人間の傾向についての学問じゃないかと。
例えば「サイコロを振って6が3回とも出た場合、次も6になるか?」
「3回も6が続いたから次も6になると思う」という人と、「3回も6が出たから次6になる確率はうんと下がったので出無いだろう」という人といる。
4回目6が出るのは1回目から3回目と同様の確立 1/6なのに、事前に起ったことで、判断が違ってきてしまうってこともある。
パチンコで一回フィーバーして勝つと、そのパチンコ屋のその台に執着して、結果トータルマイナス10万とかなっちゃう人いるでしょ?
「4回目も6が出る」と思う人がそうなりやすいのかも。
4回目も6が出るって思う、負けが続きすぎると次は当たりになるかもしれないと思い込む。
ギャンブラーの錯誤と呼ばれる。
6が出続けたから次は6が出無いと思うってのも錯誤。
確立は確立なのですが錯誤。
全て1/6の確立で起ると知っている人は、「どっちだと思う」と聞かれて、容易に「6が出ると思う」とも「6は出無いと思う」とも答えない。
3種類の人がいるってことです。
そういう特徴を持つ人も人間の中には大勢いて、日常結構そういう錯誤で判断して生活を営んでいるって分析する学問が心理学。
で、思い込みやすいって人の特徴をつかみ、その人を顧客としてターゲットして、相手の思い込みをうまく利用した商売とかあります。
これだけお金をつぎ込んだから、きっと良い報いがあるはずだ とか思って宗教に金をつぎ込む人を顧客にすると儲かる。
株だってそうです。
「これだけ損をしたから、次はもうかる」と思う人に、「100株ここで買いましょう」といえば、買ってくれる確立が高い。
ビジネスとして心理学を利用する人々が成功を収めている。
どういう意味をもって成功というのかが問題ではありますが。
とういことで、ある集団の特徴を把握するための手法として、商売人は知っておいた方がいいみたいです。
相手に良いイメージを持ってもらうことで、得をするやり方と、相手にマイナス思考をしてもらうことで、すがってもらって得をするやり方 とかあります。
1/6の確立だと頭ではわかっていてもも、感情の方が優先しやすい人だと、コロっと落ちる。
超常現象とかで馬鹿売れした人など、人の心理を的確につかみ商売に利用することに成功した人だと思います。
これをうまく使えば、お金の集金をするために、苦労しなくてできることもある。
例えばかわいそうな子供の映像を見せて、相手の慈悲の心をうまく引き出し金を出させるビジネスとか。
いろんな商売に心理学は利用して金儲けができてしまう。
目標が達成できるわけで、相手は次も6が出ると思いやすいタイプか、出無いと思うタイプか、「出やすい出にくいという問題じゃないでしょ? 1/6の確立を出やすいとか出にくいとあなたが決めてくれたら、どっちか答えますけど」と言うタイプか、相手の特徴を把握するための学問でもあると言えるでしょう。
まあ 要するに「この人はこっちの思考をする傾向にある」「この集団はこっちの思考をする傾向にある」と分類する上でも知識として知っておいた方が、分類しやすいと思えます。
政治家なんかも、答弁でどっちでも取れる発言をすることで、のちのち批判されることをかわそうとします。
「失言じゃないか」と言われたら「そう取りましたか? この言葉の意味はね」と別な意味だと言いくるめられる。