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哲学の効用とお勧めの本は?

中年男性です。 哲学に興味があります。 出来れば大学で勉強し直したいのですが、現実問題それは無理なので自分で本を読んで学習したいと思っています。 お勧めの入門書があれば教えていただけますでしょうか。 また、哲学を勉強すればどんなメリットがあるのかについてもアドバイスをお願いいたします。

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  • luune21
  • ベストアンサー率45% (747/1633)
回答No.4

--哲学を勉強するメリット-- 哲学は、「疑い」と「問い」から始まります。 まさにこれは「わたしは誰?」「ここはどこ?」「それはなぜ?」という子どものときの疑いをふたたびよみがえらせることです。これらの問いを総合すると、結局「宇宙とは何か」ということになるでしょう。しかし、この問いへのアプローチには二通りの方法がありそうです。そのひとつは科学であり、もうひとつが哲学です。 科学は、 「ペットボトルをさかさまにして水につけても、なぜペットボトルのジュースは流れ出さないのか?」とか 「動いているのは、太陽ではなく、ほんとうは我々のほうではないのか?」、 などというような問いを考えていくのに適したアプローチです。数学や理学などの知識をつかって、納得できそうな解を見つけたり、見つけようとするものだといえるでしょう。そしてその解は多くの人が納得できるものであることを目指しています。 この観点からいえば、科学は、実は自分で考えなくてもいい分野です。人が考えたものを、同じように数学や理学などの知識をつかって追認(信じるということではありませんね)するだけでもいいのです。 一方、問いには多数の人が満足できるような答えをだせないものもあります。たとえば 「自分は次の選挙では誰に投票すればいいのか」とか 「自分は隣人・他者とどうつきあえばいいのか」とか 「自分はなんのために生きているのか」、 などといったことです。これらの解は人が教えてくれるものではありません。そのアプローチ方法は学べるでしょうが、解自体は、自分で思考することでしか求められないのです。この不可解なものの解を求めようとすることが哲学なのだと思います。つまり、哲学とは、思考すること・思考を続けること(あくまでもロジカルに)、となるでしょう。 したがって、「哲学学習のメリット」は、より厳密に、より深く、より広く考えることができるようになる、ということになると思います。しかし、より正解に近づけるかどうかは不明のままでしょう。 このことを逆に考えれば、哲学とは「学習」することではないといるのではないでしょうか。それは、科学における数学や理学の公式と同じように、単に「方法」を学習することにすぎないのです。 カントやサルトルを読んでも、そこに解はありません。そこには、他人が他人の方法で思考した形跡しかないのです。哲学を学んでも思考がなければ無価値だといいかえることもできるでしょう。「ヒトはサルと同じものから進化した」とか「地球は丸い」「『われ思うゆえに、われ在り』といったのはデカルトだ」などといったものは知の残骸でしかありません。 まぁ、教養になることは間違いないでしょうが、『運命』を作曲したのがベートーベンだとしっていたところで、情操豊かな人であることの証明にならないと同じです。 --オススメ-- まず、 リチャード・P・ファインマン(原著)『困りますファインマンさん』 http://www.amazon.co.jp/%E5%9B%B0%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%81%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%81%95%E3%82%93-R-P-%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%9E%E3%83%B3/dp/4006030290/ref=sr_1_1/249-4032447-9483537?ie=UTF8&s=books&qid=1173840516&sr=8-1 カール・セーガン『人はなぜエセ科学に騙されるのか』 http://www.amazon.co.jp/%E4%BA%BA%E3%81%AF%E3%81%AA%E3%81%9C%E3%82%A8%E3%82%BB%E7%A7%91%E5%AD%A6%E3%81%AB%E9%A8%99%E3%81%95%E3%82%8C%E3%82%8B%E3%81%AE%E3%81%8B%E3%80%88%E4%B8%8A%E3%80%89-%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%AB-%E3%82%BB%E3%83%BC%E3%82%AC%E3%83%B3/dp/4102294031/ref=sr_1_13/249-4032447-9483537?ie=UTF8&s=books&qid=1173840653&sr=1-13 そして、 中島義道『哲学の教科書』 http://www.amazon.co.jp/%E5%93%B2%E5%AD%A6%E3%81%AE%E6%95%99%E7%A7%91%E6%9B%B8-%E4%B8%AD%E5%B3%B6-%E7%BE%A9%E9%81%93/dp/4061594818/ref=pd_bbs_sr_1/249-4032447-9483537?ie=UTF8&s=books&qid=1173834721&sr=8-1 池田晶子『14歳からの哲学―考えるための教科書』 http://www.amazon.co.jp/14%E6%AD%B3%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%AE%E5%93%B2%E5%AD%A6%E2%80%95%E8%80%83%E3%81%88%E3%82%8B%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%AE%E6%95%99%E7%A7%91%E6%9B%B8-%E6%B1%A0%E7%94%B0-%E6%99%B6%E5%AD%90/dp/4901510142/ref=sr_1_2/249-4032447-9483537?ie=UTF8&s=books&qid=1173834721&sr=8-2

buddasati
質問者

お礼

詳しい説明を有難うございます。 お勧めの本、どれか一冊読んでみます。

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その他の回答 (5)

