インバータの一次電流について
インバータに詳しい方、ご教授下さい。
ある商用回路で運転しているファンをインバータ駆動に替えた場合、
そのまま商用と同じ50Hzで運転すると、インバータで発生する変換損失の
分だけ効率が悪くなり、一次側電流も若干増加するとの認識でいました。
が・・・
ある物件においてインバータに変更した結果、インバータの一次側電流が
30%近く改善したデータが出ています。
本設備は、商用直入4kWのファン
(200V 50Hz 10P 負荷率100%時に、電流26.1A、効率82.9%、力率53.3%)で
あり非常に効率の悪い電動機を使用しています。
このファンをインバータで商用周波数(50Hz)で運転を行うと、インバータの
二次側電流が26A、一次側電流が16Aになるとの事。
二次側電流はインバータ本体の表示値。一次側電流は計測値ですが、
基本正しいものとの前提として下さい。
ここで皆様の知恵をお借りしたいのですが・・・
(1)インバータの仕様書(三菱電機)を確認すると、DCリアクトル設置の場合
力率が0.95まで改善されるとの事。
これは、インバータが進相コンデンサを設置したのと同様の効果を発揮し、
一次側電流が減少したものと解釈してよろしいのでしょうか?
もしくは全くありえない話で計測ミスとしか考えられない現象でしょうか?
(2)通常の(力率 0.85~0,9)あたりの電動機をインバータに替えても力率の
改善以上に変換損失の方が大きく、上記効果を実感出来ていないだけと
仮定すると、逆に、極端に力率が悪い電動機を使用している設備では、
インバータに変更しただけで大きな省エネが期待できるとの結論になるの
でしょうか?
申し訳ありません。
上記を踏まえて追加の質問になります。
現在、上記商用直入4kWのファンを8台使っている設備があり、各々のファンに
40ATのMCCB。主幹は300ATのMCCBを設置しております。
この設備を4kWのファンを2台で1セットとして、インバータ化の計画があります。
その場合、電動機の運転電流から選定して15kWのインバータが4セット必要に
なるかと思います。(三菱電機製を選定)
その場合、各機器の遮断器の選定は、突入電流等を考慮してインバータの容量
からメーカー指定値の100ATを選定しますが、主幹ブレーカーの選定について
困窮しております。
(3)初めの質問で、実際に運転電流が1台あたり16A程度になると仮定すると
インバータ 1台あたり32A。4台の合計で130A程度になります。
始動電流を考慮しても175ATの主幹ブレーカーで足りそうな気になりますが
この選定で問題は無いのでしょうか?
※100ATが4台ブランチされている主幹が175ATというのは、非常に違和感
を感じますが・・・
現実的には、内線規定・技術基準・各メーカーから出している選定表通りの物を
選定することになるかとは思いますが、理論的・又、可能性的にどんなものか
ご教授頂きたく、お願いいたします。