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建仁寺展 中巌円月坐像
先日、京都国立博物館にて開催されている建仁寺展へ行ってきたのですが、その中に展示されてあった“中巌円月坐像”について、疑問が生じました。 当時、彩色されていたようなのですが、今はその面影も薄く、剥落すらみられるのですが、なぜあんなに頭部は艶やかなのか?ということです。象全体は黒くなってしまっているのですが、頭部に関しては、同じ黒でも黒光りしていると言ってもいいほどです。 どなたか、なぜ“中巌円月坐像”の頭部が綺麗なのか?ごぞんじないでしょうか?
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同博物館のHPに画像(http://www.kyohaku.go.jp/tokuten/kenninji/hp12-85j.htm)があったので見てみました。はっきりとはわかりませんが、頭だけつややかなのは、そこだけ何度もなでられたからではないでしょうか。 賓頭盧(びんずる)尊者像という「なでられ専門」の像がありますが、これは自分の体の悪い部分と同じところをなでると治るとされているため、多くの人になでられて、たいてい体中ツルツルになってしまっています。特に頭はよくなでられるので、「びんずる」といえばハゲの代名詞となっているほどです。(参考URL) 禅僧の像をなでる習慣があるのかどうか知りませんが、中巌円月は高名な学僧ですから、それにあやかりたい後世の僧たちが頭をなでたということも考えられるように思います。 あるいはもっと単純に、頭は大切な部分だから特に念入りに手入れされたということかもしれませんが。
お礼
ありがとうございます。 でも、坐像全体の黒光りはなぜなのでしょう?と言う疑問は残ります。