曹操については、いわゆる「皇帝」には即位していないこともあり(彼はあくまで漢帝国内の魏王、つまり国王という形です。これは、足利義満が日本国王とされたのと似たようなもので、あくまで皇帝のほうが上です)、曹操とよばれることが多いかと思います。また、武帝はたくさんいますし、さらに普通、武帝といったら前漢の武帝(劉徹)です。
文帝については、こちらは即位、皇帝となっていますから、文帝とかかれることも多いですね。
なお、贈り名は結局飾りみたいなものです(それでもやはり、業績に沿ったものにしているのも多いですが)。
また、字で多いのはやはり武、そして文ですね。
やはり武は武力統一を大きく進展させた人・・・曹操、前漢の最大領土を作り西域や南方を武力で平らげた劉徹、殷王朝を滅ぼした周の武王、曹家から帝位を奪った後呉を滅ぼし統一した司馬炎など、やはり武で統一した人がおおいです。
また、文については詩文の文と考えるよりも、学問をあらわす文と考えたほうが適切でしょう(文武両道なんかの文ですね)。
一応、中国では儒教の関係もあり、文のほうが重んじられる傾向は強いです。
また、内政的な意味も多分に含んでおり、曹操が対外遠征を主としていたのに対し(といっても彼は破格の英雄なんていわれるくらいですから、内政にも破格の才能を発揮していますけどね)、九品官人法や私刑や仇討の禁止、密告の禁止など、やはり内政に重きを置いています。
お礼
今まで歴史は三国志にしか興味がなかったのですが、司馬炎がその後どうなったかは気になっていたし、他の時代にも興味が出てきました。 ありがとうございました。