• ベストアンサー

書き言葉での誤用

私が読んでいるネット小説の著者で、とてもよい作品を旺盛に書かれている方がいます。ストーリーは面白くて独創的、言葉の選び方も斬新です。 ただひとつ問題なのは、言葉の誤用が多いことです。効果を考えて故意に間違った言葉をあてはめている、というのではなく、明らかに間違っている箇所が散見されます。あくまで仮の例ですが、「汚名を返上する」を「汚名を挽回する」とするような、わかりやすい誤用です。 (これは誤用ではありませんが、メールのような表記方法(ひらがなや英語の小文字の多用など)や漫画の吹き出しに書かれる「………ッッ!?」のような記法も多く見られます。こちらは時代かな、という感じですが、個人的にはやはり微妙です) こういう「言葉の乱れ」が話題になるとき、必ず出るのが「言葉は変遷するもの。現在正式な用法として辞書に載っている言葉でも、もともとは誤用から転じている例もたくさんある」という意見です。私も、よほどのひどい用法でないかぎり、日常的に使われる言葉は変遷していくのが自然だという考えです。 ただ、それが「発してすぐ消える話し言葉」ではなく「書いたものが形になって残る言葉」、文学作品となると……どこまで「変遷」とみなすべきなのでしょうか。 もちろん選ぶのは読者であって、それが受け入れられるならその作品は残るでしょうし、自然淘汰されていくものだと思います。ただ、先に挙げた著者の方は、私(ごときではありますが)の目から見るかぎりでは本当に才能豊かな方で、言葉の誤用くらいで埋もれていっては惜しい逸材だと思っています(とはいえ、その誤用を指摘するような出すぎたマネができるのか、といえばそれはまた別問題になってくるのですが……)。 みなさんは、話し言葉ではなく書き言葉としての誤用、どこまでを「変遷」とみなされますか?

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • Trick--o--
  • ベストアンサー率20% (413/2034)
回答No.1

辞書に載っているものは「既に認められた語」 屁理屈でも理由がつけられるものは「認められるかもしれない語」 どうしようもないのは「お疲れ様でした」 最近だと誤字誤用が多くても作家になれたりしますよ。誰とは言いませんが。 しかも映画化されたりもしますよ。誰とは言いませんが。

参考URL:
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E7%94%B0%E6%82%A0%E4%BB%8B
bonnie888
質問者

お礼

文学作品に限って「変遷を許さない」、とは思いませんが、やはり一般的にある程度の共通概念があるはずの言葉に誤用があると、どうしても立ち止まって考えずにはいられません。 でもそういうものを受け入れてこそ、新しい文学が生まれるのでしょうか。そのあたりがわかりません。 >屁理屈でも理由がつけられるものは「認められるかもしれない語」 結局、読む側が受け入れられるかどうか、ということでしょうか。 ご回答ありがとうございました。

その他の回答 (5)

  • milky0204
  • ベストアンサー率25% (81/313)
回答No.6

たびたびすみません。 ええと、勘違いされている方がいらっしゃるようなので。。。 「汚名を挽回」→× 「汚名を返上」→○ です。 でも、「汚名を挽回」は、キャスター等もよく使い、最近識者たちが問題にしている、今話題のテーマなんだそうです。 元々は、「汚名を返上」し、「名誉を挽回」するのが正しい使い方ですが、「マイナス要素になるものを、プラス要素になるように頑張る」ということで、「汚名挽回」でもいいのではないか、という意見も出ているそうです。 ところで、以前テレビのクイズ番組でやっていて、初めて正しい意味がわかった言葉があります。 「憮然とする」です。私は「むっとする」ことだとばかり思っていました。 イメージ的には、侮辱されたりしたときに、内心は腹立たしいのだけど、怒鳴るとか抗議するとかではなく、怒りと腹立ちを顔に出しながらも、黙っている状態?と思っていました。 ところが「がっかりする」という意味なんだそうです。「意気消沈すること」で、どちらかというと、「しおしおと引き下がる」ってことみたいです。 本当かなあと、あれからどうにも信じられない感じを持っているのですが、その後色々な小説を読むたびに、「この作家も私と同じ意味で捉えているな」って感じます。 クイズ番組でもほとんどの回答者が間違えていました。 本来の正しい使い方って難しいですね。。 「有り難し」(めずらしい)→「ありがたい」(感謝の言葉)に変わるまでには何百年も経っていますよね。今はもう少しスピーディに変化するのかな?とも思いますが。。。

bonnie888
質問者

お礼

私もその番組、見ました。 各時代、時代で、前時代の作家や大衆は当世文学の表現を、受け入れるか否か煩悶するところがあったのだろうと思います。 それが、たとえば現代の皆様ならどのあたりに線引きをされるのかな、と思い、させていただいた質問でした。 2度のご回答、ありがとうございました。

