ピアノ講師です。仕事がら調律師さんとは何人か知り合いがいます。メーカー所属の調律師さんというのは、メーカーや楽器店にきた調律依頼を登録制や専属で請け負うので、その依頼数によって収入が変動します。20~30年ぐらい前にピアノが飛ぶように売れていた時代に比べて今は少子化、ピアノ人口の減少、さらに電子ピアノの普及でピアノ調律依頼の数はかなり減ってきています。それとメーカーや楽器店の所属ではコミッションをとられるので、調理代の半分ぐらいしか自分の収入にならないことも多いです。都内ならグランドピアノで一台15000円ー18000円、縦型ピアノで13000円-15000円が平均でしょうか。どんなに効率よいう回っても最大一日3件ですね。全く仕事こない日もありますし。
生徒数が多いときは紹介数がおおいのでいい仕事ですが、全体数が減ってくると数をこなすことができないと生活にも辛くなったりします。人によっては楽器店の紹介での仕事で技術をつけて顧客とのつながりや口コミでの紹介が増えてくると独立して自分で開拓している人もたくさんいます。
自分の営業努力で1日平均1人とれれば月無休で計算して経費(ほとんどは交通費)を引いても30万。コンサート調律なら一回につきその倍ですし、1日2件まわれるぐらいお客さんがつけば十分生活していけますよね。
調律師に限りません。こういう口コミの仕事はコミッションをとられても会社の紹介を利用して薄利多売でいくか、独立して自分の営業で開拓するかになると思います。
それでも現代は調律師にとってはそこそこ調律技術が手につければ仕事がいくらでもまわってくる時代ではなくなっていますよね。楽器店やメーカー所属だと自分の営業努力や口コミできたお客も楽器店をとおしてコミッションを払う顧客に登録することが多いですし、(そうしないと楽器店から紹介がこなくなったりする)。
独立するにはそれなりの技術と営業の自信が必要なので、まだ自分の技術に自信がもてない場合、まだ自分だけで独立する信頼できる顧客を開拓しきれていない場合、営業が極端に苦手な場合などは低収入でも楽器店所属にまだ甘んじていること、あります。
お礼
なるほど! よくわかりました。 詳しく説明していただいて、本当にありがとうございました。