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なぜ日本では乳製品が用いられなかった?
日本では明治以前は牛乳そのものを飲む習慣もほとんど無ければ、 乳製品も用いられなかったように思います。 牛は飼われているのに。 飛鳥鍋というのがあるように、飛鳥時代や奈良時代には大陸の影響か 食べられていたようですが、それ以降はなぜ廃れたのでしょうか?
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おおせの通り、下のURLの牛乳の歴史を見れば、鎌倉以降明治までは飲まれていないですね。一部の特殊な例を除いては、完全に廃れちゃってますね。 大きな流れとして見れば、「貴族など朝廷関係者の間で飲まれていた」ものが「武士の世の中になり、公家さんの実力の低下」と共に廃れていったような印象を受けます。 いずれにしても、昔はどの時代でも、今の時代のように一般庶民が飲んでいたということはなかったように思います。 昔の和牛は体も小さく、現在の「牛乳製造装置」のようなホルスタイン種とは程遠いものであったと思われます。 今のホルスタイン種でも、妊娠出産前後しか乳を出しません。それをしょっちゅう孕ませては、濃厚な飼料を与え無理やり牛乳を出させているわけです。当然のことながらオスは乳を出しません。牛は子供を一頭しか産みません。メスの生まれる確率は人間と同じく約50%です。 こういうことから類推すると、昔の牛乳の生産量はほとんどゼロに近かったと想像されます。 昔は牛肉を食べる習慣はなかった(仏教ではX、牛乳OK)、だから肉牛を育てるということはなく、牛は百姓の使役牛や、貴族の牛車の牛くらいのものしかなかったはずです。 こういう牛の半分はメスと想像されますが、出産前後の僅かな期間しか乳を出さず、また粗食(栄養価の高い穀物は牛には回りません、人間でさえ食べるのがやっと)ですので、乳は子牛に飲ませるのに、精一杯というところじゃなかったかと想像します。 武家=馬ですね。牛との結びつきはほとんどないでしょう。馬の需要が大きくなり牛は低下傾向にあったと考えられます。 以上のようなことから、宮廷貴族で細々と伝えられていた乳製品飲用の習慣も、公家の力の衰えと一緒に廃れて行ったんじゃないかと思います。 牛乳やチーズ(昔の熟蘇や醍醐)というものは、今でも嫌いな人がいるように、慣れないと旨くないものです。細々と続いていたものが、一旦中断すると中々復活は難しいでしょうね。 また庶民の間にあったとされている「牛のチチを飲むと牛になる」という迷信も一役かっていたのかもしれません(真偽の程はわかりません(笑))。 http://ww1.tiki.ne.jp/~kajihara/history/history.html
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#1です。 追加 名前は忘れましたが、とくがわ将軍の一人はかなりの精力絶倫で、数十人の子供をもうけましたが、その「パワーの源」は、牛乳を固形化したもので、「夜伽」の時に、必ずこれを食べていたそうです。 また、水戸黄門も、牛乳愛飲者だったそうです。
- helldiver0
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中国でもあまり乳製品は食べません。これは米を主食にする場合もともと高カロリーなので乳製品で補う必要がないからです。むしろ栄養素的には豆類(味噌)で補うと必須アミノ酸が摂れていいそうです。 モンゴル人などの遊牧民やチベット人はバター・ヨーグルトを食べますが、過酷な自然環境と穀物を栽培できない点を補うため高カロリーな食品が必要だからだと思われます。 その他小麦を主食にする民族は一般に乳製品を一緒に摂ることで必要な必須アミノ酸などの栄養素を補えるということです。
- ymyt
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社会的慣習もありますが,体質がおおきく影響しているのではないでしょうか。実は私の場合,牛乳よりチーズやヨーグルトのほうが,胃に楽なのです。 日本人の場合、牛乳の消化液が少ないのだそうです。チーズなどは,はじめに微生物によって消化されていますので、胃に楽らしいです。私たちは,味噌や醤油のように、発酵調味料を使っている民族は、体に負担が掛からない食品が身にあっているようです。
- sijya
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平安貴族は「そ」というチーズのようなものを 食べていたらしいです。それは貴重なものだった (作るのが大変だった??)せいか、貴族の間でも 一般的なものではなかったらしいです。 牛乳が広まらなかったのは・・どうしてなのか わかりません。乳の味が日本人には受け入れられなかった のかもしれません。明治以降に牛乳を飲み出したのは 政府の音頭取りのせいもあったと思います。 牛肉に関しては、仏教の影響で飛鳥時代以降 食べなくなったそうです。
- mercykt
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明治以前の日本では四足動物(ブタ、ウシ、イノシシ等)は、「けがらわしいもの」という考えが根強かった為と思われます。乳も然りです。 また、それらは仏教の教えに基づいたものです。 現在でも、お葬式や法事に出される精進料理には鶏のから揚げや鶏の煮物等は出ることがありますが、トリ以外の獣肉は用いられないですね。 江戸時代に入って食文化が発達すると鶏売りやシャモ鍋屋が出始めましたが、それすら庶民の食べ物であり、大名クラスの上層階級はあまり口にしなかったようです。代わりに鶴の肉などを食べていたという記録もありますが、あまり美味しくなかったようです。
- nemosan
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乳製品の「酥」が薬として伝わっていた!という説がありますね。 「牛乳の歴史の中断を小説で検証」 http://milk.asm.ne.jp/rekishi/owari.htm
確か、平安時代には、貴族や上流階級や金持や聖職者は、牛乳を飲んで いました。「牛乳庁」という役所まであったぐらいです。 日本人の飲食する牛乳は、主にホルンシュタインシュですが、これは、明治以後にニホンに入ってきました。 本来の日本の土着種・和牛の牛乳は、恐らくおいしくなかったのではないですかね? 「唐人の吉」で有名なハリスも、日本駐在中に牛乳を飲みたいとごねて、お吉が牛乳を入手する為に苦労したそうです。