- ベストアンサー
三国志・魏に降った蜀呉の武将の最高位・真実の徐庶の姿
蜀、呉から魏に降った人物の中で、 最も高い位にまでのぼりつめたのは、誰でしょうか。 それはなんという位で、どの程度の役職でしょうか。 徐庶が好きなのです。 徐庶は魏に降ったあと、右中郎将・御史中丞までのぼったと聞きました。 この位は、なかなか高い、もしくはあまり高くないという両方の意見を聞きます。 史実の徐庶は、実は演義で描かれるほどには能力の高い人物ではなかったのかなと思ったり、 いやいや、蜀から降ったわりには、すごい位にまでのぼったじゃないかと思ったり、 曹操のために献策しないと言ったのは、本当なのかな、うそなのかなと、思ったり…… 蜀呉から魏に降った他の人物のその後の位と、徐庶の位を比べることで、 徐庶の真実の姿に迫りたくて…… よろしくお願いいたします。 他に、史実の徐庶に関することなら、どんな情報でも大歓迎です。 よろしくお願いいたします。
- みんなの回答 (2)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
単純に魏に降った、だと「黄権」(車騎将軍・儀同三司)ではないでしょうか? http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%BB%84%E6%A8%A9 車騎将軍 蜀だと張飛が就任。上には大将軍と驃騎将軍のみ 儀同三司 従一品の文官が帯びる散官で、特に職掌はなかったけれども、三公(太尉・司徒・司空)に準じる扱いを受ける役職です。 まあ、彼は「三国名臣序賛」で蜀の四名臣に挙げられるくらいですし…。 他に諸葛亮・ホウ統(鳳雛と呼ばれ、諸葛亮と並び称される名軍師)・蒋エン(諸葛亮の後継者) 呉から魏へ降った将で、特に昇進した例はちょっと思いつかないのですが、蜀から呉へ下った将(関羽が呉に討たれた時)では「潘濬」が一番ではないでしょうか?(顧雍の次に、陸遜をさしおいて丞相に推挙されていた。長生きさえしていれば確実に丞相に…。) http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%BD%98%E6%BF%AC ただ、徐庶と比較するには、ちょっと不向きかもしれません…。 両者とも奮戦、捕縛後も自国への忠誠心を堅持していた事を、相手国の君主(曹丕・孫権)に認められ驚嘆させています。 (特に黄権に対して、劉備は「黄権が私を裏切ったのではない。私が黄権を裏切ったのだ」とまで言っていますし) 理由は兎も角、徐庶は自分の意思で劉備を見捨ててしまったので、魏では君主を見捨てた裏切り者の汚名を背負ってしまっているので…。 (この時代は、家族の為に義を損なうのは褒められた行為では…。演義では徐庶の母は、息子が劉備を見捨てた事に怒り、自殺していますし…。) 特に魏の曹丕は、家臣が君主を裏切る行為を毛嫌いしていますので…。 (旗揚げの頃からの功臣の于禁が呉に捕縛され、命乞いした事に怒り、曹操の陵墓にわざわざ、その様を描かせ、戻ってきた于禁を憤死させています。) ただ、御史中丞という弾劾を司る役職に昇進した事は、彼の公明正大で精力的な仕事振りが魏においてさえ認められていた証拠ではないでしょうか? そして、そこまで昇進した割に正史にその業績が残されていない事が、魏における彼の置かれていた立場の辛さを示していると思います。
その他の回答 (1)
蜀から魏へ下った人材の中で最も出世したのは黄権ではないでしょうか? 昭烈帝の東征失敗によって魏に投じた黄権は曹丕によって鎮南将軍・侍中に任じられました。彼は魏臣内でも評価されたようで、特に司馬壱は彼を高く評しました。最終的には車騎将軍(将軍職では大将軍に次ぐランク)にまで昇ったようです。 ただ黄権と徐庶とを単純比較は出来ないと思います。 黄権は魏に下るまで蜀において重要な位置をしめていましたから、そういった人物を遇するのにはある程度の官位を与えなければならないということもあるでしょう。また実力のある者が降れば優遇するという姿勢を明確にするためにも重く用いたという面もあると思います。(それに恐らく黄権は蜀の名門出だったので出世しやすかった。)なんにせよ魏にとっては幸いだったでしょう。敵国の大臣クラスがまさに棚からぼた餅。大切にしなければ行けません。(有能な人材を失った蜀は泣いたでしょうが。) 徐庶の場合は敵陣営からの帰順といっても劉備軍団の一部隊長か有能な事務官が転がってきたくらいの感じでしょうし、恐らく名門の出とも思えないのでいきなり厚遇されるということはなかったでしょう。もし仮に徐庶が劉備陣営で活躍していればもう少し高く買われた可能性はありますが。でも黄権クラスの実績(劉備の漢中制覇は彼の献策)がないと人材豊富な魏陣営では出世出来なかったと思います。 あと劉備陣営から魏に投じた人物というと 孟達=(新城太守・散騎常侍) それと諸葛亮、徐庶の荊州時代の学友、石韜=(典農校尉) このくらいでしょうか。