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自分の軸について
今就職を控えている大学院1年です。総合商社志望です。 自分の軸でかなり悩んでいます。 私は10歳まで中国で生活し、親の関係でそれからは日本で生活しています。そして去年日本に帰化しました。 私はずっと祖国である中国や他の発展途上国のために貢献したいと考えていました。 私が日本に来たとき中国はまだ発展途上国でした。しかし毎年帰省するたびに国民の生活がよくなるのを目にしてきました。そこで、どうしてこのように発展できたのかを調べていくと、日本の総合商社の事業展開とが大いに関わっていることがわかりました。総合商社は発展途上国へ新しい考え方を持ち込んだり、その国の問題や発展に一番民間で寄与でき、さらに事業展開することで現地に雇用を生み出し、生活水準の向上させることができると思います。 それでこれらをふまえて私は「人や社会そのものを動かす」というビジネスを通して中国や発展途上国に貢献していきたいと考えました。 考えていくうちに志望動機のようなものになってしまっている気がします。これがほんとうに軸なのか自分でもわからなくなりました。 どういうところが足りないのか、どうすることで軸がもてるのかアドバイスをお願いします。
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- key00001
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とても立派な志望動機です。 充分採用レベルの動機になると思います。 しかし、あくまで志望動機であり、学生レベルの理想論です。 現実とは大きなギャップが有ると思います。 商社の経営・営業等の活動動機は、発展途上国への貢献などでは無く、あくまで営利が目的です。 「国際社会への貢献」などと言うお題目は、経営理念であり、現実の企業の経営戦略・営業活動を左右する概念では有りません。 昨今は、そういうお題目も必要ですが、ホンネでは、理念は目的では有り得ず、所詮お題目は、社内ではせいぜい「このプロジェクトは世間にそういうアピールも出来る」と言う程度の、副次効果扱いです。 従い、質問者様の様な理想を掲げ、実際に総合商社で活躍している人は僅かでしょう。大手商社さん各社と相当な人と付き合いましたが、そんな人にはお目にかかったコトは、一度も有りません。 確かに大手商社さんなどの大企業は、大きな仕事も手がけます。「人や社会を動かす」様な部分も有るでしょう。 とは言え、大きな仕事に質問者様の様な理念を織り込んで実行出来る立場となると、少なくとも部長以上のごく一部の職位上位者に限られますし、役員・部長クラスと言えども、大会社・大組織であるが故に、個人の一存などなかなか反映されません。 また、そもそもそんな大きな仕事に従事出来るかどうかも判りません。水産関係で イカ・タコを扱うかも知れません。 仮に大きな仕事に就けても、商社の仕事やプロジェクト的な仕事は、一期一会的な部分も多いです。プラントなどを引き渡せば「はいサヨナラ。後は知りません。」でしょう。 商社の大きなビジネスほど、ある猟場を狩り尽くせば、次の猟場へ移動という、狩猟的なビジネスも少なくないのです。 むしろ、実際に外国の経済成長や雇用創出に永続的に寄与しているのは、農業的な海外進出した製造業ではないでしょうか? 更に言えば、産業界では比較的商社の地位は、それほど高く有りません。 商社は、ヒト,モノ,カネ,情報と言う経営資源の内、モノ以外は圧倒的に持っていますが、モノは外部依存度が強い業種です。 商社の主たる業務は仲介であり、モノを、ヒトからヒトへ動かす際に派生する利益の上前を跳ねるワケですから、仕入先と販売先の両方のご機嫌を取らねばならない立場です。 更に、取扱い品目の流通知識は有っても、肝心の製品知識や専門知識は、専門家である仕入先や販売先には及びませんから、その部分では専門家を上回ることは出来ず、下に見られます。 また、経済面での発展や寄与とは、ある地域に新たにマネーフローを創出した結果ですが、この様な経済発展だけが、地域の人の「幸福」では無いでしょう。 生活が豊かになることは、幸福の一つではありますが、高度に経済が発達した結果、格差を生じ、格差社会の下層は不幸に陥っている様な、逆効果的現象も有るかと思います。 むしろ質問者様の様な理想をお持ちの方は、地域に定着出来る製造業で、質問者様が影響力を発揮し得る中堅くらいの企業で、実際に物心両面で地域に寄与する活動をなさった方が、現実的には良いのかも知れません。 あるいは、具体的に「中国」と意識されるのであれば、総合商社より、中国を得意とする専門商社の方が良いかも知れません。 質問者様の動機が、純粋で高邁で有れば有るほど、現実とのギャップに苦しむ部分はあるのではないかな?と思い、敢えて質問者様が思い描く理想を裏側から捉え、全てひっくり返しにした視点で書いてみました。 また、企業志望動機としても欠陥が有ります。 「中国のため」が目的で、「人や社会そのものを動かす」と言うのは手段になるかと思います。 目的は、正義の事柄であれば何でも構いません。特に質問者様の様な「祖国のため」と言うのは崇高で、素晴らしいとは思います。 ただ、本来、企業にとっての目的は「会社(利益)のため」以外には有り得ません。 それと「大きな仕事」だけが貢献の手段では無いですし、大きいことは少ないし、大きいほど実現は難しいです。 何より、質問者様に大きな仕事をさせるかどうかは、会社が決めるコトです。 「人を動かす」コトは、どんな仕事に就いても実現出来ますが、「社会を動かす」様なコトは、現実にはほとんど有り得ません。 政財界に影響力がある超大企業の社長クラスのみに、社会が動かせる可能性は有ると思いますが、このクラスの実力は、実際に社会運営に携わる高級官僚や国会議員並みと言うコトです。 私自身は、仕事と言うものは、自分で自分の仕事を高めるものだと思っています。 仕事に誇りを持って、自分が天職と思えば、それが天職でしょう。 自分でそこまで高められるかどうかだけではないか?と思いますよ。 物事の本質や現実を捉えた上で、後悔の無い就職をなさって下さい。