- ベストアンサー
"stadium"の語源を教えてください。 (ラテン語の接尾辞"-ium"を使った単語について)
ある事情で語源を調べています。 stadium aquarium planetarium museum など、接尾辞-iumを使った名詞には、 場所を表すものも多いと思うのですが、 aquarium, planetarium, museumについては成り立ちがわかります。 しかしstadiumについては、成り立ちが推定できません。 ギリシア語でstadionが100歩の距離を表す、 →それが「競技場」という言葉になっていった。 という説明をネット上で見つけましたが、今ひとつピンと来ません。 もともと"stad-"はどういう意味なのでしょうか? 「立つ」とか「存在する」的な意味だった気がするのですが、 不確かです。 お知恵を拝借ください。 ちなみに、-iumを使ったその他の意味が分かりやすい名詞などもあったら、 あわせて教えていただけると幸いです。
- みんなの回答 (4)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
- ベストアンサー
ラテン語のstadiumはギリシャ語のσταδιον(stadion)を借用したものです。元々は距離の単位で、1スタディオンはおよそ185メートルです。古代オリンピックの競走コースが1スタディオンの距離でした。 「185mコースを設けた競技場」という説明ではピンとこないでしょうか。 stadionは動詞 hi-ste-mi「立つ」の語根sta-に指小辞(diminutive) -ion が付いてできています。-ion は gyne(ギュネー)「女」>gynaion(ギュナイオン)「少女」、pais(パイス)「子供」>paidion(パイディオン)「幼児」のように小さいものをあらわす派生語を作る語尾です。 stadionも「距離の単位」という小さく分割されたものですから指小辞が付いていても不自然ではないと思います。 ギリシャ語の-onは中性単数の語尾です。ラテン語の中性単数の語尾は-um。単純に置き換えてラテン語化することは普通です。-iumが語尾に付くと「小さなもの」というニュアンスがあります。物質の元素名に付くことも、天空や海洋などを近くで見られるように「世界をシミュレートした施設」の名に付くのもお分かりいただけるでしょう。 その上ラテン語では形容詞の中性形を抽象的な意味の名詞として使用する用法が発達していますbeneficius「親切な」という形容詞の中性形beneficiumは「親切」という抽象名詞です。抽象名詞としての用法はまた「機関・集団」さらにはそのための「施設・建物」の意味も持ち合わせています。 stadiumは本来は距離の単位ですが以上の経緯から「競技のための施設」として定着したのだと思います。 このほかに形容詞の中性(他の中性名詞を修飾する)があります。英語の語源の範囲を超えますのでこのあたりでおしまいにしましょう。
その他の回答 (3)
- fronteye
- ベストアンサー率43% (118/271)
No.2 です。 調べました。 場所に関係するものでは atrium condominium gymnasium herbarium sanarium sanatorium sanitarium 場所とは無関係と思われるのでは anthurium bacterium Belgium biennium compendium geranium medium millennium Pentium premium symposium
お礼
調べていただいてありがとうございます。 語源についてもう少し何かわかれば、と思います。
- fronteye
- ベストアンサー率43% (118/271)
元素は語尾に -ium をつけて命名することが多いです。 helium(ヘリウム,ギリシャ語の太陽heliosが語源) calcium(カルシウム,ギリシャ語の石灰岩calcが語源) plutonium(プルトニウム,ギリシャ神Plutoが語源) titanium(チタン,ギリシャ神話Titanが語源) ところが、次の元素の語尾は -inum です。 aluminum(アルミニウム,ラテン語の明礬【みょうばん】alumenが語源) platinum(プラチナ白金,語源はスペイン語の銀に似たもの)
お礼
ご回答ありがとうございます。 質問が説明不足でした。 元素名をつくる という-iumの別のはたらきは知ってはいるのですが、 上記質問の中の単語や、emporiumなどのような、 場所を表す-iumについて詳しく知りたいのです。 関係ありませんが、アルミとプラチナの語源が興味深かったです。 ありがとうございます。
こういうときは英語の辞典を引いてみましょう。 ちょっと古い文献ですが、古い分、古いことが書いてあるので重宝します。 ・・・・なんとなくわかったような、わからないような。。(^^;
お礼
なんだかものすごい辞書をご紹介いただいてありがとうございます。 書いてある内容は、うーんわかったようなわからないような、です。 結局、距離の単位→競技場 ということでしょうか。 勝手に"stad"「立つ、存在する」+「-ium」で、 街中で圧倒的な存在感を誇る建物って解釈していたんですが、 どうやら違うようですね。
お礼
ありがとうございます。 よくわかりました! -iumが語尾に付くと「小さなもの」 →物質の元素名 →天空や海洋などをシミュレートした施設 納得です。 stadiumの語源にについてもよく理解できました。 ありがとうございます。