  • dulatour
  • ベストアンサー率20% (327/1580)
回答No.5

「言葉の誤用」を問題にするのは、「単に自分が違和感を感じるだけの客観性のない論議だ」ということは、承知しておりますが・・・ 「汚名を返上する」は「ネット」でしか通用しない言葉使いであり、それがネット文学といわれるゆえんでしょう。ごめんなさい (;^_^Aフキフキ ご本人に注意してあげた方が親切です。それが「ネット」をより良くする方策です。 そういうモンだと思います。

bonnie888
質問者

お礼

>「言葉の誤用」を問題にするのは、「単に自分が違和感を感じるだけの客観性のない論議だ」 そうなのでしょうか。ある程度、ほぼ万人が共通の概念を持つ言葉というものは存在する(というか多い)と思うのですが。そんなに言葉の通じない国なのでしょうか。 ネット上で「汚名を返上する」が通用されているということは知りませんでした。勉強になります。ネット文学と、紙の上の文学とは区別して考えるべきなのでしょうか。でも実際に上梓されることもありますし……難しいですね。 確かに、注意するほうが「親切」ではあるのかもしれませんね。「ネットをより良くする方策」とも。……それが掲示板の上などのことだと普通にできることなのですが、その方が、あるポリシーを持って書かれているであろう「小説」となるとためらってしまうのです。 ご回答、ありがとうございました。

noname#39977
noname#39977
回答No.4

質問者さんは言葉に厳しい方のようなので山田悠介さんの「リアル鬼ごっこ」をオススメします。ある意味、爆笑者です。 さて、閑話休題。 「書き言葉で誤用が多すぎる」とのことですが、たしかに読む側からすれば、内容がよくても、誤用で興醒めしてしまうかもしれませんね。 >話し言葉ではなく書き言葉としての誤用、どこまでを「変遷」とみなされますか とりあえず国語辞書三冊開いて、一冊でもその意味として載っていたら仕方ないかと諦めます。 ところでコンタクトがとれるようであれば、教えてあげてみては?

bonnie888
質問者

お礼

私自身、言葉を完璧に使っているのかと言われれば自信がないくらいですので、自分が言葉に厳しいという自覚はありません。でも爆笑したいので、山田悠介さんの「リアル鬼ごっこ」というのは読んでみたいと思います。 >とりあえず国語辞書三冊開いて、一冊でもその意味として載っていたら仕方ないかと諦めます。 そういう基準を持っている方もいらっしゃるんですね。それに拠れば、今回私が挙げた作家さんの場合、そこまで判断に迷う「誤用」ではないのでやはり仕方ないとは諦められないということになります。 コンタクト、とったことはありませんがとれると思います。やはり教えて差し上げたほうがよいのでしょうか。 ご回答、ありがとうございました。

  • milky0204
  • ベストアンサー率25% (81/313)
回答No.3

ええとちょっと本題とずれるかもしれませんが。。。 私は子供のころ、本を読むのも、文章を書くのも大好きでした。 小学生のころ、よく童話を書いていました。 母の影響もあったのかもしれません。 母は詩の同人会に入っていて、詩集を自費出版したり、趣味で小説を書いたりしていましたので。。。 あるとき私が童話のなかで、「落っことした」という表現を使ったらしいのです。母は「落とした」と直したのだそうですが、 同人誌の会長をされていた文学部の教授に、「直してはいけない」と叱られたそうです。 私はその時10歳くらいだったと思います。 何故その方が母が文章を直した経緯を知ったのか、不明ですが、 (その童話を書いた記憶も定かではありませんが) 大人になってから、母が話してくれました。 「子供だから」というのが理由かもしれませんが、 「作者の感性」を大切にすると言うことが大切だと教えてくれたのかもしれませんよね。。 プロの作家の場合は、校正者がつくのかもしれませんが、 「間違い」なのか「故意」なのかは常に作者に確認するのではないかなって思います。。 素人さんの場合は仕方ないのでは・・と思います。 あまりにも誤用が多いのは気になるとは思いますが。。 回答になってなくてごめんなさい。

bonnie888
質問者

お礼

「作者の感性」と言える範囲の表現は、筆者の方にも大切にしていただきたいですし、読む側としても大切にしたいです。ただ、誤用となると……。 ご回答、ありがとうございました。

noname#25358
noname#25358
回答No.2

 ネット作家です。  個人的には、誤用だと思ったら、簡単にまとめて報告してもらうと助かります。  もしその人があなたの言うとおりの人であれば、言葉の間違いについてとても気にしているはずです。 (ただし、そのつど個別に指摘されるとうっとうしいので、まとめてドサッと、箇条書きにした方がいいかもしれないです)  ちなみに俺の場合、間違ってると分かってて、わざと辞書にない単語や言い回しを勝手に作っちゃうことがあります。  たとえば有名な「確信犯」については、「故意犯」と区別したうえで、わざとゴチャゴチャにしてます。人物設定によってわざと間違った若者言葉を使うわけです。  その意味では、俺の場合は「通じればOK」という考え方です。  ま、そういう人もいます(^_^;  ですがたしかに、「汚名挽回」レベルの間違いであれば、「恥ずかしいんだから気づいたんなら教えてよ」とは思います(笑)

bonnie888
質問者

お礼

誤用を報告してもよいというネット作家さんからのご意見で、参考になります。箇条書きにして報告となると、なんだか嫌味にならないかと心配にもなるのですが……これからもこの人の作品を読み続けたいので、万が一アクセス拒否などされると辛いものがあります。読者が作者を育てる、ということなのでしょうか。 ご回答ありがとうございました。

関連するQ&A