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古代ギリシャのポリス アテネ・スパルタについて
こんにちは。 高1のflankです。 今、世界史Bのペロポネソス戦争のところを 勉強中です。 そこに ペロポネソス戦争 →[スパルタ側の勝利]、覇権確立・・・”ポリス的市 民共同体”崩壊の契機 とあったのですが、この”ポリス的市民共同体”とは 何なのでしょうか。 また、 スパルタは他のポリスを支配・干渉→金・銀貨流入、 貧富差生じる →軍国主義的公有制はしだいに破綻 とありました。 軍国主義的公有制とは何なのでしょうか。 返信よろしくお願いします。
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”ポリス的市民共同体”については、このペロポネソス戦争以後、スパルタは諸ポリスに調停官を派遣し、諸ポリスの国政に干渉していきました。そして、約30年間にわたって、ギリシアの覇権を握っていったのです。そのため、諸ポリスがそれぞれ独立し、そこの市民が政治を握るという従来の体制が崩れる、一つの契機となったのです。ですから、”ポリス的市民共同体”、言い換えれば”ポリス社会”とは、奴隷制に立脚した市民が、各ポリスでそれぞれ政治をおこなっていた状態と考えていいでしょう。 次に、「軍国主義的公有制」ですが、これは実在したかどうか疑問視されているリュクルゴスという人物によってつくられた制度で、スパルタ市民の所有地の自由処分禁止・金貨や銀貨の使用禁止(銅貨は可)などの経済政策により、市民の貧富の差の生じることを防ぎ、また市民は毎夕、銅貨を持ちよって一緒に共同食事をおこなうことを義務づけた制度です。また、この制度中には、もっとも有名なスパルタの教育制度も含まれており、これによってスパルタは、強力な重装歩兵をもつポリスになったのです。・・・そして、それがペロポネソス戦争後の金・銀貨流入によって、しだいに破綻していくことになったのです。
お礼
urasima-taroさん、大変よくわかりました。 ありがとうございました。