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簿記2級の貸倒引当金の設定について
日商簿記2級 受取手形(偶発債務の記帳を行っている場合)の貸倒引当金の設定について教えてください。 評価勘定法では偶発債務を含める場合考慮せず、含めない場合控除。 対照勘定法では偶発債務を含める場合加算し、含めない場合考慮しない。 と、テキストにあるのですが、どうして違いがあるのかわかりません。 教えてください。よろしくお願いします。
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まず、 ●評価勘定法での偶発債務の仕訳を見てみればわかると思うのですが、裏書手形にしても割引手形にしても、偶発債務が発生したときに受取手形を直ちに貸方に記入して偶発債務分を差し引いていませんよね?(そのままにしてある) つまり、受取手形の中には、偶発債務の金額が含まれているのです。偶発債務の存在は、裏書手形勘定や割引手形勘定でしか把握されていないです。なので、貸倒引当金を設定するときに、偶発債務を含めるなら、受取手形の金額そのままで計算し(偶発債務が元々含まれているから)、偶発債務を含めないなら受取手形から偶発債務の金額を引いてから貸倒引当金を設定するわけです。 ●対照勘法での偶発債務の仕訳は、裏書手形も割引手形も発生時点で受取手形からその金額を差し引いています。なので、受取手形の中には偶発債務は除かれることになります。その代わり偶発債務の存在は、対照勘定(裏書義務見返/裏書義務や割引義務見返/割引義務)で仕訳する事でわかることになります。なので貸倒引当金を設定するときに、偶発債務を含めるなら、受取手形に偶発債務を加算することになり、偶発債務を含めないのなら、そのまま受取手形の金額で(偶発債務は元々除かれているので)貸倒引当金を計算すればよいのです。 そして、当期末の貸倒見積額と貸倒引当金の残額を比較して、差額補充法で、貸倒引当金繰入したり、貸倒引当金戻入したりすればいいのです。 貸倒引当金を設定するときに、仕訳方法(評価勘定法と対照勘定法)と偶発債務を含むのか含まないのかによる組み合わせで四種類のパターンがあることを押さえれば完璧です。
お礼
回答ありがとうございます。 [受取手形の中には、偶発債務の金額が含まれているのです。] この一行のおかげで理解することができました。 あきらめて、丸覚えせずにすみました。 本当にありがとうございます。頑張って2級合格をめざします。