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「小さくたって」の解釈:「小さい」「た」「て」???

小さくたって汚れてたって せつなさだって 寂しさだって このなかで、「汚れてたって」は「よごれていたって」、「せつなさだって」は「せつなさであって」、「寂しさだって」は「寂しさであって」と解釈できます。ですが、「小さくたって」は私には解釈できません。これはどうパーシングしますか?「小さく」プラス「だ(である)」プラス「て」でしょうか? よろしくお願いします。

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  • Parismadam
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回答No.6

はじめまして。 1.小さくたって: (1)小さく:「小さい」という形容詞の連用形で形容詞、形容動詞、動詞を修飾します。 (2)たって:「た」+「とて」=「たとて」→「たって」 話し手の確認を表す助動詞「た」に、古語の「と言って」にあたる格助詞「とて」が組み合わさって「たとて」になったもの。それが撥音便化して「たって」となったものです。現代語では「とて」は副助詞になり、「たとて」で譲歩の意味「たとしても」を表す接続助詞になります。 (3)そうみると、「小さく」は形容詞、形容動詞、動詞を修飾しなくてはならないのに、いきなり助詞「たって」が接続しているのは不自然です。つまり、ここに何らかの省略が起こったものと考えられます。 (4)ここで省略されているのは、「ある」という自動詞です。 「小さくある」+「たって」=「小さくあったって」→「小さくたって」 と、「ある」の省略が起こっているのです。 2.汚れてたって: (1)汚れ:「汚れる」という下一段活用動詞の連用形です。 (2)て:次の語句に続けるために使う接続助詞 (3)たって:1の説明と同じ。 (4)ここでも「汚れて」の後に、「いる」という自動詞が省略されていると考えられます。 「汚れている」+「たって」=「汚れていたって」→「汚れてたって」 と、「いる」の省略が起こっているのです。 3.せつなさだって・寂しさだって (1)せつなさ・寂しさ:それぞれ形容詞「せつない」「寂しい」から派生した名詞で、形容詞の性質の属性を備えています。 (2)だって:「だ」+「とて」=「だとて」→「だって」 断定の助動詞「だ」に、古語の「と言って」にあたる格助詞「とて」が組み合わさって「だとて」になったもの。それが撥音便化して「だって」となったものです。現代語では「とて」は副助詞になり、「だとて」で譲歩の意味「であっても」を表す接続助詞になります。 (3)名詞+「だって」を用いた場合も「~であろうとも」とう譲歩の意味はなくなりません。例: 「せつなさだって、大事な感情だ」=「せつなさであろうとも、大事な感情だ」 次の名詞+「だって」は別用法なので注意。 「彼、有名人だってさ」の「だって」は断定の助動詞「だ」+引用の助詞「と」になるで、ご質問文の用法とは関係ありません。 以上ご参考までに。

nawata
質問者

お礼

すごく参考になりました。 ただ、「小さく」と「た」はつなぐことができるのでしょうか? 小さくた、はなんかおかしく聞こえます。

その他の回答 (6)

  • Parismadam
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回答No.7

No.6です。早速のお返事を有難うございます。補足質問にお答えします。 <ただ、「小さく」と「た」はつなぐことができるのでしょうか? 小さくた、はなんかおかしく聞こえます。> への回答: No.6の回答の1-(4)に下記のように回答しています。 (4)ここで省略されているのは、「ある」という自動詞です。 「小さくある」+「たって」=「小さくあったって」→「小さくたって」 と、「ある」の省略が起こっているのです。 以上ご参考までに。

  • magiclove
  • ベストアンサー率31% (5/16)
回答No.5

再び調べてみました。 http://dictionary.goo.ne.jp/search.php?MT=%A4%C0%A4%C3%A4%C6&kind=jn&mode=0&base=1&row=2 体言に続く方は接続助詞じゃないみたいですね。 「た」が撥音便で「だ」に変化する接続助詞の「だって」も有るので紛らわしい・・・

nawata
質問者

お礼

おなじみの「だ」(「である」の「で」とおなじ)のようですね! 再びスケダチありがとう!