  • HANANOKEIJ
  • ベストアンサー率32% (578/1805)
回答No.6

こんにちは、buddasatiさん。今朝、読み終わった本を御紹介します。福岡正信著「わら1本の革命」です。自然農法の福岡正信さんの本です。痛快でした。ほかのどんな哲学、宗教の本を読んでも、「さあ、今から、百姓をやりなさい。」という結論をつきつけてくる本は、ありませんでした。何が本質なのか、人が生きていくのに、本当に必要なものは何か?「ひとは、パンのみにて生きるにあらず。」人が何を食べて生きていくかは、その土地でできる農作物によって限定されている。 地球の未来を、これくらい的確に指摘できる人は、他にいないでしょう。 実際に、種子を粘土の団子にして、砂漠の緑地にする実践と、人間は、働いてはいけない、努力は報われないという真理は、読むものを圧倒します。 著書は、春秋社から5冊くらい出版されています。

参考URL:
http://www.shunjusha.co.jp/
buddasati
質問者

お礼

有難うございます。 参考にします。

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  • nabayosh
  • ベストアンサー率23% (256/1092)
回答No.5

図解雑学シリーズの哲学、現代思想、あるいはそれに類する本が「入門」としてはとっつきやすいかもしれません。 ざっと哲学史を見返すと、時代と思想の関連が見えて面白いかと思います。 哲学というのは、何かメリットがあってそのためにするというものではないかもしれません。しかし少なくとも私は楽に生きることができるようになりました。個人差ありでしょう。

buddasati
質問者

お礼

有難うございます。 何らかのメリットがほしいですね。

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noname#140971
noname#140971
回答No.3

「フォイエルバッハ論」(ルートヴィヒ・フォイエルバッハと古典ドイツ哲学の終り) 11、哲学者たちは世界をただ種々に解釈して来ただけだ、世界を変化することが問題であろうに。 フォイエルバッハに関するテーゼの11は、特に好きです。 ******* http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/34/8/341281+.html 「自然の弁証法」 「反デューリング論」と共に必読の書です。 ******* 前NTT会長である新藤(進藤?)氏も、弁証法を学ぶ必要性を現場技術者に力説されています。 「真似て、覚えて、捨てよ」-氏の著書も、いわば哲学書の一つかと思います。 <メリット> 1、事象を下向的に分析することで最適モデルに達し、それを上向的に具現化するSE的思考が可能に。 2、「糸から紐、紐から綱へという量から質への転化」を知ることで、現実を変革することが可能に。 3、「真似て、覚えて、捨てよ」-いわゆる、否定の否定という螺旋的な発展を視野にすることが可能に。 1に関しては、特に、「資本論」から学ぶことが出来ます。

buddasati
質問者

お礼

有難うございます。 参考にします。

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  • ttaro
  • ベストアンサー率39% (37/94)
回答No.2

中島義道『哲学の教科書――思索のダンディズムを磨く』講談社。講談社学術文庫。 などはいかがでしょうか? 哲学を学ぶことに多くの人にとってメリットがないことがよくわかる本です。 あと、哲学といっても巷に流布されている経営哲学とかそういうのを学びたい場合は、まったく別です。

buddasati
質問者

お礼

有難うございます。 参考にします。

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  • magga
  • ベストアンサー率15% (56/359)
回答No.1

スマナサーラ長老の書籍をオススメします。 効用は人生の苦しみを無くし、回りからの支援が増える、といった感じでしょうか。もちろん実践しなければ意味は無いのですが、八正道・アビダンマの項目を覚えておけば何かあったとき頭の中が整理されますよ。 ごちゃごちゃと実践も無い言葉遊びをするより何千倍も役に立つと思います。 ホームページにも結構な量、書いてありますよ。

参考URL:
http://www.j-theravada.net/index.html
buddasati
質問者

お礼

有難うございます。 一度読んでみます。

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