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日本のオレンジはなぜ腐らないのですか?
以前、発展途上国に住んでいた時があり、安価なオレンジをたくさん買いました。しかし、1~2日でどんどん腐っていき、食べるのが大変でした。日本で購入したものは、さすがに1~2日で腐ることはなかったと思うのですが・・・。見た目も完熟度、固さも同じようでした。何か理由があるのでしょうか。こんなに極端に違うものなのでしょうか?
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商品の品質に対する消費者の要求の厳しさと、それに応える生産者・販売者の品質管理・流通技術などの違いによるところが大きいと思います。 輸入柑橘類は防黴剤で燻蒸処理されていますが、燻蒸していない国内産の柑橘類がすぐに黴が生えるわけではありません。樹上で完熟した果実が早く老化するのは当然ですが、完熟前に収穫したものが腐らないとは限りません。果物は本来の寿命が尽きるまで自分自身を保護する機能を備えています。収穫後も呼吸して成熟・老化が進むので、いずれは腐りますが、それ以前でも衝撃を与えたり傷をつけるとそこから腐ってきます。高温多湿や黴の胞子が多く浮遊している環境では早く腐ります。瀬戸内海地方の温州みかんの例では、冬に収穫したものを自家消費用に納屋で貯蔵して春頃まで食べていました。それがふつうでした。 日本の消費者は見た目を重視しすぎると言われています。腐ったのは論外として、少しでも傷ついたり色が悪かったりすると商品価値がなくなるので、出荷段階で厳しく選別されます。収穫後の追熟期間を見込んで早めに収穫したり、追熟・老化を抑えるための予冷、温度・酸素・二酸化炭素などの環境条件を最適に保つといった流通技術が発達しています。店頭に並んだ時の品質は、昔に比べれば比較にならないほど向上しています。 消費者の要求条件が厳しくない国では、品質管理にかける手間も比べものにならないでしょうから、それなりの違いは当然あると思います。どちらが良いかは一概には言えませんが。 消費者の要求が厳しいとそれだけコストもかかります。薬剤の使用などの余計な処理も行われたりします。野菜や果物にちょっとした斑点や変色があるというだけで気味悪がって捨てたりする人もいる一方で、すぐに腐らなかったり外見がきれい過ぎると何か薬剤処理しているのではないかと気味悪がったりする人もいます。何事もほどほどが良いと思います。
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1,2日は早いですね。 暑いところだったのでしょうか? でも、オレンジに限らず、農作物には農薬や成長促進剤(ホルモン剤)等が使われています。 農薬や成長促進剤は蓄積すると病気になるそうです。 腐る食品が安全な証拠なのではないでしょうか。
輸送に耐えられるように若取りしているのと、冷蔵輸送されているのと、虫食いやキズがあると売れないからきっちり選別されていること、あとポストハーベストの影響もあると思いますよ。 輸入ものの柑橘類の多くは、船便で運んでくる間に傷まないように、防カビ剤(TBZ、イマザリル、ジフェニルの単品又は複合)で薫蒸されてます。
私も同じ様な国で生活しましたが、日本の果物と比べると明らかに成熟度に違いがあります。 結局、「完熟」と言いながら日本では数週間は保存が利く時期に収穫されてるのでしょう。 私が海外生活で知った事 バナナは砂糖より甘い パイナップルは芯を食べても唇が痺れない オレンジに苦みは無い
- inu2
- ベストアンサー率33% (1229/3720)
店頭に並ぶ直前までの管理状態、品質管理の差 日本では ちょっとでも痛みのあるものを排除しているから
お礼
皆さん、丁寧なご回答ありがとうございました。まとめてお礼をさせていただきます。 輸入品に対する回答は、今回のものとは関係ないものとすれば、オレンジが早く腐った原因は(1)完熟した状態で販売された(2)薬品が使われていない、ということになりますね。私としては、今回のオレンジはどちらも当てはまる気がします。理由としては、(A)非常に甘かったため完熟していると思われる(B)見た目は日本のオレンジと同じ固さ、色、臭いだったこと、です。外国から日本を見ることは勉強になりますね。ありがとうございました。