- ベストアンサー
翻訳ソフトの今後
将棋だと10年後くらいには、コンピューターがトッププロに勝つことも有り得るようで、コンピューター将棋の進歩の早さに脅威を感じているタイトルホルダーもいるようです。 翻訳の世界でも、10~20年後くらいの間に、プロ並の仕事をするソフトが開発されることも有り得るでしょうか?
- みんなの回答 (5)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
40年ほど前の百科事典を見ることがあったのですが、すでにその頃から翻訳ソフトの開発はあったそうです。まだ百科事典に「コンピュータ」という項目がなく「電子計算機」駄った頃です。当時と今では、入力出力の方法、記憶容量の違い、処理能力の違いはありますが、比べてみても今の方が大きく進歩しているような感じではありませんでした。 今後、コンピュータの記憶容量と処理速度は進歩を続けるでしょうが、人間と機械の間にはどうしても埋まらないみぞがあります。機械は与えられた文の中の単語を分析することしかできません。与えられたものという限られた中でしか考えることができません。人間は与えられた文だけでなく、その文の背景、状況、目的、作者の意図やその他多くのことを総合して判断します。与えられた文そのもの以外のことを考えたりこれまでの経験を活かしたりします。人間でも単語や文法だけの人は翻訳できません。機械に自分で考えることをさせたり、「経験」をさせることは不可能で、これが大きなネックになっています。コンピュータに人間の脳と同じだけの知識を持たせようとしたら地球を被い尽くすほどの大きさになると聞いたことがあります。(このようなことがあるのでSFに出てくるようなロボットもできないのです。) 少なくとも今までの常識を覆すような技術的breakthroughでもない限り、プロ並みどころか受験生並みの翻訳も不可能と思われます。
その他の回答 (4)
- hyeon
- ベストアンサー率24% (33/135)
翻訳というと小説や映画の翻訳以外にも説明書や専門書の翻訳があります。このように微妙なニュアンスが含まれない文章の場合、ソフトによる翻訳のスピードは人間の作業に比べて速くて正確で、受験生レベルでは勝てません。 しかし、翻訳というのは単に文章を移し変えるだけでなく、別の言語で新たな文章を書くということでは小説を書くのと同じことなので、ソフトではプロ並みの仕事をするのは不可能だと思います。
一つの単語にいくつも意味があって、「この場合はどの意味で使っているのか」と選ばないといけないのも困難さの一つのようです。 それと、訳者が書いた本人に「ここの部分はどういうニュアンスですか?」と確認することもあるそうです。 表面的にでなく、噛み砕いて理解しないと正しい訳にならない(特に文学作品などは)。 単純に単語を置き換えれば済むというものでもないので、難しいんじゃないでしょうか? 考えて選択できるコンピュータができれば別なのかもしれませんが。 計算やパターン化されているものを高速で繰り返し処理するとかなら、今のコンピュータはとても得意ですけどね。 「自動翻訳」と「翻訳支援」があるんですって。 日本語と韓国語はそれなりに実用レベルに達しているとの話。 (英語とヨーロッパ各国語はマトモそうなのに、日本語訳だけ明らかにおかしいサイトを見たことがあるんですが、自動翻訳して日本語だけ突飛になったのか???)
- tatsumi01
- ベストアンサー率30% (976/3185)
人工知能の教科書 (P. H. Winston, "Artificilal Intelligence, 3rd Ed.," p.205, 1992) に載っていたニュース要約の話題です。翻訳でなく英語での要約の話ですが、翻訳にも通ずるでしょう。 (1) An earthquake occurred in Lower Slobovia today. There was 25 fatalities and $500 million in property damage. The maginitude was 8.5 on Richter scale; the fault involved was the Sadie Hawkins. 今日、下スロボビアで地震があった。死者25人、金額的損失は 5億ドルであった。マグニチュードは 8.5だった。サディー・ホーキンズ断層が関係している。 (2) Today, the President of Lower Slobovia killed 25 proposals totalling $500 million for research in earthquake prediction. Our lower Slobovia correspondent calculates 8.5 research proposals are rejected for every one approved. There are rumors that the President's science advisor, Sadie Hawkins, is at fault. 今日、下スロボビア大統領は地震予知に関する総額 5億ドルの提案 25件を拒否した。本社の下スロボビア特派員によれば、承認案件 1に対して 8.5件の研究提案が拒絶された計算である。噂では大統領の科学顧問、サディー・ホーキンズ、が元凶とのことである。 著者は、ある理論的枠組を用いて要約すると、(1) と (2) は同じ要約になると指摘しています。当分、(1) と (2) を正しく解釈するシステムは生まれないでしょう。翻訳にしても同じです。
>翻訳の世界でも、10~20年後くらいの間に、プロ並の仕事をするソフトが開発されることも有り得るでしょうか? 膨大な時間と莫大な費用がかかりますのでそれを実現できる会社は無いと思われます。 Microsoft等が取り組んだら出来るかもしれませんが採算が取れないのと会社自身が意図する開発ではありませんし時間がかかり過ぎるので企画会議に提出されても却下されるので見込みは無いです。Microsoftは一つのソフトの開発期間が10年以上かかるようなものに手を出す会社ではありあませんし。 翻訳ソフトは翻訳思考ルーチンを考えて作るという事ではなく「翻訳パターン」を全て洗いだして適切な回答を見つける・・という作業から作られているので人間が話す言葉に全て対応させるのは大変な作業です。 普通の日常会話でさえ完璧な翻訳すら出来ないのに「プロ級の翻訳が出来るのはいつ?」という問いに回答できる企業・ソフトハウスは皆無でしょう。