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果実
今ある曲を聞いていてふと疑問に思ったんですけど、 「狂った果実」「奇妙な果実」というのはなんなんでしょうか。 数少ないわたしが知っている曲の中でも歌詞やタイトルに複数みかけるんですけど(英語のこともある)慣用句か何かでしょうか? それとも何か出典があるんでしょうか。 「狂った果実」なんてそんなにたくさんの人が偶然思いつくフレーズじゃないよなあ、と思い質問しました。
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「奇妙な果実」は、米国の黒人女性歌手ビリー・ホリディの自伝小説のタイトルのはずです。ここでいう「奇妙な果実」とは、黒人差別の過激さで、リンチされ、樹木から吊された黒人の死体が、樹になる「奇妙な果実」だという、かなり恐ろしい意味です。ここから派生して以降の言葉が出てきたのだと思いますが、また独立の発想かも知れません。 「狂った果実」は、初出は、石原雄二郎が、主演した彼にとって二番目の主演映画のタイトルで、当時、大人や既成モラルに反抗する「太陽族」と呼ばれる若者を描いた映画とされます。この場合、太陽族の若者の「無軌道さ」が「狂った」という形容詞で、「果実」は、その行為の果てに得るものというような意味ではないかとも思うのですが、違うかも知れません。 「果実」は、ビリー・ホリディの場合は、非常に特殊な意味ですが、一般に、成果とか結果の意味です。また、暗喩としての意味で「快楽の対象、甘美な何か」などを意味するようです。先の「狂った果実」は「狂った青春」というような意味かも知れません。 「奇妙な果実」も「狂った果実」も、色々な人が使っているのですが、初出は、上のビリー・ホリディの自伝と、石原雄二郎の主演映画のはずです。
お礼
ビリー・ホリディの自伝に裕次郎の映画ですか。 質問するカテゴリを間違えたような気もしないでもないですが、starfloraさんに答えていただけてよかったです。 それにしても「奇妙な果実」は怖いですね。そういうタイトルのアルバムを2枚知っていますが、イメージが変わりそうです。 どうもありがとうございました。