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マグマについて
地球が形成されてから長い時間が経っていますが、マグマって冷めないのでしょうか。 冷めていないとしたら、それはどうしてでしょうか。 宜しくお願いします。
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マグマというよりも地球内部ということでしたら、それは冷めていっていますが、そのスピードは焼き芋が冷めるよりもゆっくりだというのが回答です。焼き芋と地球の体積差の問題ではありません。それ以上に冷えていってはいないのです。 地球内部の温度は、地表から深さ100km(地球もミカンにたとえたら、一皮向いたところ)で1000度、そこから深くなるにつれてどんどん熱くなり、真ん中付近では6000度くらいになるだろうと考えられています。アチアチでまだ冷めていませんね。 しかし、その温度は確実にさがってきています。実は、イギリスのケルビン卿という人が地球の冷却速度から逆算して地球の年齢を計算しました。明治時代になるよりちょっと前くらいのことです。結果は4000万年前~5000万年前、もっとも長く考えても4億年前である、というものでした。しかし今では、地球ができたのは45億年くらい前であることが知られていますよね。どうして彼の計算結果は狂ってしまったのでしょうか。 それは彼が地球を石焼芋のようにただ冷えていくばかりのものと考えたからなのです。しかし実際の地球は内部に熱源を持っていました。つまり冷めていく一方ではなかったために、冷えるのが遅くなっているのです。熱源には潮汐力(物質を引っ張る力)による摩擦熱や放射性元素の崩壊による熱が考えられています。潮汐力はたえず影響を及ぼしていますがそれほど大きくはありません。放射性元素は今でも作り出されていて、それが崩壊することで地球を内部から絶えず暖め続けているのです。