのが実情のようです。「昨晩までは何もなかったのに朝、起きるといつの間にか御札があった。空から降って来たに違いない」という事らしいです。
「討幕に影響」・・・幕末の世情不安な時期に起きた世直しを求める民衆の運動、あるいは一種の集団ヒステリーな訳ですが、この騒ぎにより治安が大きく乱されました。その結果、この騒ぎをおさめる為に幕府は力を割かねばならず、討幕派への取り締まりにも影響したのです。特に京ではこの騒ぎに乗じて、多くの討幕派の人間が幕府の目を掻い潜って入り込む事に成功し、討幕活動も活発化しました。そして「王政復古」がなされ、翌年には「鳥羽伏見の戦い」が起きる事となります。
実際、昔から討幕派が、治安を乱して幕府を混乱させる為に、御札を撒き騒ぎを引き起こしたという説があります。
福沢諭吉と並んで「天下の双幅」と言われた、明治時代のジャーナリストの福地源一郎は「御札降りは京都方が人心を騒擾させる為に施した計略なり」と言っています。
また総理大臣になった大隈重信も「誰かの手のこんだ芸当に違いない」と言っています。
「ええじゃないか」というのは囃子言葉で、色々な事がええみたいです。もともとは御札がふってきた来た事が吉兆に違いないという事で、「おめでたいぞ、ええじゃないか」となったみたいです。それが広がるうちに色々な事が唄われています。
「日本国の世直り、ええじゃないか」とか、「おかげ参りすりゃ、ええじゃないか」とか当時の世情、関心事など色々な事に関して、ええじゃないかと言っていたみたいです。
お礼
詳しい回答をありがとうございました。 これで大分スッキリしました。