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彼岸花について

彼岸花についてネットで調べていたら以下のような事がわかってきました。 >雄株、雌株の区別が無く種子で増えることができない。(遺伝子的には雌株である) >中国から伝わった1株の球根から日本各地に株分けの形で広まったと考えられる。 ネット上を検索すると以上の事が書かれたサイトに良く出会います。 どうも元ネタはウィキペデイアからの文を引用していると思うのですが、 どうやら、彼岸花は雌雄異株であるようです。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%82%AD%E3%82%B5%E3%83%B3 でもウィキペデイアの情報は2次情報ですよね。 (1)、元ネタになったと思われる書物等をご存知の方がいらっしゃいましたら教えていただければ幸いです。 またこんなフレーズに出会います。   >雄株は日本の酸性土壌に適応せず、雌株だけが 残った。 (2)、これらの事が書かれている書物等をご存知の方、教えていただけたら幸いです。 以上の情報はネット上を検索すればすぐに出てくるのですが、こちらの彼岸花の 写真を見れば、雄蕊らしきものと、雌蕊らしきものが 同じ花に収まっている彼岸花の写真が写っておりますが http://had0.big.ous.ac.jp/~hada/plantsdic/angiospermae/monocotyledoneae/amarylidaceae/higanbana/higanbana.htm (3)、雄蕊が有ろうと日本の彼岸花は雌株なのでしょうか? (4)日本に中国から彼岸花が伝わり、雄株が酸性土壌に適応できずに雌株だけが残ったという事は、 もともと2倍体の彼岸花の雄株も雌株も中国から伝わったが、酸性土壌で雄株が消滅し、2倍体の雌株も 適応できずに消滅、たった一球もしくは同じ遺伝情報を持った数個の3倍体の雌株の彼岸花だけが、 日本の風土の適応して繁殖し続けたのかなと私は考えたのですが、 3倍体の方が、2倍体のものより、強健なのでしょうか? それともたまたま日本に適応した固体が3倍体だったのでしょうか?

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  • ramurame
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回答No.3

suiran2さんのご指摘で、改めて調べてみました。 論文タイトル…Genetic variations in Lycoris radiata var. radiata in Japan 著者…Akiko Hayashi, Toshiyuki Saito, Yasuhiko Mukai, Siro Kurita and Tada-aki Hori 掲載雑誌…Genes & Genetic Systems. 第80巻(第3号): 199-212ページ.2005年 これでしょうか?(参考URLから、ダウンロードできます) 確かに、この論文を読む限りでは、日本のヒガンバナは、単一クローンのようです。 およそ3000年前に、コンパニオンプラントとして渡来したと書いてあります(199ページ右下)。 ただし、これについては、元となった文献は引用されていません。 日本国内での広がりについては、人為的な物によるという点については私も同意しますが(定説では?)、 先の回答で取り上げたのは「中国から日本への渡来」です。 先の私の回答の >『中国から日本に渡ってきたルートについては』、少なくとも3通りあり、どれが正しいかは分かっていません。 ですが、これは、「園芸植物大事典(http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4093051119)」を引用した物です。 3通りのルートとは、 1)陸続きであった地質時代からの広域分布説 2)海流漂着説 3)人運搬説 です。冒頭の論文が正しいなら、3)が正しいでしょうか? 気になったのが、質問の中の >中国から伝わった『1株の球根』から日本各地に と言う点で、先の回答では、一番反論しやすかった1)の点から反論を出しましたが、 3)の点で反論するなら、 「食糧にするなら、一株(鱗茎一つ)だけを持ち込むはずがないし、自然に逸出したのが一株だけというのも不自然」 と言うことになります。 実際、冒頭で紹介した論文には、「広まったのは1系統」と有り、1株ではありません(207ページ左下)。 先の回答の「他のサイトの文章をほぼ丸写しにしたというケース」、実は、私の体験談(写された側)です。 また、先のナデシコ属や、他の解説にも間違いがあることから、ウィキペディアは信用できないと思っていました。 この度は、ろくに調べもしないで回答してしまい、申し訳ございませんでした。

参考URL:
http://www.jstage.jst.go.jp/browse/ggs/80/3/_contents/-char/ja/
8942
質問者

お礼

再度の登校ありがとうございます。 いろいろ詳しく調べていただき、たくさん勉強になりました。 ありがとうございます。

その他の回答 (2)

