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高分子関係で高強度繊維の開発について
高強度繊維の開発にはどのような構造因子を調節すればよいのでしょうか? ぜひ教えてください。
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>分子をどのようにすれば高分子繊維になるのですか? 1.ずれ。通常の高分子は光学活性がなく.不規則な固まりなので.ずれやすい。シクラーナタ触媒を使った合成法(名称忘却)では.規則的に配置しているので.比較的強度がある。ただし.何をしても原則溶けない.高価格(1g25万前後)で私は現物を見ていないです。 2.不規則な固まりといっても.部分的にある程度規則性がある場合があり.これをそろえる。例としては.スーパーのビニール袋をひっばって伸ばしてください。ある程度以上引っ張ると突然伸びなくなります。これは.繊維の分子が引っ張ることで一定の方向にそろえることになるからです。ということで.そくさがあまり存在しない構造は.そくさがある構造にくらべて.そろいやすく強度が出ます。ただし.そくさ同士が引っかかってある程度の固まりを作ることもある(例としてはポリエチレンとポリプロピレンの違い)ので.こちらの検討も必要です。 3.低分子量よりも高分子量。c-c結合は比較的強いのですが.高分子間のちからは.分子間力により結合しているので比較的弱いのです。これをより長い高分子にしてc-c結合により強度を増します。例としては.炭素繊維。実質的に1本1本がc-c結合の巨大な高分子です。ただ.c-c結合は.伸びないですからもろいですね。 繊維の場合.何に使うか(加工性・脆弱さ)ということがありますが.単に強度をあげるのであれば.何だかの手段で繊維状に加工した後に.架橋反応で3次元にしてしまえば強度はあがります。ただ.加工性が犠牲になります。 また.現在のプラスチックは.一部活性点を残して.自然風化するような加工をしているはずです。その結果.耐久性が犠牲となっています(例としては.10年以上経過した自動車の内装プラスチックの変色・風化等)。この点での配慮も必要です。
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繊維ということで.引っ張り強度だけ考えると.分子のはいこう性です。
補足
ご回答ありがとうございます。 引っ張り強度だけを考えると分子のはいこう性(配向性?)とのことですが、分子をどのようにすれば高分子繊維になるのですか? お願いします。