回答No.4

「日本文法大辞典」(明治書院)では、次のように説明しています。 (1)小さくたって (2)汚れてたって (3)せつなさだって (4)寂しさだって (1)……これは形容詞連用形「小さく」に接続助詞「たって」が接続した形。この「たって」は、「たといって→たとって→たとて→たって」と形を変えたと考えられている(湯沢幸吉郎)。 (2)……これは仰るとおり、動詞連用形「汚れ」に付いた「ていって(接続助詞”て”+補助動詞の連用形促音便”いっ”+接続助詞”て”)」の「い」が脱落したものと考えられている。口語動詞では、意味・用法の類似性から(1)と同じ接続助詞「たって」に分類されている。 (3)・(4)……これはいずれも体言に係助詞(副助詞)「だって」が接続した形。この「だって」は、助動詞「だ」に係助詞「とて」がついた「だとて」の変化したものと考えられている(橋本進吉)。 (1)・(2)の「たって」は、仮定の逆接を表す接続助詞。また、これは体言及び体言相当語についた場合(下例)は、「~といっても」という、限定・補足の意味・用法を表す。その場合促音便を起こし「ったって」の形になるのが一般的である。 例 大学ったって、二流さ。/帰るったって電車がないだろう。 なお、この「たって」は体言・形容動詞語幹に直接つくときは「~だって」と濁音化する。 例 どんな美人だって、屁はするさ。/見かけが立派だって、紳士とは限らない。 なおこれは(3)・(4)の「だって」とは別物である。 (3)・(4)の「だって」は係助詞(副助詞)として、A例外ではない意、B代表し並立して述べる意、C全否定、あるいは全肯定の意、などを表す。 A 雨の日だって、休まない。 B 新宿だって、渋谷だって、どっちでもいいよ。 C なんだってします。/私だって知らない。

nawata
質問者

お礼

いつもお世話になります。 すべて「だといって」と見なせばすっきり理解できました。 (1)、(2)が(3)(4)の「だって」とは別物だ、というのは「意味上」別物という意味でしょうか? kyouzaiya-k さんの回答を読んだら、すべて「だといって」という意味で、英語では even の意味にすべて取れる気がするのですが...

  • pyutaz
  • ベストアンサー率27% (13/47)
回答No.3

例から言うなら、小さくたって、は、「小さい+である+けれども」じゃ? 汚れてたって→「汚れ+である+けれども」 せつなさだって→「せつない+である+けれども」 さびしさだって→「さびしい+である+けれども」 専門家ではないので、それぞれを何と表現していいか、言葉自体は知りませんが、分け方は間違っていないと思います。

nawata
質問者

お礼

スケダチ感謝! わたしも回答者様のように分解を考えていたのですが、2さまのように「たって」をひとつの語と考えたほうがすっきりするようです。

  • magiclove
  • ベストアンサー率31% (5/16)
回答No.2

まず、参考URLをどうぞ。 小さいという形容詞の連用形に続くので、 「小さく」「たって」の分解で問題無いようです。 もしくは「ちいさかっ」「たって」。 日本語って奥が深い? http://dictionary.goo.ne.jp/search.php?MT=%BE%AE%A4%B5%A4%A4&search_history=%A4%BF%A4%C3%A4%C6&kind=jn&kwassist=0&mode=0 http://dictionary.goo.ne.jp/search.php?MT=%A4%BF%A4%C3%A4%C6&kind=jn&mode=0&base=1&row=0

nawata
質問者

お礼

なるほど、「たって」が接続助詞だったんですね! 次の疑問、どうも名詞を受けるばあいは「たって」は濁り、「だって」に変わるようですね。どうしてでしょうか?

noname#174316
noname#174316
回答No.1

この商品は小さくたって大きな商品と機能は変わりませんとか、 小さいけど高機能等の例でも使えますよね。 背が小さくたって気持ちは大きいんだ! とか色々ありますから、小さいという言葉は問題ないと思いますよ。

nawata
質問者

お礼

スケダチありがとう! 「小さい」の連用形が「小さく」で、これに「状態」のアスペクト助詞「て」がくっついて「小さくて」になり、...ここからがわかりません。どなたかスケダチ願います!