ピアジェは最低限押さえるべきですが、それ以上になると、あまりに押さえるべき人物が多くなり、ちょっと列挙は困難ですね。エリクソンにハヴィガーストに……。
概説書でお確かめ下さい。
日本で有名な発達心理学者は、藤永保・お茶の水女子大学名誉教授でしょう。
藤永保編『現代の発達心理学』(有斐閣)は、彼に薫陶を受けた学者を中心に21人が最先端の発達心理学を論じています。私も教養科目の心理学のレポートで使いました。ただし、現在版元品切れです。
それによると、昔は発達心理学という言葉は使えなかったとか。「児童心理学」だったそうです。
お茶大には、無藤隆、内田伸子の両教授がいます。お二方とも有名だと思います。
波多野誼余夫・放送大学教授は世界的に有名だそうですが、彼の著作は、読めば読むほど不可解になるという噂があります。
岡本夏木という学者も有名だそうですが、私はよく知りません。
もっとも、日本の発達心理学は、生涯発達の観点からすると世界に遅れを取っているとのことです。
隣接分野に、教育心理学・青年心理学などがあります。
そちらの教授が発達心理学を講じている場合があるかもしれません。
(東京大学大学院教育学研究科のある助教授は、学校教育開発学を専攻していますが、前任校では心理学科で発達心理学を教えていた、という前歴があります。なぜ心理学を教えられたのでしょう?)
なお、松原達哉教授は臨床心理学(カウンセリング:ロジャース派)の第一人者であり、筑波大学学生相談室教授として長年学生カウンセリングに携わってきました。しかし、発達心理学では名前を聞きません。
また、立正大学心理学部は臨床心理学に特化しており、発達心理学はあまり重視されていないのかなという印象です。社会福祉学部でも学べますし。
発達心理学のURLにはあまりよいものがないという印象でした。
まずは、概説書をお読み下さい。
と言っても、定番はないと思います。
無藤隆・高橋惠子・田島信元編『発達心理学入門I・II』(東京大学出版会)
岩田純一・吉田直子・山上雅子・岡本夏木『発達心理学』(有斐閣)
東洋・繁多進・田島信元『発達心理学ハンドブック』(福村出版)
など、いろいろありますので、とっつきやすそうなものからお願いします。
参考URLは日本発達心理学会ホームページです。参考にならないとは思いますが。
理事長(元東京女子大学教授)も有名です。
お礼
すごくお詳しいんですね!日本人の心理学者はほとんど知らないので とてもためになります。レポートが出ているので活用させていただこうと 思います。 回答ありがとうございました!