  • suiran2
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回答No.2

ramurame さんが一般人なら,当方は 「独り言 原始人 自信あるわけ無いでしょう」 です。 ヒガンバナの酵素多型等の研究から,日本のヒガンバナはクローンであるようですね。そしてそのクロークは朝鮮半島や中国の北京等にも広く分布しているようです。もちろんヒガンバナのふるさとは揚子江沿岸で,3倍体のものが生まれたのだと思いますが… どのように日本に伝播したのかは解りませんが,クローン植物の広がりは人為的なものと思います。ソメイヨシノもクローンですが人がせっせと広めたものです。朝鮮半島と陸続きだった頃日本に伝播…そんなことがあるはず無いと思っています。牧野博士がサツマイモが広まる以前に,飢饉用の作物として広まったのではといっておられましたが,案外そうなのではと思います。

8942
質問者

お礼

お返事ありがとうございます。 >飢饉用の作物として広まったのではといっておられましたが,案外そうなのではと思います。 飢饉ようの植物として全国に広まったという話は私も聞いた事があります。全国にクローンが広がっているとうのはなんかすごいですね。 ソメイヨシノは明らかに人の手がないと増えないでしょうが、 彼岸花は自分で繁殖している分もかなり有りそうですよね。

  • ramurame
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回答No.1

突っ込みどころがありますね。 >雄株、雌株の区別が無く 区別がないのなら、なぜ、雄株と雌株が存在しているのでしょうか? また、中国には雄株があり、雄株と雌株が交配しているのでしょうか? >遺伝子的には雌株である 遺伝的に雌株というのなら、動物と同じように性染色体を持っているのでしょうか? 植物の中には性染色体を持つものもありますが、ヒガンバナの場合は違います。 種子ができないのは、三倍体であるためと言われています。 染色体の構成の詳細は、以下のページをご覧下さい。 http://www5e.biglobe.ne.jp/~lycoris/taxonomy-3.html なお、ヒガンバナが属しているヒガンバナ属の植物の中には、 リコリス・インカルナタのように、二倍体であってもゲノム構成が原因で不稔性の種(しゅ)もあります。 >中国から伝わった1株の球根 中国から日本に渡ってきたルートについては、少なくとも3通りあり、どれが正しいかは分かっていません。 一例として、日本が中国大陸と陸続きの時に既に分布していたというものがありますが、 仮にこれが正しいなら、一株だけ分布していたとは考えられません。 そもそも、ヒガンバナ属植物の地下部は、球根ではなく鱗茎です(この記事を書いた人は素人?)。 >(3)、雄蕊が有ろうと日本の彼岸花は雌株なのでしょうか? フブキバナという植物の場合、雄株の花にも雄しべと雌しべがありますが、雌しべには稔性がないそうです。 ヒガンバナがフブキバナと同じケースかどうか、分かりません。 ウィキペディアには、とんでもない間違いが書いてあることがあります。 例えば、ナデシコ属。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8A%E3%83%87%E3%82%B7%E3%82%B3 ここで、「異名」と書いてあるのは、本来は「別名」とするべきです。 普通、「異名」と言ったら、学名の正名に対する、別学名のようなものです。 >ナデシコ属に分類される品種は4種類で、全て元々は日本にのみ自生する日本固有の品種 「品種」と書いているところは、本来なら「種(しゅ)」です。 「種」であるなら、ナデシコ属には約300種あると言われていて、 日本だけでなく、ユーラシア、北アメリカなどにも分布しています。 他にも間違いがありますが、8942さんに対する回答とは関係有りませんので、この辺で。 要するに、ウィキペディアの記事の中には用語を正確に使えない素人さんが書いた 信用できないものもたまにあると言うことです。 自分でまとめる文献・能力がないせいか、他のサイトの文章をほぼ丸写しにしたというケースもありましたし。 元となった文献が明示していない記事には、特に注意した方が良いと思います。

8942
質問者

お礼

お返事ありがとうございます。 >区別がないのなら、なぜ、雄株と雌株が存在しているのでしょうか? ごもっともなツッコミだと思います。 >植物の中には性染色体を持つものもありますが、ヒガンバナの場合は違います。 そうなんですか勉強になります。 なんだか沢山教えて頂いてありがとうございます。 ウィキペディアの記事は注意して読むようにします。

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